ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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粛清と制裁
日時: 2011/02/24 21:07
名前: メゾ (ID: Yv1mgiz3)

はじめまして。『神の能力者』に引き続き書かせていただきます。つまらないものですが、読んでいただけると幸いです。それでは『粛清と制裁』始まります。

*登場人物*
双伊 璃句 ・フタイ リク
等都高校三年。生徒会長。

舒辺 舞里 ・ノベ マイリ
等都高校三年。副生徒会長。

藤原 流希 ・フジハラ ルキ
等都高校三年。書記。

葡嬢 水樹 ・ホジョウ ミズキ
等都高校三年。書記。

興梠 叉九也 ・コオロギ サクヤ
等都高校三年。会計。

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Re: 粛清と制裁 ( No.1 )
日時: 2011/02/25 22:25
名前: メゾ (ID: Yv1mgiz3)

プロローグ  「始まり」

「会長、今日は生徒の前で代表の言葉として挨拶をすることになっています。急いでください」
茶色の髪の少女がゆったりと椅子に腰かけている少年に言った。少女は髪を肩に付くまで伸ばし、前髪はピシッときれいに切っていた。くせ毛なのか、横の少し出た部分はカールしていて可愛らしい。胸は大きく、スタイルは抜群だった。
会長と呼ばれた少年は黒髪で、少し人よりも伸ばしていた。身長は高く、顔は良い方で、なかなかの美少年だった。彼は立ち上がり、うーんと体を伸ばしながら言った。
「めんどくさいな。代わりに舞里がやってくれよ」
「残念ですができません。先生からお願いされましたので」
スパッと言いきられ、しぶしぶドアへ向かう少年。
扉を開けると目の前には眼鏡をかけた少年が立っていた。
「璃句。挨拶終わったらすぐに第一倉庫の裏に来てくれ。チンピラどもがお前に会わせろとうるさい」
少年は眼鏡をチャッと中指で押した。璃句と同じぐらいの身長で、優等生を思わせる雰囲気を漂わせていた。髪は茶色で、女子が見れば『カッコいい』が第一印象になる顔立ちだった。
ふう、と璃句はため息をつき、チラッと少年を見ながら
「分かった。でも、今回はあまり厳しく罰を与える必要はないと思うんだよ。僕は舞里と集会に出てくるから、流希達はそいつらを少し懲らしめて来てもらえるかな?」
と言った。流希と呼ばれた少年は再び眼鏡を上げ、くるりと後ろを向いた。
「俺はこんなことをしたくて書記をしているんじゃないんだがな」
と小さな声でつぶやいた。

*

「懲りないねー。チンピラの皆さん。やられるのは分かっているはずなのに」
かなり多人数で倉庫の周りをうろつく少年たち。皆、刺青を入れたり、鉄パイプを持っている。そんな少年たちを窓から見ている少女が言った。
少女は髪をツインテールにし、後ろ髪の一部を下ろしている。大きな目がくりくりして、胸はないが、可愛らしい。ほおづえをつきながらのんびり桜でも見ているようだった。
「ったく。もうすぐ流希が来るって。璃句からの伝言。懲らしめとけだって。つまんねー」
少女の後ろから声がした。声の主はパタンと携帯を閉じ、肩にかけていた長い袋に手をかけた。
声の主は髪を短く切っており、スポーツをするのに適した体つきをしている。身長は璃句や流希と同じくらいで、長身だった。
「叉九也ぁ。ウチと流希だけで十分なんじゃない??わざわざ叉九也がいかなくても」
振り返った少女に叉九也は
「水樹。お前加減を知らないくせに何言ってんだよ。俺や舞里がいなけりゃ人殺してるぞ」
と、袋から竹刀を取り出して言った。水樹という少女はぷう、とほっぺを膨らませ、
「うるさいなー。相手が弱すぎるんだよ。相手にならないもん」
と、可愛らしく言った。



それから———
チンピラはわずか三十秒で三人というごく少人数に負けた。一人はいかにもガリ勉そうなのにナイフを使い、一人は可愛らしい少女なのに男顔負けの力と体術を持ち、一人は竹刀を持ってことごとく倒していった。
後から二人、少年と少女が現れた。少女は拳銃を持ち、一人は———。

それから、ニ度とそのチンピラは彼らの前に姿を現すことはなかった。



*後書き*
すみません。体力が切れました。何かと文がおかしいです。なにかあったらコメントください。書きなおしたいと思います。
はい、ここで詳しく解説をしたいとおもいます。

璃句 会長
舞里 副会長 拳銃
流希 書記 ナイフ
水樹 書記 体術
叉九也 会計 竹刀

とまあ、全く詳しくないのですが、彼らの人物構成があまり詳しく書けなかったので、少し整理させていただきました。人物紹介にも付け加えておきたいと思います。
ありがとうございました。
                メゾ





                      

Re: 粛清と制裁 ( No.2 )
日時: 2011/02/25 18:56
名前: 桜ウサギ (ID: /PgFxqMH)

続きが気になります!とっても面白くなりそうです!!
頑張ってください!!

Re: 粛清と制裁 ( No.3 )
日時: 2011/03/31 13:58
名前: メゾ (ID: viAVUXrt)

第二話  「不思議な生徒会」

「舞里〜。今日は一緒に集計できる?」
水樹が何重にもなっている重たそうな紙を持って言った。
今日、生徒会のメンバーは、昨日の作業の続きをする予定だった。新入生に対する他学年の気になることをアンケートに取ったのである。
普通ならしないのだが、今年の生徒会長の希望により、行った。その集計に、昨日、舞里は来なかったのである。
「ごめん。今日も政府から呼び出しがあるの。会長には、これませんって伝えといて」
舞里はそう言いながらさっさとかばんを持って出て行った。
後ろ姿を見ながら、水樹は、ため息をつき、
「嫌だね、天才っていうのも」
と、言った。

「何やってるんだよ。アンケート用紙がないとはじめらんねーじゃん」
後ろから声がかかり、振り返ると、頭をかきながら叉九也が立っていた。
「舞里を見たぞ。今日もこれないんだな」
「うん。またお呼び出しだって。お偉い人から」
入れ違いになった彼は、大急ぎで帰る彼女を見たらしい。
チラッと水樹の持っている紙を見ると、ひょい、と持ち上げた。
「重くないだろうけど持ってやるよ」
「むっ、確かに重くはないけど」
顔を不機嫌そうに膨らませてから、上目づかいで言った。にっ、と叉九也は笑い、生徒会室に向かった。

*

「お前はこんな重いものを一人で持っていて、しかも重くなかっただと?」
しげしげと叉九也が持ってきたアンケート用紙を見ながら右目に眼帯をした璃句が言った。
「測ってみるか?重さ」
ガシャンと音を立てて流希が体重計を持ってきた。水樹は再び束を持ち上げ、ドスンと上に乗せた。
ピッ
「嘘だろ?」
「まさかの四十キロか…」
「わぁ、そんなにあったっけ?」
「お前、本当に女か?」
口々に指した文字を見ながら言う。文字は四十を示していた。彼女のあの細い腕にどんな筋肉が付いているのか謎である。
しばらくワァワァ言っていたが、落ち着くと、四人は椅子に座り、作業を始めた。
「璃句ぅ、今日も舞里休むって」
ばさばさと紙を見て行き、分別をしながらぼそりと伝えた。
「知っている。仕方ないだろう?国には逆らえないのだから」



舒辺 舞里——
国に務める者に、この名前を知らない者はいない。
彼女は、最年少にして銃の扱いがこの世界でトップクラスで、国との約束により、高校卒業後、国家機関に入ることになっている。
その代わりとして、身の安全を国から保障され、人を殺す目的以外なら、銃の携帯を許されている。

                           保留


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