ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 東京目録 BATSTORY
- 日時: 2011/02/20 23:49
- 名前: 祠堂静雄 (ID: VBgkspJi)
「集まったか・・・これより、町区統括理事会定例会議を始める」
コンクリートに固めてある壁。その部屋は、以上にも暗く誰もが好んで入るような場所ではなかった。その部屋の中心に円を描いた十メートルのテーブルがあった。そこに座るのは、十三人の男女。年齢も様々で国籍もそれぞれだった。皆は、それぞれの席で一番歳をとった日本人の老人の話を聞いていた。
「これは、緊急事態だ。冥桜が開花しようとしていると報告があった」
それを聞いた男女の半分が驚いた。その中には、席を立つ者もおり全身から変な汗をかきながら目をつぶる者もいた。
「おいおい、ビビってどうするんだよ。こういう時のための組織だろ?」
見た目からにして若い茶髪の青年は言った。肘をテーブルに着きながら気軽な口調で言った。するとその中の中年の男は、茶髪の青年に向かって叫んだ。
「ウィリアム!貴様!!この状況を理解しているのか!!冥桜が開花しようとしているのだぞ!!?」
「だからこそ、この組織が動けって言ってんだよ。マーク、だからお前は、最下位(サーティン)なんだよ」
イラダチが入った口調で言うウィリアム。それを聞いたマークは、表情を怒りに染めウィリアムに向けて叫んだ。
「貴様!!ギリシャ正教会を愚弄するのか!!」
するとウィリアムは、口元に笑みを浮かべ椅子にぐったりと体全体の力を椅子に任せた。
「別にオレは、ギリシャ正教をバカにする気はねェ・・・俺は、ただお前をバカにしてるだけだぜ?」
「貴ッ・・・貴様!!!」
「静まれェ!!」
ドォん!!とテーブルをたたく音が響いた。その音は、全体に響くほどでたたいたテーブルのところにへこみやひびが入っていた。
「今は!争っている場合ではない!!冥桜が開花しようとしているのだぞ!!」
その叫びとともに気を荒でていたマークは、だまって席に付き頭を抱えた。
「だがよ。王徳、冥桜は魔界の門を開口させるバカげた代物だ。一刻も争うのにこんな弱気でいいのかよ」
「アァ・・・悪魔などこの世にだせば、この世が魔界と化す。それでけは、阻止しなければならない」
白髪の老人王徳は、ウィリアムの言葉に重みを感じながら言う王徳。全身から汗をかき下を見つめる。
「悪魔は、言わば『堕天使』だ。そんなもんと戦うンってならこっちも天使と同等のものが必要だぞ」
釘をさす用に横から声がした。その声の主は、二十代ほどか金髪に青色の眼をした男が言った。
「ははははは!!レオン。それをいちゃぁおしまいだぜ?」
ウィリアムは、ゲラゲラ笑いながらフィアンマを指差した。
王徳は、溜息をし、つかれが溜まった感じで言った。
「今日の定例会議は、ここでしまいにする」
するとそこに暗闇が支配する中で大きくゆっくりと手を上げた者がいた。ふと王徳がそれに気付くと何じゃと早口で言った。
初めまして祠堂 静雄(しどう しずお)と申します!!
あまり上手くはありませんが読んでくれると助かります!!
今後よろしくお願いしますm(_ _)m。
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- Re: 東京目録 BATSTORY ( No.1 )
- 日時: 2011/02/21 14:48
- 名前: RYUKI (ID: kSn9MtQS)
続きが気になります。
頑張ってください。
- Re: 東京目録 BATSTORY ( No.2 )
- 日時: 2011/02/21 23:40
- 名前: 祠堂静雄 (ID: VBgkspJi)
続きです。
「一つ質問なんだけどよォ、なんで冥桜の開花が早く何ってんダァ?予想では、あと百年も先だときィてんだけど」
手を大きく上げた少年。神崎齋司(かんざき さいじ)は、言った。見た目は、高校生ぐらいか天然パーマの黒髪で黒眼といった。どこから見ても普通の高校生だ。だがそこに座っているということは、この男女達と及ぶ力を持っているということなのだ。
「冥桜に意図的に異常な魔力が注ぎ込まれているのだ」
王徳は、言いにくそうに齋司に向けて言った。それを聞いたあたりの者は、眉をひそめ、ある老女が口を開いた。
「なぜあなたは、そういう大事なことを言わないのですか」
呆れたような口調で王徳に言う老女。
「まァ・・・土御門さんにも事情ってもんがあるんだろォ」
かばうように言う齋司。だがあたりの人間は、齋司の声など気にしていなかった。誰が、どうして、地獄の門を開く冥桜を早く開花させようとしていたのか?だけが頭の中を支配していた。
「まァ、ウィリアムの言うとうり対魔術師対策組織が弱気になっていてもしゃぁない。意図的に魔力を注いでいるということは、相手は、魔術師だってことがわかるもんだ。こっちには、『聖人』二人に、『大四天使』の性質を持つものが四人。それに上級の魔術師が多数いるんだぞ?ならこっちが仕掛けるべきだろうよォ」
その言葉とともに十二人の男女は、王徳を見つめ結論を求めた。これから起こると予想される最悪の結果にどう立ち向かうのかを。
「よし、次の定例会議で冥桜に力を注ぐ輩を探る。見つけ次第、早急に対処していく!いいな!!」
その叫びとともに定例会議は終わりそれぞれ出口に向かい暗闇の中から光、差す大空の下へと向かって行った。
すくないですが読んでくれることを願います。
RYUKIさんコメありがとうございます。これから頑張っていきますのでよろしくお願いします。
- Re: 東京目録 BATSTORY ( No.3 )
- 日時: 2011/02/23 22:22
- 名前: 祠堂静雄 (ID: VBgkspJi)
「美穂ーーーッ!!」
土が一面し左右それぞれには、大きなゴールがあった。グラウンドで走る瑞垣美穂(みずがき みほ)。サッカーボールを手軽に受けそのままゴール前へと持ちこむ。右足を大きく振り上げそのままボールめがけて勢いよくふり下げた。ボールは、網に突き刺さるように入った。
「いっいぇぇええい!!」
と少女たちの声がグラウンドで響いた。相手のチームは、膝に手を置き行きを荒立ていた。美歩や他の者は、歓喜余って疲れを忘れているようだった。茶髪に横に髪を縛っており、身長は、言ったってふつうで164ぐらいあるだろうか顔は、整った顔立ちで男子からも支持があると見える。
「おッ疲れ〜美穂☆」
ベンチに向かおうとしたとき、目の前に現れたのは美穂の母、瑞垣美華だった。美穂とくらべてまるで姉妹に見えるくらい若く見えた。
「はァ・・・母さん、もう歳なんだからそんなノリで来られるとこっちが困るって・・・」
呆れながら渡されたドリンクとタオルを受取りベンチに座った。ふぅーと一息入れタオルで顔を拭いた後ドリンクを口に運びそのまま飲みほした。
「おぉー、まさにサッカー少年だねェ〜」
するとうしろから声がした。声の主は、神崎齋司のだった。その声を聞いた美穂は、眉間にしわを寄せ齋司を睨み言った。
「私は、女だっていってんでしょうが!バカ齋司!!」
足を大きく上げ齋司に向け放たれた。だが齋司は、片手で軽々と受け止め呆れたように言った。
「何回蹴っても、お前の蹴りは俺にとどかなっツゥーの。それと格好気おつけろよ」
「キャッ!さっ・・齋司!!」
美穂は、顔を赤く染め齋司にけりを連続で放っていく。だがその蹴りはむなしく軽々と交わされていく。
「美華さん、久しぶりですねェ」
「まぁー大きくなって〜身長伸びた?」
とけりを軽々と交わしながら久しぶりの再会を果たす齋司。それを見て美穂は、ますます怒りが倍増していく。
「お前は!何でいつもいつも!!」
「いいじゃねぇか久しぶりに会ったんだし。こうゆう交流もいいだろうよォ?」
するとけりがいきなり止まった。
「今日は、『仕事』ないのか?」
美穂から質問が出た。齋司の仕事は表向きでは、アルバイトをしているということになっている。だが本来の仕事は、あらゆる魔術師たちに対抗した組織、町区統括理事会のメンバーなのである。
「んッまァーな」
「じゃっじゃぁ・・・どっか行かないか!!?」
齋司は、何かいきなり感情が変わり驚きながらもこの状況に反応する。
「すまねぇ、今日は家でゆっくり休みてェンだ。また今度な」
美穂達に背を向け手を振るように手を横に振りながらグラウンドを後にした。
「恋虎(ここ)」
その声とともに音もなくすゥー・・と人影が現れた。恋虎という名の者は、キリっとしたスーツに腰に二本の刀がぶら下げてあった。顔つきは女っぽく体つきも女のようだった。
「はい、なんでしょうか殿」
「メイド服着てくんねェ?」
「私は!男です!!」
恋虎は、誰もいない路上で大きく叫んだ。齋司は、そうかぁ・・・と残念そうにつぶやき話題を変え始めた。
「ンでェ〈奴ら〉の動きは、どうだ?」
「はい、昨日第七冥桜華に不審な動きを示しておりました」
歩きながら〈奴ら〉について話す。齋司と恋虎。それが何の意味を示しているのかは、わからない。ただわかるのは、冥桜の開花と関係しているということだけだった。
「神の信仰を捨て自らの力のために罪を犯した屑どもがァ、何考えてやがる」
ツメを嚙みながら自分の思考を使う齋司。それを見て顔を下に向けもうしけなさそうな感じで言った。
「すみません。我ら第壱部隊がろくに情報を取れなくて・・・・・」
「いいや別にお前らが悪いんじゃない。しゃぁねぇ今夜、儀式探索術式を使用する。天体を利用して相手を探るぞ」
はい!と恋虎は、声を上げ表情を変え前を向いて町区統括理事会の拠点『ベツレヘムの星』と書かれるビルに入った。
どうも祠堂静雄です。
魔術関連には、あまり詳しくないんですが頑張っていきたいと思います!!
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