ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- —ジャンケン— 生きるか死ぬか
- 日時: 2011/01/22 17:55
- 名前: 夜の風 ◆MjV6.5TmZc (ID: gJM7cnIU)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=rqE6x__-0pI&feature=related
お久しぶりです。
かなり久しぶりにお邪魔させていただきます。
ストーリーがグダグダになるかもしれませんが、応援宜しくお願いします。
@目次
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- Re: —ジャンケン— 生きるか死ぬか ( No.1 )
- 日時: 2011/01/22 17:59
- 名前: 夜の風 ◆MjV6.5TmZc (ID: gJM7cnIU)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
プロローグ
「タノシミタイ……タノシミタイ……」
一人の影が呟いた。繰り返し、繰り返し。
「シゲキガアルモノ……シゲキガアルモノ……」
影に顔は無いが、表情が何故かわかる。
影は不敵な笑みを浮かべていた。
「セイシヲカケタタタカイ……セイシヲカケタタタカイ……」
しばらく影は黙った。表情も何も無くして、考え込んだ。
そして思いっきり笑った。
「ジャンケン……ジャンケン!」
- Re: —ジャンケン— 生きるか死ぬか ( No.2 )
- 日時: 2011/01/22 19:54
- 名前: 闇に光を ◆MjV6.5TmZc (ID: gJM7cnIU)
- 参照: http://名前、変更致しました。元夜の風です。
—1 何気ない日常から死のゲームへの参加
昼の太陽が明るく照らしている、日の出公園に六人の男女がいた。
神谷裕輔、向井花、綾瀬瑞樹、三浦理奈、羽村光輝、木下千佳子、いずれの六人は仲のいいクラスメイトだった。
「鬼ごっこしない?」
裕輔が笑顔で言った。
花と瑞樹と理奈はにっこり笑い、賛成!と元気よく答えた。
しかし、残りの二人、光輝、千佳子は表情が曇った。
「何だよ、光輝、千佳、鬼ごっこぐらい楽しい遊びあんのかよ」
「だって、走るの苦手だし。な、千佳」
「うん。走るだけだし、疲れるし」
「遊びって言うのはすぐに疲れるもんだろ」
瑞樹が反論する。
「そういうもんだよ、千佳、こうちゃん。体動かすの、楽しいよ?」
花がにこやかに千佳子の肩に手を置いた。
千佳は考えて、わかった、と頷いた。
光輝も仕方ない、と言わんばかりの溜息で了承した。
「じゃあ、ジャンケンして鬼決めよう!千佳と光輝、どちらかが鬼になったらハンデとして一人鬼追加な」
裕輔がリーダーシップをとった。
みんなは一斉に頷いた。
「じゃあ、ジャンケンするか!」
「ジャンケン、ポン!」
「ソンナノタノシクナイ」
みんなが声を上げた瞬間、身も凍る声音が聞こえた。
六人は恐る恐る振り返る。
そこには影だけが立っていた。
異様なオーラを放ち、顔も無いのに、表情がわかる、不思議な影。
花と千佳子は恐怖のあまり、小さく叫んだ。
六人は後ずさりをした。
そして、顔を見合わせて、逃げようとした。
「ニガサナイッ」
すると、六人の足が石造のように固まった。
動かない。
六人は焦って、足を動かそうとする。
影はゆっくり近づいてくる。
花はいやーっ!と叫んだ。
「誰か……誰か、誰か助けてー!」
「ムダダ!ダレニモキコエン!」
影は不適な笑みを浮かべた。
「何だ、お前は!」
裕輔が震える口で叫んだ。
影はクックッと笑った。
「コワイ……コワインダネ……。オモシロイヨ、モットコワガレ。ワガナハ“影”。タノシサヲモトメルモノ。シゲキヲモトメルモノ。ソシテタノシミヲミツケタ。シゲキヲミツケタ」
六人はずっと黙っていた。
何もできないからであった。
「サァ、ブタイヘイコウ。ゲームノブタイヘ……」
すると、次の瞬間、周りの風景が渦巻くようにして遠のいた。
気がつくと、真っ暗な闇にいた。
六人は不安でかられ、女の子は皆涙を流していた。
「元のところに返してくれよぉ!」
半泣きで光輝が影にすがる。
影は冷たい視線で、ダメダ、と返した。
「ソレデハオモシロクナイ。ミンナ、ワタシヲタノシマセテクレ」
気がつくと、闇が終わり、裕輔は辺りを見回した。
そこは古びた部屋で、絵が飾ってあるものの、傾いてあって、外は曇っていた。
そしてあることに気がついた。
「あれ……、瑞樹?花?千佳?光輝?理奈?どこだ?」
「ミンナハベツベツノヘヤニイル。サァ、キミタチガテッテイルヘヤガスタートチテンダ。デハ、ルールヲセツメイシヨウ。ルールハカンタンダ。コノハイキョノナカヲアルキマワリ、デクワシタオトモダチトジャンケンシテカッテモラウ。マケタラ……マッテルノハ“死”ダヨ」
「何だって!?」
「ハハハハハ。オモシロイルールダロ?ソシテキミタチハナカガイイトミル。ジャアコウシヨウ。キミタチノメノマエデオトモダチヲムザンナスガタデコロシテアゲルヨ」
裕輔は言葉が出なかった。
「ドンナコロシカタハオタノシミニ。モシアトダシスルヨウダッタラソノヒトヲコロスカラネ。アヤシイコウドウデモシタラソクコロス。イカサマハゼッタイニダメダヨ。ソシテ、サイゴニ、ヒトリガカチノコッタラ、キミタチヲカエシテアゲヨウ」
「それって……誰でも勝てば俺たちはまたもとの世界に帰れるのか!」
「コレハゲームダカラネ。カッタホウシュウデモヤラナキャダメダロウ。デモマケタラチャントクルシミヲアジワウンダヨ。ルールハワカッタネ?」
「わかったよ」
「ソウカイ……ソレデハイキルカシヌカノゲーム、スタート!」
裕輔は部屋から飛び出した。
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