ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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仮面少女 〜だって、この世の中にいい事なんてないじゃない〜
日時: 2011/02/25 20:26
名前: 棗 鈴 (ID: IPa3Cr.F)

こんにちわ。鈴です。



前はコメディ・ライトで書かせていただいてました。


「幼馴染 〜あなたは私の気持ち、わかってる?〜」

「私の人間観察日記」


かなりのks作品なので度胸のある人だけ見てください。





   !るーる!


・荒らさない
・荒らしに反応しない
・意味不明な言葉を言わない
・ぎゃる文字禁止






宣伝はOKです^^







   登場人物

 椎名 美帆 siina miho


高校2年普通科。
成績優秀、容姿端麗、運動神経良し、性格良好。
二面性のある女の子。
スカイブルーの瞳にエンジェルブルーの瞳の女の子。
表向きの性格は男子にも女子とも仲が良く、きさく。
流行を追っかけてるよくいる女の子。



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Re: 仮面少女 〜だって、この世の中にいい事なんてないじゃない〜 ( No.1 )
日時: 2011/02/25 20:30
名前: 棗 鈴 (ID: IPa3Cr.F)

 エピローグ 



世の中、生きてたっていいことなんて一つもない。


低俗な友達面した同級生、顔だけを見て判断する男。


何も同級生と共感なんてできるわけがない。


でも、同じじゃないとおかしいと思われるから。


私は、仮面をかぶるようにしました。









仮面をかぶった瞬間、私の中に本当の自分と嘘しか言わない自分ができました。






   私の中には

   うそつきがすんでいます





Re: 仮面少女 〜だって、この世の中にいい事なんてないじゃない〜 ( No.2 )
日時: 2011/02/25 21:01
名前: 棗 鈴 (ID: IPa3Cr.F)

 第1話 





私は高校2年生になりました。


わざわざ電車で二時間もかけてまで通っている学校。

別に行くところがなかったわけじゃない。




ただ、嘘を着くためでした。








「元1年5組の椎名美帆です。趣味はお菓子作りにショッピングです。
 これから一年間よろしくお願いします。」


模範的な自己紹介をして席に座る。

これが表の私だ。


「鈴木結衣です。趣味はー…。」


そして同じような自己紹介の繰り返し。

こんなくだらない世界になんの意味があるんだろう。


なのに自殺もリストカットもできない自分がこの世の中で一番嫌い。



「ねぇ、椎名さんって中学どこだったの?」


ああ、また寄ってきた。
いきなりなんなんだろう。


「××市の桜ヶ丘ってところ。」

適当に愛想を振りまく。
本当はそんなこと聞きに来たんじゃないんでしょう?


「ふーん…。てそこって県外じゃん!すごく遠くない!?」

「いや、でもこの高校制服が可愛くて入りたかったんだー」


そんなこと1ミクロンも思ってないけど。

にへら、とした笑顔を作ってみせる。



「そうなんだー…。私、木下 咲っていうんだ。席も隣だし、よろしくね。椎名さん。美帆って呼んでもいいかなぁ?」


別に、誰に呼ばれようが何も変わりはしないんだけど。
誰と関わりをもったって、この世界は灰色の空みたいに何もない。


「うんっ!よろしくね、私も咲って呼んでいい?」


「え〜当たり前じゃん!あ、部活とか何か入ってる?」


「ううん、何も入ってないんだ。咲は?」

「あー私は吹奏楽!ホルン担当なんだ。」


「え〜!そうなんだ!じゃあ今度ミニコンとかみにいくッ!」

「うん、また今度ね〜♪じゃあ、今日は半日だしじゃあまた明日。」


「うん、またね!」


そんなの見に行きたくなんかないのに愛想を振りまいている自分が嫌になる。


なにも、何も変わらないのに…。
ただ、つまらないいいことも何もない世の中なのに。











    


Re: 仮面少女 〜だって、この世の中にいい事なんてないじゃない〜 ( No.3 )
日時: 2011/02/26 12:07
名前: 棗 鈴 (ID: IPa3Cr.F)

 第2話


帰り道、興味もない曲を聴いて駅のホームまで歩いていく。


仮面をかぶるためだけに、時間をツヤしている日々。




駅のホームにはまだ中学生くらいと思われる

白に青襟のセーラー服を着た女の子たちが歩いていた。

セーラー襟を揺らしながらたわいもない話をしながら歩いていく。




そんな幸せそうな人を見ていると自分が嫌になってくる。


どうしようもなく、仮面をかぶっている私が。


昔、本当に昔…10年くらい前は私も人並みに笑えて、人生を楽しんでいたと思う。



だけど…5年前、人の裏をいやというほど見た日、何もかもが灰色の日々になった。


ツマラナイ、ナニモナイヒビニ。



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