ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 人殺し,皆殺し,自分殺し
- 日時: 2011/02/08 15:22
- 名前: ☆manami★ (ID: HT/LCIMm)
+:+:人殺し、皆殺し、自分殺し
●登場人物
桜坂 直登(15) Naoto Sakusaka
ユンナ(17) in Korea
(☆)+.・———————————————(#)———
花咲 結衣(12) Yui Hanasaki
神埼 七(8) Nana Kanzaki
相馬 しおり(25) Shiori Soma
(☆)+.・———————————————(#)———
*メッセージ*
すいません!
もうひとつ同じようなスレがあるのですが、
もうひとつのほうでのパスワードをわすれっちゃたんで、
修正ができなくなりました…(照)
なんで、こっちで見ていってください!
(☆)+.・———————————————(#)———
*今後のupスケジュール
結構話の間があくとおもうのですが、
②⇒《人殺し,皆殺し,自分殺し》の単語集
③⇒ぷろろーぐ
④〜⇒話
です。
それでは、はじまり
人殺し,皆殺し,自分殺し。
- 人殺し,皆殺し,自分殺し ( No.1 )
- 日時: 2011/02/08 18:16
- 名前: ☆manami★ (ID: HT/LCIMm)
《人殺し,皆殺し,自分殺し 単語集》
(★)稲城原村…結衣たちが生まれた頃から住んでいた村。
田舎、コンビニなし。
周りには大きな山が、囲まれているように
位置している。
(★)稲木原の林…稲木原村の周りの、最大の山の中。
村人が言うには「林というより森」である。
(★)奥の古井戸…稲木原の林の奥のほうにある井戸。
何百年も昔に掘られたらしいので、
古井戸と呼ばれている。
(★)参り林…林の古井戸へ村人全員が一緒に夜深く、
お参りへ行くこと。
そこには、古井戸が作られた年だけの守り神が
いるらしい。
- 人殺し,皆殺し,自分殺し ( No.2 )
- 日時: 2011/02/08 18:36
- 名前: ☆manami★ (ID: HT/LCIMm)
ぷろろーぐ。
四月二十一日——————…
新学期といっては遅い、そんな日に、少年桜坂直登と、桜坂家は、この稲木原村へと越してきた。
とはいっても、もう夜深く、その上、桜坂家といっても、桜坂家と名乗って、この村へ赴いてきたのはこの俺だけ。
田舎は土地が安いから…と一人暮らしをするはめになったのには幾つもの理由があって、でも、それを言うにはまだ早い気もする。…が、はっきり言って、一番の大きな理由は、両親の仲だったりする。
子供の頃からずっと続く、あの喧嘩は、明日…というか今日から、もう聞こえなくなる。それで結構一人暮らしにうきうきしている反面、あまりに静か過ぎて、なんだか不気味な気もする。
この稲木原村は、父・雅俊が昔住んでいたところらしく、父が東京へ上京してきた理由は、言うに言いがたいが、両親共亡くなって、稲木原村に身寄りが無くなったからだ。
父の話によると、この村は団結していて、何より絆が深いらしい。その上、田舎のわりには村が活性化している…だとか。
新しい場所へと来る不安は、その話の数々を思い出すと、かなり和らいできた。思ったより家も大きい。一人暮らしの癖にいきっているなぁと心底思った。
もうずぐ日付が変わる。5、4、3、2、…1。
むなしくも、一人で数える俺。だが、こうなことでも、この村へ来ての一日を終えた気分になった。
明日は日曜日で、学校は無いのだが、少し道を歩けば、家もちょくちょく見えてくるだろうから、明日は他のうちへ挨拶でもしにいこう。
まだ片付け場所の知らない物たちが入ったダンボールのあいだ、取り合えずベッドを置いた俺は、布団に入ってゆっくり目を閉じたのだった。
ひとつ言うが、少年の本名は桜坂ではなく、秋坂である。
- 人殺し,皆殺し,自分殺し ( No.3 )
- 日時: 2011/02/08 19:07
- 名前: ☆manami★ (ID: HT/LCIMm)
————第一章「林参り」 桜坂直登編
1
PLLL…!
PLLLL…!!
ダンボールから出しててほやほやの目覚まし時計は、二回ほどなったところで鳴るのを止めた。
それと同時に、すごい偶然で、携帯電話の着信音が鳴る。
設定した覚えの無い着信メロディが16畳ほどあるだろう部屋に大きく響いた。
散らかった部屋なため、どこにあるのかさっぱりわからない携帯電話は、次第に音が大きく増していくから、このあたりだろう。そして、音を通り過ぎたような気がしたため、よつんばのまま後ろへとバックした。ダンボールとダンボールの間で、規則どおりに光っているサブディスプレイを目にすると、携帯電話に手を伸ばした。
そして急いで携帯電話をパカットあけると、『非通知設定』と記されている。通りで知らない曲なわけだと、一人で納得した。
誰からの電話だろうかと通話ボタンを押した。
「もしもし…あきっ…桜坂ですけど…」
と、思わず出た名前を言い直す。
すると、聞きなれた温かい声が耳へ返ってきた。
『あ?もしもし?母さんよっ!!』
何かせかしい母さんを脇に、少し俺は安心していた。
* * * * * * * * * * *
読者さんへ
ここまで読んでくださった方、
本当にありがとうございます。
今からごはんを食べるので、
今日の分は終了させていただきます。
明日or明後日の夜、
また更新させていただきますので、
少々お待ちください。
次回、第一章「林参り 桜坂直登編」1の
途中からスタートです。
- 人殺し,皆殺し,自分殺し ( No.4 )
- 日時: 2011/02/09 22:16
- 名前: ☆manami★ (ID: HT/LCIMm)
第一章「林参り」途中〜
誰からの電話だろうかと通話ボタンを押した。
「もしもし…あきっ…桜坂ですけど…」
と、思わず出た名前を言い直す。
すると、聞きなれた温かい声が耳へ返ってきた。
『あ?もしもし?母さんよっ!』
何かせかしい母さんを脇に、少し俺は安心していた。
「か、母さんか…」
『何よ、失礼ね!』
母はいつもみたいな明るいトーンの声で言った。恐らく受話器の向こうでは、片手でガッツポーズをして「もぉーう…」とか思っているんだろうなと思うと、一人笑ってしまった。
『え?何笑ってるの?』
それは自然に交わした(笑)。
それと同時に、俺は、さっきの非通知設定を思い出した。確かに、母のデータは、電話番号、メールアドレスとともに登録してある。だから多分、非通知設定としてでてくることはないはずだ。
「なぁ母さん、俺の携帯さ、母さんの番号掛かってきた時『非通知設定』で出てきたんだけど…」
と、直登が訪ねる。
『…う〜ん。そうね…——————わかんないわね!』
期待させやがってと思うが、母は続ける。
『アレじゃない?新しい環境だからさ、携帯が慣れてないのよ!そうそう!』
一人で納得するが、多分そんな話、バカでも信じないだろうと思う。だが、それを本気で信じるのが母だったりする。
「はいはい、ってか何の用なの?」
肝心な用をどちらとも忘れていたが…大した用ではないだろう。
『あら?特に用はないけど?』
けろっとした母は、何事もなかたっかの用に、『じゃぁそろそろ切るわね!直登ったら、お母さんと話したいなんて…うふふ…』という言葉を残してブチっと切った。おいおい、それじゃぁまるでさ、俺が母親に電話して強請ってるみたいじゃぁないのかい!まぁこれは一人突っ込みなのだが…。
そんな母との会話の無い電話の後、着替えて、パン食べて、歯磨きなんかして…。とかやってるうちに、起床時間から僅か二時間、つまりは、十時二十分を回っていた。
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