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DEIS探偵団
日時: 2011/02/23 20:05
名前: ゆう (ID: pkkudMAq)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?594830

お久しぶりの方と始めましての方がいると思いますが、ゆうです。
今回は、DEIS探偵団というシリアス系の小説を書きます。

よろしくです

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Re: DEIS探偵団 ( No.1 )
日時: 2011/02/23 20:27
名前: ゆう (ID: pkkudMAq)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?594830

1話 電話はなり響く
カチャ

ティーカップを優雅に置くのは、とある探偵事務所の『藤咲 直樹』。

「お兄様、お代わりはいりませんか?」

『お兄様』と言うのはもちろん直樹の事。そして、直樹の妹『藤咲 裕香』は探偵事務所の助手を勤めている。

——プルルルル…

事務所には、電話が鳴り響く。
裕香は電話にでようとするが直樹は

「出なくていいぞ。イタ電だ」
「え…」

裕香は、驚いた。電話も出ずにいたずら電話だと分かるなんて…。さすがはわが兄。
一方、直樹は裕香が怪しんでいると思い、「嘘だと思うなら出てみろ」と指示を出した。

「もしもし…もしもし??」

本当に、いたずら電話だったのだ。
一瞬、超能力者!?と裕香は思った。と、そこへ

「遅れました!!サーセン!!」

いきなり、謝りながら一人の男が入ってきた。
男に対してうんざりした様子の、直樹は男に命じる。

「陸、気にしなくていい。だが、謝るのに略すのはやめろ」
「は、はい…」

陸と呼ばれた男は、直樹の迫力のあまり怯んでしまった。
どうやら陸は、探偵事務所のメンバーらしい。

「全員そろったな」
「あの…お兄様、一人いませんよ??」

裕香は、ミスなどしない兄に恐る恐る言ってみる。
だが、直樹はサラッと言う。

「座敷…いや、鈴が可哀想だぞ」

直樹は、鈴(残りのメンバー)のあだ名で一瞬いいそうになったようだ。

「え?鈴さん…あ」

鈴は、自分の机でひっそりと座っていた。
直樹によれば、自分より先に来ていたとか。

——プルルル…

再び、電話が鳴り響く。
裕香は、直樹に目で訴える。出ても大丈夫か、と。

「大丈夫だ」

直樹は、するりと言う。

「はい。そうですが」

ツーツーツー…

カチャリと受話器を置く。

「依頼です。今日の、2時に来るようですよ」
「そうか」

直樹は、わくわくした。

一体、どんな依頼者なのだろうか…。
それは、まだ先の物語です…__。

1話 END


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