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私の手は赤い薔薇 完結
日時: 2011/03/18 21:22
名前: ゆう (ID: pkkudMAq)

これは、今のところ短編です。

【赤い薔薇】をテーマに書くものなので…。
よろしくです!!

お客様**




小説を書いているお客様
・rara
・ヨシミ


よろしくです。
目次から見てください。

     目次

  【一生かかる呪いのかくれんぼ】>>1
  【寿命】           >>3
  【ガラスのかけら】      >>2
  【姉妹】           >>7 >>10
【私の手は赤い薔薇】     >>12

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Re: 私の手は赤い薔薇 ( No.1 )
日時: 2011/02/25 21:27
名前: ゆう (ID: pkkudMAq)

【一生かかる呪いのかくれんぼ】

ことの始まりは、王女。
そして、一週間前に王女の性格は変わってしまった。

魔女の薬でも飲まされたように。
きっと、血を飲まされたのだ…そう、血 を———。

「うわー!!」

今日も、城には悲鳴が響く。今日、悲鳴を上げたのは城の兵士。
そこに、5人の兵士が助けに来る。

「っ…。お…王女…何をなされているのですか!?」
「見て分からないかい??こいつの、“身体”を食べているのさ。」

王女は、「来なかったほうが良かったかい??」と不気味に笑う。
兵士達は、悲鳴を上げながら王女の前から走り去ろうとする。だが、王女はそれを許さない。

「見られたからには、しょうがない。お前達を消さないとねぇ。」
「う…うわ〜!!」

兵士は、逃げようとするが目の前に壁を作られる。
逃げ場を失った兵士達は、泣きそうになる。

「そうだ、泣け。もっと泣け。そんな顔が私は大好きなんだよ。」
「王女、このことは言いません。ですから、命だけはお助けを」

一人の兵士が言う。王女は、考え込んでから、口を開いた。

「いいだろう。だが、一人だけだ。ここで、戦え。勝ったものが逃げ出せる。負けた奴らを食わせてもらうよ」

兵士達は、手元の槍を見つめる。
これで、仲間を殺す。兵士達には、考えられない事だった。

グッ

自分の命のためだ。
戦おう。兵士達は、槍を握る。力を込めて。

†     †            †

カシャン…

王女が作った空間には、複数の槍が落ちる音がする。
その音に、残念がるような顔を一瞬した王女だったが、「ふん」と鼻で笑った。

「兵士なんて、こんなものさ。にしても、5人いっぺんに死んだのか。残念だ。」

王女は、そういうと魔女に変化した。
そう、王女は魔女が化けた“偽”の王女だったのだ。

性格など変わっていない。
本人が変わっているのだ。王女はまだ、どこかに隠されている。

いつ、誰が見つけ出すかわからない場所に王女は隠されている。
いわば、【一生かかる呪いのかくれんぼ】だ…———。

END

Re: 私の手は赤い薔薇 ( No.2 )
日時: 2011/02/25 21:55
名前: ゆう (ID: pkkudMAq)

【ガラスのかけら】

パリン…

窓ガラスが割れた。
お父様が叩いただけで割れた。同時に、私のココロも割れた。

ガラスの破片が飛び散る。
その、一つが私の手に突き刺さる。でかい破片。

ツー…

手から、血が流れていく。
傷は大きく、血が流れるのも早い。

まるで、薔薇の花びらが落ちていくようだ。
私は、破片を抜かない。お父様は、破片を取る権利など無い。といっているようだからだ。

「ゆ…由良。破片を抜いてもいいわよ。ねぇ?あなた。」

お母様は言うけれど、お父様は首を横に振る。

「おまえに、傷を治す権利は無い。破片も取るな。」
「あ…あなた!?」

お父様は後ろを向いて、立ち去ろうとする。
私は、その背中に手から抜き取ったガラスを突き刺した。

「!?ゆ…ら?」
「キャア!!」

お母様は、悲鳴をあげる。
ふふ…いい気味。今まで、私を傷つけてきたお返しよ。

「由良、何をしたの!!けど、良くやったわ。」
「え…??」

なんと、お母様もお父様のことが大嫌いだったのだ。

「これからは、自由に暮らしましょう。」
「えぇ。お母様、そのつもりですわ。」

不気味に笑いあう二人。
はたして、これが本当の自由なのだろうか…??

END

Re: 私の手は赤い薔薇 ( No.3 )
日時: 2011/02/26 17:03
名前: ゆう (ID: pkkudMAq)

【寿命】
「理香子〜。プリクラ、取りに行かない??」

理香子と呼ばれた少女は、首を縦に振った。

「行く行く〜!!」
「じゃ、行こう。」

理香子は、1718歳。見た目は、高校生で中身は、1718歳なのだ。
だが、顔にはしわ一つない。逆に、赤ちゃん肌のプルプルな肌。

†††

「理香子が悪いんでしょ。私は謝らない。」
「そっか。じゃあ、あんたの寿命は今日が最後だ。」

理香子がそう言い放つと少女は倒れた。
これで、また。理香子の寿命が延びた。

「哀れな人間どもが。生意気なんだよ。」

少女の口からは、血がまだ出ていた。
理香子はそれを舐め取る。

「おいしい血がもったいないよ。おいしくいただくわね。あなたの寿命」

理香子は不気味に笑うと、少女の身体に向き直った。

翌日、少女が倒れた場所は血だらけだった。

END

Re: 私の手は赤い薔薇 ( No.4 )
日時: 2011/02/26 17:30
名前: ゆう (ID: pkkudMAq)

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