ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

空前絶後のこの世界で
日時: 2011/04/03 11:31
名前: からあげ ◆qTm8IKA.tA (ID: y0p55S3d)



ファジー小説に移転しました


オリキャラは引き続き使わせていただきます



Page:1 2 3



Re: 空前絶後のこの世界で ( No.11 )
日時: 2011/03/29 15:01
名前: からあげ ◆qTm8IKA.tA (ID: y0p55S3d)

コメントありがとうございます

この数ヶ月間なんの連絡もなしに放置してすみません
もう一度話を練り直していました

これから新しい生活が始まり忙しくなるなか
なんとか執筆していきます

Re: 空前絶後のこの世界で ( No.12 )
日時: 2011/03/29 17:56
名前: からあげ ◆qTm8IKA.tA (ID: y0p55S3d)

__01



 二千十一年——四月六日。ありがたい春の陽気が東京都全体を照らしている。
とある路上の、人と人が行き交う仲、大きな罵声が響いた。

「おいこら、正木ぃ! この前は取り調べの時、世話なったじゃねえかよ!」

思わず耳を塞ぎたくなるような醜い罵声に、周囲の人々は足を止めて彼らのほうを向いた。
白昼堂々と、金属バッドをそれぞれ持った四人の男達のグループ——見るからに荒そうな連中で、誰が見ても危険だとわかった。

「どうやったかしんねえが……てめえのせいで俺達はムショで生活してたんだからな」

四人のグループのうち罵声を上げていた一番大柄な男が、持っていた金属バッドの先を、ある男のほうに向けた。
野次馬や騒ぐ群衆はその男の方を見た——同時に、これはまずいと思った。

「悪いことしたら罰せられるんが常識やろ? それやのに逆ギレなんて世の中こわいなあ」

正木と呼ばれたその男は動じることなく、ヘラヘラと笑いながらそう答えた。
背の高い細いなりをしたスーツ姿の男は、可笑しくなったようにヘラヘラと平気そうに笑っている。見たところとても整った顔立ちをしているが、こうまで笑われるとあまりいい気分はしないだろう。

と、その時、正木の隣にいた学生服を着ている少年が口を開いた。

「正木先輩、厄介ごとに巻き込まないでほしいんですが……」

正木より少し背が低いが、モデルのような容姿をした顔立ちのいい少年だった。学生服を着ていることから、高校生にあることに間違いはなさそうだ。
二人は仲間のようだが——少年は正木とは正反対で、クスリとも笑わなかった。いや、この状況で笑える正木のほうが可笑しい。
体格的に見ても、四人グループのごつい体をした相手に、スーツを着た細い男と学生が勝てるわけがない。
そう、誰もが彼らの敗北を確信した。

「ふざけてんのか、てめえらああ!」

取り澄ました彼らに腹を立て、ついに今日一番の罵声があげられた。
それと同時に——男達は一斉に持っていた金属バッドを構え、二十メートル先にいる正木をめがけて、走り出した!
群集の中の女性は驚き思わず叫んだ。誰もがその光景に震えただろう。
しかし——相変わらず、正木と少年はびくともせずそこに突っ立っていた。
しかも正木はヘラヘラ笑ったままだし、少年はめんどくさそうにため息をついている。血迷ったとしか思えない。


「じゃ、瞬君! 頼んだで?」

正木は楽しそうな表情を浮かべながらそう言った。一方瞬と呼ばれた少年は相変わらず無愛想な表情のまま、少しの間口を閉じた。何かを考えているようにも見えるが、醜い連中をただ眺めているだけのようにも見える。
あと二、三歩で男達が来る——そんなタイミングで、瞬は冷静に口を開いた。

「正面から一発、隣にいた右腕を狙って一発、二人が後ろに回りこもうとしてくる」

——淡々とした冷静な喋り方だった。何を言っているのか、意味不明だが——正木だけその言葉を理解したかのように、ニヤリと笑った。

そしてわずか数秒後、一番大柄な男が瞬の言ったとおり、正木の顔めがけて正面から勢いよくバッドを振り下ろした!

見ていた誰もが、連中が、それが正木の綺麗な顔に当たったと思った。しかし——その予想は外れた。
大柄な男の意に反して、そのバッドは地に下ろされた。金属とコンクリートがぶつかる凄まじい轟音がした瞬間、男の背筋にゾクリと悪寒が走った。

「——こっちやこっち。なんや、なんも見えとらんのかあ?」

いつの間に移動したのか、正木はバッドを振り下ろした後の男の背中の後ろに立っていた。まるで相手を馬鹿にするようなヘラヘラとした笑みではなく、獲物を狩る狼のように鋭い目つきと冷たい笑みを浮かべながら。

「お、おまえ……いつ動いたんだ!?」

男の問いに正木はフッと鼻だけで笑った。と、その時——隣にいた仲間の男が、正木の右腕を狙ってバッドを横に振った!
しかし正木はひらりとそれを避けると、後ろから不意打ちをしようとしていた男達の腹を凄まじい力で肘で殴り、何食わぬ笑顔で右腕を狙ってきた男の腹を思いっきり殴った。
殴られた男達は苦しそうにもがいてから、地に腰をついた。

一瞬の出来事だった。

あの細い男が、大柄な男達三人を一気に片付けたのだ!

群集は思わず感嘆の声をあげた。まるで試合を見ているかのような錯覚にまで陥った。
そして一番大柄な男は、バッドを振り下ろした体勢のまま、顔が青ざめた。冷や汗が垂れてくるだけで、一歩も動かない。どうやら驚きを隠せれないようだ。
男は、正木の茶色い前髪の間から見える鷹のような鋭い目つきに、思わず小さな悲鳴を上げた。さっきまで笑っていた正木とは全く別人のような恐ろしいその表情に、もはや立ち向かう気力はないらしい。

「そろそろひいたらどうや? 逆ギレも嘘つきも、泥棒の始まりやからな」


正木は皮肉に笑った。


Re: 空前絶後のこの世界で ( No.13 )
日時: 2011/03/29 17:56
名前: からあげ ◆qTm8IKA.tA (ID: y0p55S3d)

なんか急展開っていうかほんと文章力ないな

Re: 空前絶後のこの世界で ( No.14 )
日時: 2011/03/29 18:13
名前: からあげ ◆qTm8IKA.tA (ID: y0p55S3d)

__#02


 「正木先輩、あんたはなんでいつも……」

瞬はうんざりしながら、そう言った。

「いやー、やるしかなかったんやからしゃーないやん!」

正木はヘラヘラ笑いながらそう答える。

あの喧嘩の後、瞬は歓声をあげる群集の中から、人気と人ごみを集めた正木の体を引っ張り、今ようやくこのビル裏まで逃げてきたところだった。

「」

保留

Re: 空前絶後のこの世界で ( No.15 )
日時: 2011/04/03 11:19
名前: からあげ ◆qTm8IKA.tA (ID: y0p55S3d)

えっと何度も何度もすみませんが
複雑・ファジー板というものがありますので
そちらへ移動させていただきます

またそちらを見に来てください


Page:1 2 3



この掲示板は過去ログ化されています。