ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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La fine
日時: 2011/03/03 17:40
名前: ゆn&かにゅ ◆sJpB9ckHBE (ID: XLtAKk9M)

初めまして!ゆnっす

初めまして。かにゅと申します。
今回も姉弟で書いていきたいと思います。
シリアスダークでも執筆していますが、あれも今回同様姉弟作です。
名前は私「かにゅ」ですが、書いているのは「ゆn」です。
私は提案をしているだけにすぎませんので。

挨拶は以上です。

@ルール@
・チェンメとか荒らし、中傷は気にするだけ無駄だと思っている弟がいるので、無視します。
・兄弟で書くとかどんだけシスコンブラコンだよw、な方もご退室下さい。
・雑談したーい。どうぞ他所で御願いします。

@以上@


*メニュゥ*


+お客様+
RYUKIs(一番に来てくれた方です^^)

*お知らせ*

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Re: La fine ( No.3 )
日時: 2011/03/04 00:05
名前: かにゅ ◆sJpB9ckHBE (ID: XLtAKk9M)


西暦3860年。
この頃のセカイも千年前と同じ様に犯罪が絶えなかった。
中でも一番多い犯罪が「ハッキング」。
年間逮捕率が600万人を超えるとも言われている。

警察の間でもハッカーの間でも今、注目されているのが「バイアン」と名乗る人物のハッキングだった。

どんなロックも解除して、暗号もおもちゃのように扱うバイアンに誰もが尊敬の意を抱いていた。
警察官も、一般人も、受刑者、未逮捕のハッカーたちも。

タダ一人、警視総監の「日向 孝也」以外は。

その日向でさえも、バイアンの正体を、人物像も特定できていないのだ。

Re: La fine ( No.4 )
日時: 2011/03/05 08:26
名前: かにゅ ◆sJpB9ckHBE (ID: XLtAKk9M)

3860年12月31日、大晦日。

「また今日も何処かのコンピューターがハッキングされるのか……?」
大晦日の警察庁は忙しそうに走り回る人が何人もいる。
警視総監の日向は眉間に皺を寄せ、腕を胸の前で組みながら外を眺めている。

「警視総監っ! 緊急事態です!! バイアンが……バイアンが警視庁のコンピューターをハッキングし始めました!!!」
ノックもせずには行ってきた部下に一瞬苦い顔を見せるが「バイアン」の名を聞いたときに我にかえる。
「バイアンだとっ!!? 今日はココなのか!! 急いで対策本部を作れ、コンピューターは使えないが、早急に、早急に対策本部を作るんだ!」
「はっ! 失礼します!!」
日向の命令に部下は敬礼を一つして足早に出て行った。

「なぜ……何故警視庁がハッキングされるんだ……」
日向は深く考え込むように牛の革で出来た高級な革椅子に腰掛ける。
瞬間、パソコンの画面がついた。


「けーしそーかんの、日向さん? ですよね」
「勝手にパソコンがつくだとっ!!?」
「そこに驚かないで下さい、折角年終わりにバイアンが会話していると言うのに」
俺がバイアンと名乗った瞬間きっと日向警視総監は固まったであろう。
今現在警視庁内でハッキング活動をしている俺からの通話だから。

Re: La fine ( No.5 )
日時: 2011/03/07 01:54
名前: かにゅ ◆sJpB9ckHBE (ID: XLtAKk9M)

両者とも口を開かず沈黙が続いた。

「……警視総監さん、今日でこの戦いを終わらせましょうか、俺も……バイアンを名乗るのが辛いんですよ」
さきに沈黙を破ったのはバイアンだった。
そして、日向は耳を疑い驚愕した。
バイアン自身がバイアンと名乗ることを嫌がったのだ。
今まではテレビニュース、新聞やラジオ、色んな情報機関で取り上げられてきて、その都度。

「俺を捕まえられる人なんかいないんだ。俺は一生バイアンとして生き続けてやる」

といい続けていたのだ。
そのバイアンがどうした? バイアンを名乗るのが辛いだって?
「バイアンは……今日、日本を消し……日本を終わらせる。そのための拠点として警視庁を借りる」
日向は冗談だと思っていた。
だが、バイアンは真剣な口調で淡々と言葉をならべて言ったのだ。

Re: La fine ( No.6 )
日時: 2011/03/09 19:26
名前: かにゅ ◆sJpB9ckHBE (ID: XLtAKk9M)

「俺はバイアンで在り続けることに疲れてしまった。何故俺がバイアンになってしまったのかも解からない。ただ……ただ、純粋に機械を弄りたかっただけなのに、世間が俺の事を注目し始めた。俺は「ハッカー」という仮面をかぶったまま暮らしてきた。でもね、警視総監さん。もぅダメなんですよ。なので、最後に……俺は命の全てをこのハッキングにかけます」
「————ぃっ!!!」
バイアンからの通話が切れる寸前に我に返った日向が声を上げる。
だが、虚しくもその声はバイアンには届かなかった。

日向はパソコンの前に立ち尽くしていた。
(……バイアンがハッキングを今日で止めるだと? 嘘だ……バイアンを俺は最後まで追いかけるはずなんだ……)
一人悶々と考える日向の頭には「俺は命の全てをかける」この言葉だけが脳に現れた。
これ以外は何を考え様としても思いつかないし、思い出せない。
「何故……今頃になってバイアンが止めると言い出すんだ……っ!」
一人悔やむ様にこぶしを強く握る。


今までよりも最大規模で捜査が始まる事を日向は確信した。

Re: La fine ( No.7 )
日時: 2011/03/13 18:42
名前: 優香 ◆lhxUtBdTUw (ID: A4fkHVpn)

面白いですね^^
続きが気になりますw


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