ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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Aviz—オリキャラ募集—
日時: 2011/03/05 00:15
名前: B.B (ID: gWH3Y7K0)

『ストーリー』

西暦2012年の事であった。突如発生した大規模な地震は不思議なことに東京都だけの地盤を揺るがし、かつての首都を地下へと埋めてしまった。
無論、国の威信を掛けた救出作業も行われる。しかし救助に駆けつけた自衛隊員、救急隊員、消防士、警察官達が見た物は、あの首都を崩壊させた巨大な穴が急速に収束していく様であった……。
それからの調査により、東京直下には大型の空洞が確認される。日本政府は生存者救助の為、今や、小さく萎んでいる突入口から調査団を送り込んだ。
——それから三時間後。帰還したのは調査団120名の内、たったの8名だけであった。彼らは口々に未確認の生物が調査団を襲撃したと語る。
その証言もさることながら、最も注目されたのは彼らが持ち帰ってきたとある物質群であった。それらは革命的な性質を持っており、企業、特に軍事重工業で世界をリードしてきた四社はこれに食らいついた。
すぐに四社は共同して日本政府に圧力を掛け、救助支援と称し、迷宮入り口付近に各々のベース基地を設営。
国と共同して救助作業を行うと宣言した。

——そして今、あなたは岐路に立たされている。


≪壱章≫
>>4 >>8

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オリジナルキャラクター募集>>1

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Re: Aviz—オリキャラ募集— ( No.4 )
日時: 2011/03/03 21:26
名前: B.B (ID: gWH3Y7K0)


青年は舗装された通路から伸びる、その先にある大きなゲートを見渡した。
……災害の直後は東京都をまるごと飲み込んでしまったこの大穴も、今ではこのサイズだ。
そうとは言っても軽く縦に20m、横に15mほどはあるのだが。

近くでは迷彩服を着た自衛官。橙色の作業服を着た作業員。それに都市型迷彩と呼ばれる灰色の戦闘服を身に着けた兵士たちもいる。
恐らく後者は企業によって雇われた傭兵たちであろう。彼らは何と言っても公務員ではないから、フットワークが軽い。
自衛隊が部隊を繰り出そうとする間に、すでに数回は出動できる。

そしてそれらを今、観察しているこの青年——ヤマ・ジュヴァイアルもその企業の尖兵の一人である。
少し彫りが深い顔立ちは東洋系と中東系の人種の面影があり、その黒色の髪は長く、裏で一つに括っている。
見方によっては女性にも見えなくはない姿だ。

彼は静かにかぶりを振った。

「……はぁ、ついにここまで来ちゃったか」

元々、彼は従軍経験も戦闘経験も無い、ただの民間人であった。
楽天的な性格で快楽主義者。いつも楽しいことを求めて行動を起こす。
仲間内からは呆れと好意を持った視線で迎えられ、彼もそれを心地よく思っていた。

しかしあの地震で多くの事が変わる。

親友と呼べる存在であった一人の友人が、医師として調査団に加わり、迷宮に潜っていったのだ。
多少心配はしたが、まさか護衛には軍人もいることだしと幾ばかの楽観を持ってそれを見送ったヤマ。

しかしその予想は外れ、帰ってきたのはボロボロになった調査団員八名。
そのどれもがあの親友の顔ではない。

彼は自らを責め、あの時の決断を悔いた。無理にでも止めさせるべきであったと。


そんな失意の溺れる彼の元へ、ある通知が届く。
それは企業が調査部隊員を募集しているという知らせであった。
ヤマはそれにすぐに飛びついた。もしかしたら彼を見つけ出せるかもしれないという淡い期待を抱いて。

企業の調査団に加わったのは良いものの、その実態はただの傭兵。
軍隊式の短期訓練を三ヶ月ほどみっちり受けたヤマ。

そして彼は今ここにいる。

自らの友も通ったであろうこのゲートの目前に。


「——アーマカム第8調査部隊の方々にご連絡いたします。部隊員の方はすぐにゲート前ロビーのアーマカム社配布所までお急ぎください。繰り返します——」


唐突に響くアナウンス。ヤマは自らの都市型迷彩服を慌てて正すと、ある程度の人がごった返す中を縫う様にして、配布所まで向かった。

Re: Aviz—オリキャラ募集— ( No.5 )
日時: 2011/03/04 16:31
名前: 黒鳩 ◆k3Y7e.TYRs (ID: Y8BZzrzX)





はじめまして!とても楽しそうなのでボクもキャラ投稿させていただきます。


【名前/読み】八木優子/やぎ ゆうこ
【年齢】19歳
【性格】真面目な優柔不断。自分で何を決めるも時間がかかる。咄嗟のことを選ぶといつも自滅する。しかし悪運が恐ろしく強く並大抵のことなら何とかなるらしい。仕事は真面目にこなそうとするが結局失敗することが多い。物事に対しては真面目にやる。
【容姿】度の強い眼鏡を掛け、白衣を着ている。曰くそっちのほうが馬鹿にされないとのこと。黒髪黒目の美人だが、意思の強そうな瞳のせいで話しづらい。
【所属企業】アーマカム・コーポレーションズ 
【何故、迷宮に潜るのか?(動機)】簡単に言えば未知との遭遇。
【迷宮で何をしたいのか?(目的)】自分の知らない生物を見て、その生物達の生態系を調べること。
【備考】アーマカム・コーポレーションズに新しく雇われた傭兵。理系の高校を出ており、生物学を専攻している。その手のことには詳しいが、その他はまったく知らない。しかもよく実験などを失敗してサンプルを破壊していたりする。
【サンプル】(追加可)
「あ!あれって例の生物ですよ!え〜と…名前何だっけな?」
「あれ?この生物図鑑に掲載されてませんね?まさか……新種!?」
「って何か襲ってきたぁぁぁぁぁ!!!!????」
「えと、これがあれで、これであれで……どうしようどうしよう…」
「ぎゃぁぁぁぁ!!!な、な、何で危険生物がぁぁぁぁ!?」



—————————————

とまあこんな感じで。

それでは更新頑張ってください。

Re: Aviz—オリキャラ募集— ( No.6 )
日時: 2011/03/04 16:45
名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: 9YJBGiMA)

——オリキャラ募集用紙——

【名前/読み】 エリア・ベネディート
【年齢】 17
【性格】 無口で常に無表情。 自らの存在意義を常に探す。
【容姿】 銀の長髪。 金色の瞳。  喪服姿でガントレットを右手にだけ装着している。
【所属企業】ナグモ・インダストリアル
【何故、迷宮に潜るのか?(動機)】暇つぶし
【迷宮で何をしたいのか?(目的)】自らの存在意義を探す
【備考】肉弾戦、頭脳戦共にトップクラスの能力を誇る。 見た、聞いたことは何があっても忘れることがなく、我が強い。 集団戦を嫌い、多対一を得意としている。

【サンプル】(追加可)

「私は、エリア。 日本語……上手だろう?」
「……退屈だ」
「君の存在意義は何だ? 私は今、探しているところだ」
「人は何故、自らは世界に必要だと思う? 不必要だったら、そこで壊れるのか?」

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Re: Aviz—オリキャラ募集— ( No.7 )
日時: 2011/03/05 00:14
名前: B.B (ID: gWH3Y7K0)

>>5 >>6
お二人ともオリキャラありがとうございます。

Re: Aviz—オリキャラ募集— ( No.8 )
日時: 2011/03/05 00:16
名前: B.B (ID: gWH3Y7K0)

ヤマがロビー前の配布所まで向かうと、そこには自らが所属している部隊の隊員たちがすでに集まっていた。

「……少し遅れちまったかな?」

持ち前の楽天主義を遺憾なく発揮し、その様子を苦笑しながら見つめる彼。
——と、そんな彼に声が掛けられた。

「ヤマくん!」

半ば興奮した口調で呼んだ声に、ヤマは相手の顔を脳内に浮かべながらもあえて問うた。

「何方ですか」

相手は今度はヤマの前方へ回り込み、答えた。

「私ですよ! 私! 八木優子です!」

そのトレードマークである度の強い眼鏡と、迷彩服の上に羽織った白衣。
彼の予想は的中した。八木優子だ。
ヤマと彼女は訓練中に知り合い、親交を深めた仲である。
優子はそのまま強い口調で矢継ぎ早に言葉を連続発射した。

「凄いですよね! ついにあの迷宮の前まで来てるんですよー! くぅ〜感激です!」

「そ、そうだね。感激だね〜」

普段は真面目な彼女なのだが、こと興味を持つ事柄になると些か熱心になってしまうのだ。
ヤマは苦笑し、適当な相槌を打ちながらもその様子を見つめるしかない。

「未知との遭遇! 未発見の生物たち! あのインディ=ジョーンズもビックリです!」

まるで機関銃か何かの様に語りまくる彼女を落ち着ける良い方法が何か無いかと探る。
と、ヤマは副部隊長である小隊軍曹が近づいてくるのが見えた……

「と、おい、優子……軍曹のお通りだぞ」

これ幸いとばかりにそう耳打ちすると、優子は苦々しいと言った表情を浮かべて黙った。
やがて軍曹がこちらに近づいてくる。

「おい、ルーキー! そこで何を話してるんだ!」

少し意地悪い笑みを見せながら、プッシュハットを被り直している軍曹。
ヤマは曖昧に微苦笑しながら言った。

「あーっと。ちょっと迷宮——『アビズ』のことで少し」

軍曹は眉を顰めながらも一歩前へ出て。

「……いいか、ルーキー。心配することはない。お前はあのキツイ訓練を脱落せずに通過したんだ。今やヒヨッコじゃない。一人の兵士なんだからな」

ヤマの胸にドンと拳を押し付ける。

「大丈夫だ。生きて返してやる」

ニヤリと豪快な笑みを浮かべた軍曹は「早く装備を受領しろよ」とだけ言うと、振り返って人ごみに消えていった。

「はやー……カッコいいですね。まさしく歴戦の兵士といった感じです」

優子が少し呆然としながらも、そう感想を漏らす。
ヤマと言えば、普段のふざけた態度を一変させて拳の感触を確かめていた。

「優子。装備を取りに行こう」

「了解です」

二人は静かに配布所の列に並んだ。そう多くはない。
一人、二人、三人……と列がどんどん縮んでいき、ついにヤマの番となる。

配布所のカウンターには年を取った配給兵がいた。

「若いの。頑張れよ」

叱咤の声と共にカウンターの上で受け取るのはまず黒の弾薬ベスト。
それを受け取り、素早く身に付けると次はマガジンを引き抜いた自動小銃が渡される。

「FA-MASライフルだ。ブルパップ方式。訓練で扱っただろう?」

フランス陸軍の正式採用アサルトライフル。通称、トランペットをスリングを使って肩に掛ける。
そして防弾ヘルメットと軍用ゴーグルを渡され、次はベストに入れる弾薬や手榴弾。水筒や通信機。

こういった物を全て装着すると。

「よし。OKだ。次!」

ヤマはほっと一息を付くと、すぐ後ろに並んでいた優子を見やる。
彼女は戦闘訓練ではあまり良い成績を取っていなかったはずだが……

彼の心配は杞憂だった様で。彼女は手際よく装備を受け取り、身に纏っていた。

安心したヤマはすこし離れた所で隊列を組んでいる部隊員達の元へ向かうと、その列に紛れ込んだ。


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