ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 壊れた俺達の不協和音。
- 日時: 2011/01/17 19:27
- 名前: @しょな (ID: Ti.DGgQd)
初めましてw
@しょな ですb
駄作者で、スランプ気味ですので大目に見てやってくださいませoyz
この物語は世界のどこかで壊れた人達が繰り広げる壮大なファンタジーでs……嘘です。
全然壮大でもファンタジーでもありません^q^
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- Re: 壊れた俺達の不協和音. ( No.1 )
- 日時: 2011/01/17 19:24
- 名前: @しょな (ID: Ti.DGgQd)
神は人々に平等に『個性』を与えた。
神はその個性を上手く使う為の『力』を与えた。
神はその力を最大限まで引き出す為に『居場所』を与えた。
神はその居場所で人々に『使命』を与えた。
神は全ての人に平等で、決して贔屓はしなかった。
じゃあ、どこで俺等は間違えたのだろうか?
——探しても『コタエ』は売ってなくて、
落ちてもいなかった。
そして結論に辿りついた日には、
もう全てが遅かったのだ。
- Re: 壊れた俺達の不協和音。 ( No.2 )
- 日時: 2011/01/18 17:59
- 名前: @しょな (ID: H5up09UV)
「私は異次元から来たお姫様なの。でね、王族の血を引いててね、イカロスとかイエスキリストとか卑弥呼とかと親友なの! それでね、空が飛べるの。前世は神だったんだよ、あたし。来世は総理大臣になるんだ! でねでね、魔法も魔術も使えるんだよう、……え? 親? 親は、殺しちゃった。だってあたしはお姫様だよ。全人類はあたしにひれ伏すべきなのにさ、親はあたしをマフィアに売ろうとしたの! だからね、魔術使っちゃった。……君は姫なんかじゃない? えへへ、殺すよっ?」
「俺はまだあの中じゃ、まともな方じゃねえ? ……俺が一番重傷? おい、ちょっと待てよ。そらねえよ。あんなのと一緒にすんなよ、俺は——って、ちょ、話聞けよ。俺はただ人肉を食べるのが好きなだけだろーが。……いや、狂ってねえから。てめー耳かっぽじってよく聞け。人の肉っつーのはな、口に入れるとぐちゃぐちゃのドロドロで……想像しただけで興奮しちまうぜ。でも特に美味しいのは脳み……って、だからちょっと話聞けよっ!!」
「俺、不老不死なんだよね。死なないんですよ、俺ー。こないだ人肉野郎に心臓取り出されて……あー痛かったなーあれは。マジでアイツ脳味噌狂ってるよ、マジで。で、話戻すけど。アイツに心臓取り出されたんだけど、今俺こうやって生きてるわけじゃん? なんか、俺神じゃねって感じなんだけど。……年齢? んー忘れたけど、地球が出来た頃ぐらいから。まだ人なんていなくて猿ばっかだったしー。……化け物? 俺が? ——自殺願望でもあるわけ?」
「きゃははっ。私の名前はぁ……って、言うわけないじゃん。君達みたいな愚民に。あはは、人間で愚かだよね! ちょっと金出しただけで思うように動くんだもん。……私の夢? 私の夢はね、世界征服に決まってでしょ。私の手で世界が思うように動くの……。ふ、ふふふふふふふ。きゃははははは!! ね、ね!? 相貌してみてよ! 考えただけでゾックゾク! きゃはははははは!!!」
「ウチはただのヒト。どこかの姫でも人肉が好きでも不老不死でもないし、世界征服を目論む狂った奴でもない。本当にただのヒト。……信じられないって目してるね。良いよ、教えてあげる。……何してんの? 早く死に方を選びなよ。……だから教えてあげるって言ってるじゃない。私にたてつくとどうなるか、をね——!」
- Re: 壊れた俺達の不協和音。 ( No.3 )
- 日時: 2011/01/18 18:22
- 名前: @しょな (ID: H5up09UV)
1章 壊れたお姫様の独唱歌
「——でね、でねでね! あたし前世は神だったの!! 人間なんて自由自在に操れるの。凄いでしょ?」
「はあ……」
数百人のメイドの前で一人純金で出来た椅子に座り楽しそうに現実では「有り得ない」ことを言う少女がいた。
彼女の名はスピカ。
イギリスでも有名な金持ちの一人娘だった。
スピカは自分のことを「超次元」な存在だと言った。
ある日には「大二の予兆が開くっ!」そのまたある日には「空を飛べるの」などと有り得ないことを言う。
俗に言う、厨二病というやつだ。
そして今日、自分は神だと言った。
いつもの調子で軽く相槌を打ちながら話を聞き流すメイド達。
その態度にいらついたのかスピカはムッと顔をしかめさせる。
「……ねえ、褒めてよ。凄いでしょ? 神なんだよ。人間を超えた超次元の存在なんだよ。凄いでしょ?」
「え……お、お嬢様は十分今のままでも凄いと——」
その瞬間、パァン、という乾いた銃音が室内に響き渡った。
それと同時に血が周囲に飛び散った。
「そんな感想聞いてないもん。それに皆も反応詰まんなさすぎるんだよ。もっと褒めてよ。頭撫でてよ。もっと……お父様みたいに笑ってよおっ!!!」
- Re: 壊れた俺達の不協和音。 ( No.4 )
- 日時: 2011/01/19 18:34
- 名前: @しょな (ID: H5up09UV)
「…………」
メイド達は黙って俯く。
今すぐ逃げ出したい衝動に駆られたがここで逃げたら後で酷い目にあう。
「……わかってるよ。君たちはただのメイドさん。お父様なんかじゃない」
淡々とスピカは言葉を述べる。
「でも、褒めるぐらい出来るでしょ?」
その問いかけにもメイドは黙って俯いて誰ひとりスピカと目を合わせようとしなかった。
(答えてよ、出来るって言ってよ。褒めてよ。撫でてよ。お父様じゃなくてもいいから。笑ってよ)
知ってる。
それが願望なことぐらい。
それでも何も言おうとしないメイドに一言呟いた。
「役立たず」
スピカはスカートの中に隠し持っていた拳銃でメイドの一人を撃った。
凄まじい悲鳴が室内にこだまする。
「役立ずはいらない♪」
「お、おやめ下さいお嬢様! そんなことを……そんな下劣なことをされてはミシェル夫人になんと申せば……」
メイドの一人がスピカをなだめる。
だがそれがスピカの気に障った。
もう一度、あの乾いた音が鳴った。
「あたしに口答えしないで。あたしはお姫様なんだよ、そんな口聞いていいと思ってるの? それに口を開けばミシェルミシェルって煩いよ。あたしは、あたしは」
ギロリと周りを見渡す。
「神なんだから、君達に天罰を与えてあげる」
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