ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

私の願いはすべて叶う
日時: 2011/03/09 20:39
名前: あいる  ◆TiP5As2jNc (ID: UeLkOLiI)

初めての方にははじめまして!
新スレです☆

ご退席して頂きたいのはこんな方。

・超駄文・駄作じゃ〜ん。つまんないって書き込んじゃお☆
・何これ。ネタばれしよっと。
・あいるマジ大嫌い〜。
・他人のスレだが気にしない!ケンカ売ってやるぅぅぅぅ!!
・ね〜ね〜私のスレ来てよぉ(スレを見る時間・コメする時間がないので)


うちの小説はかなりの駄作・駄文です。
目が腐るほど駄文・駄作です。

読んでいただけたら嬉しいです((目を腐らせる気か!!

それでは、書きます♪

Page:1 2



Re: 私の願いはすべて叶う ( No.4 )
日時: 2011/03/09 21:12
名前: あいる  ◆TiP5As2jNc (ID: f/UYm5/w)

 
 第1話 


—1999年10月8日— 舞0歳0ヶ月1日


真崎家の小さな家の小さな部屋で、3歳になったばかりの藍たちは遊んでいた。
「梨南ちゃんは一番上のおねーちゃん役。藍は2番目のおねーちゃん。
杏梨はいもーと。」
「え〜!?やだっ。藍がいもーとやってぇっ。」
「やだっ。はやいものがちだもんねっ。」
「藍ちゃん杏梨ぃっ。けんかはしないでよぉ〜っ。梨南、へーわしゅぎっ。」





3歳らしい遊びに3歳らしい口げんか。
このときはいつも通りだった。
あの電話がくるまでは————




プルルルルル
プルルルルル
プルルルルル


「藍ちゃん、電話がきたよ。」
「電話はいそげ!」
「善は急げだよ、杏梨。」
「梨南だってしょっちゅうことばまちがえるくせにっ。
梨南のぶんざいでっ。」
「どんなぶんざい!?ってケンカしてないでよっ。電話とらなきゃっ。」




「よいしょっ。もう少しで届く……。」




ガタガタッ

バシッ


電話が床に落下。すかさず藍が電話に出る。


「もしもし…。藍だよ。」
「そーゆーときは“はい、真崎です”って言うのがせえかいだよ。」
「どーだっていーよ杏梨!」



「藍か?すごいニュースだ!赤ちゃんが生まれたんだよ!
お父さんはこれから病院に行く!藍は少し待っててくれ!」
「びょおいん?にゅーす?なぁに、それ?」
「とにかく家にいれば良いんだよ。じゃ、きるぞ。」
ガチャン




「きる?なにを切るの?かみ?ぬの?ゆび?」
「なんていってたの?」
「にゅーすであかちゃんがしゅつげんしたんだって。
びょおいんに行くから藍は待っててだってさ。」
「あかちゃん!すごい!いいなぁ。藍、お姉ちゃんになるんだね。」
「藍、おねーちゃん?」
「藍ちゃんはおねえちゃんにもうなってるよ。」
「おねーちゃんに……なったんだぁ!」










その日の午前10時28分、舞は、この世に生まれてきた—————

秋晴れの空に見守られながら、真崎家の次女として、











生まれてきた———————————————————————

Re: 私の願いはすべて叶う ( No.5 )
日時: 2011/03/10 16:46
名前: あいる  ◆TiP5As2jNc (ID: 7vvUHEHF)

第2話


わたしが何でも願いが叶う力を手に入れたときのこと————
今でも覚えている。
あれは———わたしが3歳の時だった———————




あの日、わたしは千尋と保育園で遊んでいた。
保育園にはひとつだけなら家からぬいぐるみや人形を持ってきて良かったから、
わたしはお気に入りのテディベアも持ってきていた。



「うわ、舞、このクマ超ブスー!」
「あ、悠斗!かえしてよっ。」
(悠斗って性格悪いんだよね!早く取り返さないと!)
「返してっ。」
「それ舞のだから、返しなよ!」
千尋も協力してくれる。
「へーんだ。返すもんか〜。」
悠斗はテディベアを窓から投げ捨てた。


いったんきります

Re: 私の願いはすべて叶う ( No.6 )
日時: 2011/03/10 18:26
名前: あいる  ◆TiP5As2jNc (ID: 7vvUHEHF)

第2話②

窓から見ると、テディベアが落ちていた。
それを———掃除のおじさんがゴミと間違え—————
捨ててしまった——————


(許せない——!お気に入りだったのに———!)


「わ、悪い。こうなると思ってなくて。」

(は?何よそれ。許さない!悠斗なんてどっかに行っちゃえばいい!)

「……ごめん。」

(それで許されると思ってるの?一生会いたくないっ!)



「絶対許さないもん!!もう近づかないで!」


「ま、舞ちゃん……。」


わたしがそっぽを向いた瞬間、わたしの頭を激痛がはしった。




あまりの痛さに、わたしは目を開けることも喋ることもできず、その場に倒れた。
ところが、不思議な事が起きた。
目をつぶっているから、何も見えるはずない。なのに———


見える。広い広い草原の真ん中に、綺麗な女の人が立っている。
ロングの黒髪。長いまつげ。優しそうな人だった。



そして、その女の人は、わたしの目の前に向かって歩き出した。

(この人……誰?)




わたしの目の前に来た女の人は、口を開いた。

「今日から、あなたの願いはなんでも叶うわ。そう、すべて———————」





(えっと…どういうこと?)




すると、女の人が一瞬で消えた。

そして———痛みがひいて目を開けると—————




「舞ちゃん、大丈夫?もう痛くない?」

「大島先生……。」

大島先生がわたしの顔をのぞきこむ。
もう痛くない。


「舞ちゃん。舞ちゃんが倒れるのと同時に、悠斗くんが消えたのよ。」
わたしはハッとした。


“今日から、あなたの願いはなんでも叶うわ。そう、すべて———————”

なんでわたしがこんな力をさずかったのかはわからない。
でも願いが叶ったと言うことはわかる。
その証拠に、悠斗はどこかに消えた。
そして、わたしと会うことは二度となかった———————


そして、もう一つのわかること。それは————



この力は、あっても辛いだけということ———————

Re: 私の願いはすべて叶う ( No.7 )
日時: 2011/03/10 19:50
名前: あいる  ◆TiP5As2jNc (ID: 7vvUHEHF)


第3話
    20××年4月7日舞14歳


新学期が始まった。
今年はどんな年になるのかな、そう考えても、わかることはただひとつ。


今年は去年より悪い年—————
3歳までは幸せだったのにね。
3歳の時、願いがすべて叶う力をもらったのが、不幸の始まりだった。


由梨が生まれてすぐ、力を持ったわたし。

それ以来、何も願わないように頑張っている。
でも——うっかり願ってしまうこともある。
それは、ほんの少し心で思っただけでも、同じ事。


テスト、赤点取りたくない、そう思っただけで、100点を取ってしまう。
まあ、それくらいならまだいい………けど————————


死ねと言われたときについ、『それはこっちのセリフ』と心の中で思ったときは、大変だった。
相手がいきなり首をカッターで切ったから。

願いを取り消すことはできないしね。


力を持った一年後、つまりわたしが4歳の時、藍お姉ちゃんが行方不明になった。今はどうしているんだろう。死んでいるか生きているかさえわからない。


さらにその2年後、わたしが6歳の時、出稼ぎに行ったお父さんと連絡がつかなくなってしまった。

どうして——どうしてわたしだけこんなに不幸なんだろう。



「ねぇ、舞ってさ髪の毛、日に当たると藍色になるよね。」

「え、そ、そう?」
登校中、1年の頃のクラスメイト・マミに話しかけられた。

「そうだよ〜。あ、そーだ!ニックネーム、藍でどう?」

「あ、それイイね〜♪」
マミのとなりを歩いていた美穂も会話にはいってきた。

ズキン

一瞬胸に痛みを感じた。
(藍——行方不明になったわたしのお姉ちゃん—————)


「ごめん。藍とは呼ばないで。」
「え?なんで?」
「お姉ちゃんとおんなじ名前だから———行方ふめ…。」
「あー、なるほどっ。そっかぁ。お姉ちゃんとかぶったら困るか〜。」


「ねー!藍!クラス一緒だったよ—^^」
「千尋!ホント?マジで?やったぁ。」


「加藤さんと藍ちゃん、私たちも同じクラスよ。よろしく!」
「あ、彩奈ちゃんと彩音ちゃん。千尋、飯田彩奈ちゃんと彩音ちゃん。
双子で、わたしと同じアパートに住んでるの。」

「へぇ〜。よろしくね。彩奈ちゃん、彩音ちゃん。」

「あ、彩奈と彩音でいいよ。藍ちゃんも。ね、千尋、藍。」
「うん!」







「ねぇねぇ、真菜!なつみ!一緒のクラスだといいよね!」
「なぁに言ってんの、由梨。新6年生はクラス替え無いんだよ。」
「あ、そっかぁ。3年5年しかクラス替えないんだった。」
あはははは


泉の森小学校に向かう妹・由梨が見える。
(いいなぁ、由梨は。こんな力持ってないもん。楽しそう…。)

「ね、藍と千尋はどこの高校行く?」

「わたしは…やっぱ泉高校かな?県立だから。近所だし。」
(だって泉高校しか行けるとこないもん。)

「千尋は〜。南城高校かなぁ。」
「え〜っ?!南城高校?マジで?だってあそこは都会だよ?」
「彩奈たちが今住んでる所なんて、ド田舎だよ?」
「山と田んぼと家しかないド田舎人だよ、彩音たちは。」

(ウソでしょ?南城高校ですって?)

「彩奈は北城高校。東北の辺りにある高校。」
「遠っ。」
「彩音は東城高校か西城高校にする予定。」

(泉高校行くのわたしだけぇ?みんなも泉高校来てよぅ。)


「やっぱ千尋泉高校行く!」
「彩奈も!」
「彩音も!」


あ———やっちゃったよ——————————

もういやだ——こんな生活————————


Re: 私の願いはすべて叶う ( No.8 )
日時: 2011/03/14 19:21
名前: あいる  ◆TiP5As2jNc (ID: YP83uDEF)


第4話


「ねぇ、千尋、彩奈、彩音。もしも—————」


「もしも、なぁに?」


「願いが全て叶うようになったら、嬉しい?」


「え………。」


「…………。」


「う〜ん…。」


「いや、全然嬉しくないっ。」


そう大声で叫んだのは、千尋だった。


「だって……自分の努力で願いを叶えなきゃ——意味無いよ!」


ジブンノドリョクデネガイヲカナエナキャイミナイ————


(本当に——本当にそうだね———!ありがとう。千尋。)


「でも——なんでそんなことを聞くの?」


「それは———————」


わたしは今までのことを、すべて話した。


なんだか、スッキリする。


「そうだったんだ———彩奈もその力をなくす手伝い、するよ!」

「千尋もっ!」

「同感ッ☆」


「ありがとう——みんなアリガトウ—————!」


わたしの心の中は感謝の気持ちで溢れていた。


(わたしには——最高の友達がついてる———!)


「きっと、力を捨てることくらい、できるよ。」


「そうだね——————」




第5話


その夜、わたしは不思議な夢を見た。


夢の中——あの、ロングの黒髪で長いまつげの優しそうな女の人が、
広い広い草原の真ん中に立っている。


そして、わたしの所へやってきて、口を開いた。


「あなたがどうしても力を捨てたいのなら、この十字架を、
あなたのお姉さん、そう藍の体の上に置きなさい。」


「お姉ちゃんは——行方不明になってるんだよ?!無茶!」


「大丈夫。できるから———」




わたしは目が覚めた。今の夢、何だったの?


わたしは自分の手のひらを見てみた。


「あっ——!なんで?十字架が————!!」


わたしの手には——金色に輝く十字架があった。


「無理。お姉ちゃんの体の上になんて、できないよ。」


わたしは何故か、部屋の中を彷徨いていた。


ガンッ


「いったあ。箪笥にぶつかったぁ……。」


何となく箪笥を開ける。特に意味はないのだけれど。


そのとき————わたしは—————



見てはいけないものを見てしまった——————



それは、木箱に入った骨。


「お母さん!これ——!何なの?」


「舞!それ—————」


「な……に……………?」



「藍の骨————」

「!?」

(ウソでしょ?!夢!早く覚めてよ!こんな夢!!いや!いやあぁぁっ)



「藍は本当は死んでいるの。舞を悲しませたくなくて————」


「お姉ちゃん………お姉ちゃん……………!!」















わたしは骨の上に十字架を置いた。

「終わった——!これで終わったのよ————」



わたしは、夢に出てきた女の人はお姉ちゃんだと思う。

どうしてそう思うのか、自分でもよくわからない。


お姉ちゃんは7歳で死んでしまった。

だから、大人になりたかったんだと思う。


それで、大人の姿で現れた——わたしはそう思ってる。

どんな目的だったかは、わからない。


でも、そう思ってる————————
















  END


Page:1 2



この掲示板は過去ログ化されています。