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shadow girl
日時: 2011/01/20 16:45
名前: 宮田あさひ (ID: X2arTSSH)
参照: http://nattuhorunn

あくる日の夜。
1人の少女が死んだ…
その少女の名前は、絵菜。
その少女が死んだ日、一つの事件が起こった。
絵菜の周りの人間が一日一日、1人1人、溺死しているのだった。
周りの人間たちは、
「絵菜の仕業だ!」
「俺も殺される!」
次々にそう言いだすようになった。
あの日から3週間がたった。
今は、何も起こらなくなった。

が、しかし、
こんな噂が飛び交うようになった。
「絵菜がまだこの学校に通っているらしいぞ!」
「絵菜は、まだ死んでなんかなかったんだ!」
そんなことをみんなが言いだすようになった。

その日の夜……

「ブォンブォン」
「きーーーーー」
「ギャーーーー」
「ドカン!!!」
「ピーポーピーポー」
事故が起きた。
それは、絵菜の母だった…
信号を渡ろうとして青になった瞬間に、一台の車が突っ込んできたのだ。
しかし、よ〜く考えてみよう。
「身の回りの人物を教えてくれ!」
一人の警察官がいった。
「ハイっ」
部下が書類を読み上げた。
「夫 世那佳 哲夫 娘 世那佳 絵菜…あっと、ちょっと待ってください。」

「どうした?」
「この方の娘さん。世那佳 絵菜ちゃん。1年前のあの事件の子ですよ!」
「しかも、1年前の今日。死亡推定時刻も同じじゃないか!!!」
「一体、どういうことだ!!」
「とにかく、これは、新発見だ。ただちに家に電話しろ!哲夫さんから話を聞くんだ!これから、事情聴取に向かうとな!!いいか!!」
「ハイっ」

何ということに、絵菜と絵菜の母 沙世 は、全く同じ時間に、死亡していたのだ。

絵菜の自宅に着いた警察官たちは、哲夫さんから事情を話しそして、事情を聴いた。事情聴取内容は、こうだ。

1 その時あなたは何をしていましたか?
2 近いうちに沙世さんとの間で何かありましたか?
3 あなたは、なぜ一緒に付いて行ってあげなかったんですか?

警察官は、この3つの質問を哲夫さんに3回繰り返した。
哲夫さんには、アリバイがあった。

A1 パチンコ店で働いていました。
A2 何もありませんでした。
A3 パチンコ店で働いていたからです。

警察官は、念のため、そのパチンコ店の防犯カメラを見せてもらった。
やはり、哲夫さんが働いていた。

「これじゃぁ、手掛かりがありませんね。」
「あぁ」
「哲夫さん、ご協力ありがとうございました。」
「いいえ。こちらこそありがとうございました。では、失礼いたします。」

といい、哲夫さんは、帰って行った。

しかし、その後、とんでもないことが発覚した。
絵菜の親友、美央が、
「絵菜なら今日学校に来てましたけど…」
「君、絵菜ちゃんが、死んだのを知らないのだね。」
「えっ!!!え、え、絵菜が…し、し、死んだ…?」
「嘘でしょ!!」「うん。嘘に決まってる。だって、今日、今日…学校にいたもの!!!!!」
「ねぇ。嘘だって、嘘だって言ってよ!!!!!!」
「いいや。これは、現実なんだよ美央ちゃん…」
「絶対ウソだーーーーーーーーーーーー!!!!(号泣)」
「絵菜ちゃんのお母さんも実は、同じ時間に、死んでしまったんだよ。」
「ウソだーーーーーーーーーーーーー!!!」
「でも、これだけは、聞いておくよ美央ちゃん。絵菜ちゃんは、今日、学校にいたんだね。」
「うん…」
「わかったよ。ありがとう。もう泣かないで…」

「これから、大変なことになりそうだね…」

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