ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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Money
日時: 2011/02/21 18:03
名前: 薺 ◆0fUk/uSKKg (ID: 3GYfQUHD)

はじめまして。薺という者です。
今回、初めてこの小説カキコさんで小説を書かせて頂きます。
何かと不便があるかと思いますが宜しくお願いします。

※この小説はありきたりな内容ではありますが盗作・パクリ等では御座いません。
もしも似ている内容の作品があったとしても『○○のパクリ??』等のレスは御控え下さい。
只、あまりに内容が酷似しているものがあったらお知らせ頂けると嬉しいです。

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Re: Money ( No.1 )
日時: 2011/02/21 18:30
名前: 薺 ◆0fUk/uSKKg (ID: 3GYfQUHD)

「ん…っ」

視界がぼやける…背中や腰などの床??地面??…場所が(特定できないから何とも言えないけど…。)に面している身体の部位はひんやりと冷たい。…長時間ここにいたのかな??灰色の空間が私の視界に入るけど何が何だか分からない。

「……」

何でだろう??頭がズキズキと痛む。…風邪…は、引いてないといいな。

「あ、コイツ…。」

ぼんやりとする視界が正常に戻りつつある時に男の声がした。

「あ…。いつの間に起きたの??コイツ??」

今度は女の声。両方とも聞き覚えが無い。
…得体の知れない恐怖を感じて身体を起こすとコンクリートの壁に囲まれたかなり広い空間に私はいた。
……私の顔を覗き込んでいるのは10〜20代くらいの金髪のキャバ嬢風の女性と同じ金髪の目付きの悪い怖い感じの男性。

「ぁ…っのっ」

怖い。恐怖という感情のみが私の身体の外側を包み、やがて内側までをも浸食して行く。

「ここから…っ出して…下さいっ」

…私は、きっとこの男達に誘拐されたんだ…。あぁ、そういえばお父さんとお母さん、借金が出来て私を施設に預けたんだっけ…。その借金取りの人…かなぁ??
…私……売られちゃうの??

「はぁ??出れんならもうとっくにアンタ何て置いてこんな薄気味悪い部屋、出てってんだけど!!」

キャバ嬢風の女性が眉間にしわを寄せながら答える。…威圧的で怖い。

「え…??でも—…私…。貴方達に連れて来られたんじゃ…??」

威圧的な空気に飲まれてはいけないと思い、おそるおそる聞いてみると女性の隣にいた男性が私の顔を覗きこむのを止め、視線を離した。

「あ゛??何て俺達が手前みてぇなの拉致んなきゃいけないわけ??意味不明だわ…。」

呆れたような表情で私を馬鹿にする男性は金色の髪を軽く掻き分けた。

「あのぅ…。もし…良ければ…名前をお伺いしても宜しいでしょうか??」

背後で声がして振り向くとサラリーマン風の30代前後の男がオドオドとしながら私と2人を見ていた。

「あぁ、アタシは綾瀬 瑠香。一応新宿で結構有名な゛Sweet"って言うキャバクラのNo.6だから、ナメた真似したらこっから出た後只じゃおかないからね??」

綾瀬瑠香と名乗るキャバ嬢風の女性は軽く脅しを入れながら自己紹介をした。

「俺は新崎 悠。高校中退した後しばらくムショ暮らししてましたぁっ♪あ…っ今はフリーターな??」

ニコニコとした表情で怖い事を言う新崎悠を見ていると背筋がゾッとする…。

「ぁ…っ私は、華里 里華です。えぇ…っと、今は大学生をやっています。」

ペコリと軽い会釈をして私が自己紹介をするとサラリーマン風の男は少し安心したような表情になった。…やっと普通の人に会えたって感じ。

「あ…っ僕は山田宏。一応サラリーマンをやっていて…妻子を持っています。趣味は将棋と読書で特技は大学で学んだ経済学と英語です。」

いかにもサラリーマンって言う感じのヘラヘラとした笑顔を浮かべながら山田宏は言った。

「井上 アキラ。一応、そこの姉ちゃんと一緒の大学生、やってます。」

…いつの間にか近くにいた青年が自己紹介をすると山田さんが部屋全体をキョロキョロと見回した。

「…この…5人…みたい…だね。」

その瞬間、部屋の中央にある大きなモニターが唐突に輝き出した。

【皆さん、お早う御座います。私ハ安西です。これから皆さんには色々なゲームをして頂きます。
…では早速最初のゲームの説明を始めましょう…。】

…まさにこれが…私の運命を大きく変えた瞬間だったと思う。

—続く—

Re: Money ( No.2 )
日時: 2011/02/21 18:35
名前: 薺 ◆0fUk/uSKKg (ID: 3GYfQUHD)

えっと…登場人物の名前が分からないかもなので、一応ここにまとめておきます。

・華里 里華((ハナサト リカ)):東京都心の大学に通っている19歳。
・綾瀬 瑠香((アヤセ ルカ)):新宿の゛sweet"と言うキャバクラでNo,6として働いている。
・新崎 悠((ニイザキ ユウ)):何かの理由でしばらく刑務所に入っていた後、出所し、今はフリーターとして職を転々としている。
・山田 宏((ヤマダ ヒロシ)):中小企業の平社員として働いている。妻子とマイホームを持っている
・井上 アキラ((イノウエ アキラ)):地方の大学に通っている20歳。


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