ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- アンドロイド戦争
- 日時: 2011/07/26 18:29
- 名前: 凪 (ID: ObYAgmLo)
▼まず最初に…
初めまして!やたら食い地が張る凪というものです♪
あ、ついでに言うと妄想僻もあります(←それ言ってどうする
◆お客様
・優音sama
・聖夜sama
▼目次
♯序章〝開戦〟>>1
♯1〝お買い求め有難うございます〟>>2>>3>>4>>9
- Re: アンドロイド戦争 ( No.2 )
- 日時: 2011/02/27 09:59
- 名前: 凪 (ID: M8vlMd6.)
1“お買い求め有難うございます”
≪ 今、流行している“アンドロイド・サラちゃん”。家事にも役に立ち、小さい幼児などのお世話にも出来ます!定価格○○○○円!
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テレビの中の若い女性が“アンドロイド・サラちゃん”を隣に微笑んだ。そのアンドロイドはピンク色のエプロンを着ている。肌は固く、表情は硬い。人間とは、程遠かった。
「ねぇ、ママぁ。アレほしいっ!」
ちょうど、その番組を見ていた五歳児の女の子・奈々子がテレビの中のロボットを指さしながら言った。
「申し込んでみてもいいけど…もらえるか分からないわよ?」
台所で皿洗いをしていた奈々子の母親・夏子が言った。
「うんっ。それでもいいっ!」
奈々子は、よっぽどうれしいのか、その場で跳ねた。
「奈々子、うるさい」
テ—ブルに座っていた夏子の娘・瑞姫が口を開いた。
「瑞姫、そんなこと言わない。それと、テ—ブルに座らない」
「はぁい」
瑞姫は、機嫌が悪そうな顔で、しぶしぶテ—ブルから降りた。
- Re: アンドロイド戦争 ( No.3 )
- 日時: 2011/07/04 17:31
- 名前: 凪 (ID: ObYAgmLo)
1〝お買い求め有難うございます〟
眩しい光が、瑞姫の眠りの邪魔をした。
「朝…?」
瑞姫は自分のベッドから起き上がると、もう一度カーテンの方を見た。
さっきのは気のせいだったのか。あの眩しい光は何だったのか?カーテ
ンの向こうは眩しいなんてとんでもない。いつもの通り、外灯の明かり
だけで、辺りは真っ暗だった。
瑞姫はベッドのそばにある目覚まし時計を手に取った。午前4時。こんな
に早く起きてしまったのか。瑞姫は一度起きたら寝られないタイプで、
いままで途中で起きるなんてなかったのに。
瑞姫は、ため息をついて階段を下りてリビングに向かった。冷蔵庫の
中から500mlの水が入ったペットボトルを取り出して飲んだ。
純粋な水がのどを潤した。
<ガサガサッ>
瑞姫はさっきの音が気になって水を飲むのを止めた。ゴキブリ?いや、
何かが何かの袋から出るような音。何だ…?
<コツン、コツン>
足音?何?何?もしかしたら————
「お、お母さん?お父さん?奈々子?」
誰かが自分を驚かそうとしているのではないか。そう思えた。と同時に
怖さが頭の中に広がった。
「ねぇ…誰?」
瑞姫はリビングを出て階段を見上げた。二階に皆が寝ているはず。
問いかけてみたが、何も出てこなかった。
「疲れてんのかな…?」
そうだ。きっとそうだ。今まで起きたことも気のせいだ。疲れているの
だ。昨日は体育祭だったし。
瑞姫は、そう思うことで自分を落ち着かせた。
瑞姫はリビングに戻って出したままのペットボトルを冷蔵庫に入れて
リビングを出た。
瑞姫は、ちらりと後ろを向いた。何かいたような…いなかったような。
そんな気がしたからだ。瑞姫はバカバカしいと思うながらふっと笑み
をこぼした。
そして、片足を踏み出す。
≪ドンッ≫
何かにぶつかった。さっきから何なんだ。瑞姫は顔を前に向ける。
するとそこには瑞姫とおんなじくらいの少女が目の前に立っていた。
その顔のは何の表情もなかった。
「い、いやぁぁぁぁぁぁああ!」
◆続く◆
- Re: アンドロイド戦争 ( No.4 )
- 日時: 2011/07/19 14:12
- 名前: 凪 (ID: ObYAgmLo)
1〝お買い求め有難うございます〟
「い、いやぁぁぁぁぁぁああ!」
「瑞姫!しっかりして!」
瑞姫の体が激しくゆすられる。
瑞姫は体を起こした。そこは廊下ではなく———ベッドの上だった。
目の前には心配そうな顔を浮かべている夏子、そして奈々子がいた。
「あれ……?」
何故、私は此処にいるの。あれは夢だったの?いくつもの疑問が残る。
「あれ、じゃないわよ。貴方、ずっと唸ってたわよ!」
夏子があきれる。
「……なんかよく分からない夢を見たのよ」
瑞姫は額に手をあてた。何か分かる、ということではないが、なんとな
くした。
「お姉ちゃん大丈夫?」
奈々子が瑞姫の顔を覗き込んだ。まだ幼い癖に余計な心配をする。
かわいいやつだ。
「大丈夫よ」
瑞姫はため息をついてから奈々子に言った。すると奈々子は、うれしそ
うに笑う。
その様子を見た夏子は欠伸をした。
「お母さん、眠たいの?」
瑞姫は首をかしげた。
「当り前じゃない。まだ午前4時よ」
「午前4時?」
「時計、見てみなさいよ」
瑞姫は夏子の言うとおり目覚まし時計を見た。本当だ。午前4時。
あれはやっぱ夢だったようだ。
「奈々子、戻るわよ」
「はーい」
奈々子は夏子の手を握ると、瑞姫の部屋から出て行った。
瑞姫は、それを見届けるとベッドから起き上がった。そして水を飲むた
めに階段を下りてリビングへ行った。
◆ ◆ ◆
「いっただきまーす!」
奈々子がうれしそうに朝食のトーストをかじる。瑞姫もトーストをかじ
った。トーストをかじりながらテレビの左端の時計を見た。
「!!」
家を出る時間まであと二分。それに気付いた瑞姫は口の中にトーストを
押し込んだ。そして、すぐそばにあったコップを手にとって、水で、噛み
砕いたトーストを流し込んだ。
「その水、あたしの!!」
奈々子が何かを叫んでいたのが聞こえたが、瑞姫は気にしず席を立っ
た。
玄関に向かい、カバンを手に取る。そして靴を履いた。
「瑞姫!後のスカートにほこりが付いてるわよ!」
夏子がリビングから顔を出した。
瑞姫は慌てて制服のスカートに付いたほこりをはらう。
「行ってきます」
瑞姫はドアを開けると外へと飛び出した。
NEXT…
ごく普通の家庭ですよね。
あれ…?まだ父親が出てきていませんね。
- Re: アンドロイド戦争 ( No.5 )
- 日時: 2011/07/18 15:40
- 名前: 優音 ◆XuYU1tsir. (ID: 4z3SNsbs)
面白そうですね^^
父親が出ていないことは関係あるのですか?
続き、楽しみにしています
- Re: アンドロイド戦争 ( No.6 )
- 日時: 2011/07/18 16:21
- 名前: 凪 (ID: ObYAgmLo)
優音sama
初めまして&コメントありがとうございます!
そうですね、父親もこれから関係していくかと思います。
結構、重要な役を彼に任しています。
まぁ、これ以上言うとネタばれになるので、また次回で!!
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