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人外学園の日常
日時: 2011/01/27 19:48
名前: ピアノ (ID: SEvijNFF)

はじめまして。ピアノと申します。学園ものの小説には始めて挑戦するため、なかなか上手く書けないと思いますが、ぜひ読んでもらえると嬉しいです。それでは、「人外学園の日常」始まります。

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Re: 人外学園の日常 ( No.1 )
日時: 2011/01/27 20:26
名前: ピアノ (ID: LdHPPNYW)

プロローグ  「青年の一方的会話」

いやー。聞いたよ、転入生の話。双子だろう?
うん?ああ、まあ安心してよ。クラスを変えたりなんてしないから。
そうそう、もともとうちの学園には一クラスしかないから。うん、いまんとこ七人だけ。全校生徒だよ?それがどうかした?
まあ、珍しいよね。こんな学校。しかも校長が僕みたいな可笑しな奴なんてさ。僕も嫌々引き受けたんだよ。だって可愛い妹にお願いされたからね。
ああ、そのことについてはあまり触れないでね。うん、思い出したくないから。
ごめん、話がズレたね。双子ちゃんのお名前を教えてもらえる?
ふうん。「懼流季」ちゃんに「野亜季」ちゃんか。すごい名前だね。いまどき「くるき」と「のあき」だなんて。あは、みんなに言われるか。そりゃそうだろうね。この僕でも子供にそんな名前つけないと思う。
年は?
ふんふん、高校一年生。可愛い年頃だね。大丈夫、僕は手は出さないよ。しいて言うなら…、まあ、言わないでおくよ。可哀想だから。
で?彼女たちは人外かい?
ほーう。一人は半妖で、もう一人は真人間。どうしてそんなふうに生まれたんだろうね?でも、聞かないでおくよ。うん、そうする。
クラスのメンバー?ああ、教えておくね。えーと、妖怪が四人、真人間が二人、僕?さあ?どうかな?
妖怪は「鬼」、「不死人」、「フランケン」、「人魚」。
大丈夫、みんないい子だから。食わないよ。平気さ。
ところでさあ、半妖の子はどんな能力なのかな?
「魔術使い」か。そのことは本人は知ってる?
知ってるか。じゃあ、人間の子は?
知らない?おやおや、じゃあ知られないようにした方がいいね。
分かった分かった。まかせといて。うん、では、お待ちしています。

長身の男と、片目を隠した青年の会話。
やがて話が終わると、長身の男は去って行った。


この時から、運命の歯車はゆっくりと、ゆっくりと軋ませながら動き始めていた————。





〜後書き〜
すいません、ここまでおかしくするつもりなんかなかったんです。
「長身の男と片目を隠した青年の会話」は、青年の言葉だけを書かせていただいています。最後に書いてすみません。
これからもがんばって書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
                      ピアノ

Re: 人外学園の日常 ( No.2 )
日時: 2011/02/15 20:02
名前: ピアノ (ID: 7hcYnd26)

第一話  「異常な学園」

「うわっ、何これ。こんな所に誰か通ってんの〜?」
ズバンと大声で正直なことを言う少女。目の前には確かにボロい学校のようなものが建っている。
「懼、懼流。あんまりそんなことを大声で言うのは良くないと思うよ…」
その少女の隣で最もなことを言う少女。
正直すぎる少女の方は、髪を短く切っており、利発そうな雰囲気を漂わせている。髪は茶色で、身長はそこまで高くはない。いたって普通の高校生ぐらいの女の子だ。
空気の読める少女は、髪を下で二つに結い、眼鏡をかけている。少し暗そうな雰囲気が大きい。少女達は眼鏡と、髪とイメージが変わればすべて一緒だった。
「野亜。本当にここに通うの?」
「仕方ないよ。父さんが冥架学園って言ってたし」
髪の短い方が懼流季、髪の長いほうが野亜季と言うらしい。なお、二人の前に立っているボロい建物は「冥架学園」らしい。

「はーい!よく来たね。懼流季ちゃんに野亜季ちゃん。僕がこの学園の校長で、暦と言います。以後よろしくね」

背後にはいつの間にか青年が立っていた。その青年は右目を髪で隠し、大きなフードをかぶっている。にこにこしながら反応を待っていた。
「はじめまして!!懼流です!!まさか校長先生から来ていただけるなんて、あいさつに行く手間が省けました!!ありがとうございます!!」
「はじめまして…。野亜季です…」
対照的なあいさつをかわす二人。暦は早速二人を学園の中に招き入れた。
「ここはね、人じゃないものが通う学校なんだ」
中は外とは違い、汚くはなかった。廊下を歩きながら暦は二人に説明する。いきなり気にしていることを言われ、野亜季は顔をしかめた。懼流季はそんな様子に気づかずに
「人じゃないものって何?妖怪?怪物?殺人鬼?」
と、にこにこしながら言った。彼は苦笑しながらも頷き、
「そうさ。ここは妖怪と人間が混じって生活している。君たちも妖怪たちと一緒に暮らすわけだ」
は?という顔をようやく懼流季がした。おそらく冗談ではないことがわかったのだろう。空気を読んでしばらく長い廊下を無言で歩いた。
すると、ある教室にたどりついた。光がさしている。中に入ると、
「ようこそ。冥架学園に」
暦がそういうとともにパンとクラッカーが鳴らされた。教室にはいくつかの人影が立っている。
そのうちの一人、水色の髪の長身の女性が近づいてきて懼流季と野亜季に校章のようなものを差し出してきた。
「なあに?これ?」
普通に尋ねると、女性は無表情のまま、淡々と
「この学校の校章です。受け取ってください。あなた達はもうここの生徒ですから。私、名前はマリです。よろしくおねがいします」
物のことと、自分の名前を言った。よく彼女の顔を見ると、外国人のようなきれいな顔立ちをしていた。目は水色で、スタイルは抜群だった。
懼流季は自分も自己紹介した方がいいと思い、大きな声で
「鈴村懼流季です!!今日からお世話になります!!よろしくお願いします!!」
と言った。その様子を見て、野亜季は少し戸惑いながらも小さく
「野亜季…。です…。お願い…します…」
と、自己紹介した。そして、さっと懼流季の後ろに隠れた。周りには不思議そうに眺めるものが多かった。すると
「ほーう。君たちなかなかいい体つきをしているね。特に後ろの方。少しお姉さんよりも大きいんじゃない?違う?」
と、帽子をかぶり、眼鏡をかけた男が話しかけてきた。ビクッと体を震わせる少女。二ヒッとわらい、男は
「ああ、ごめんねえ。俺の名前は赤也。真人間だから。お仲間よ。よろしくねん」
と、変態チックな自己紹介をした。懼流季は首をかしげ、マリを見ながら
「マリさんも人間?だよね、あんなにきれいなんだもん」
と言った。マリは暦をチラッと見ると目を細めて
「違います。私はフランケンです。妖怪です。化け物です。人間ではありません」
と、無表情のまま言った。あっ、と懼流季はいけないことを言ったと気付き、
「ごめんなさい」
と謝った。しかしすぐにマリは
「大丈夫です。人間、好きですから。気にしません」
冷静に言った。

「私も紹介して!!お友達になりたいよ!!マリ!!ねえってば!!」

大きなかわいらしい声が教室にこだました。






Re: 人外学園の日常 ( No.3 )
日時: 2011/03/11 13:47
名前: ピアノ (ID: viAVUXrt)

第二話  「妖怪たち」

ちらりとマリはその可愛らしい声の主の方を見た。声の主は、目をキラキラと輝かせ、嬉しそうに笑っていた。
水色のきれいな長い髪。透き通った青色の瞳に、愛らしい顔をしていた。身長は小さく、幼い少女だった。
「この子は霞奈。妖怪です。人魚です。水を吸うと大きくなります」
マリは紹介した。懼流季はへえ、と不思議そうに霞奈を見つめる。
野亜季は顔をこわばらせながら周りを取り囲む人外達をみていた。
その様子に気づいたのか、霞奈が
「あなた、妖怪?人間?」
と、聞いた。懼流季はそれを聞いて、え?という顔をした。暦はじっと見つめている。
野亜季はゴクンと唾を飲み込み、声を絞り出した。冷汗が大量に流れているのが分かる。
「ち…、ちが…」
「何言っているの〜?霞奈ちゃん。私と野亜は双子なんだから、あたりまえじゃーん!人間だよ〜」
否定する前に、懼流希が言った。
                       保留


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