ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 深海と樹海悲しみ
- 日時: 2011/03/07 19:22
- 名前: *。+.シクラメン.+。* (ID: zXm0/Iqr)
プロローグ
お姉ちゃんが自殺した。
家族が死ぬなんて考えもしなかった。
でも、なんお前触れもなく死んでいった。
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爪を一枚一枚はがしながら、10枚の爪が剥がれたとき、あたしはナイフ
を持った。そしてそれを胸に付けた。
なぜか激痛が走る。
なんで?ただナイフが胸に刺さっただけじゃない。
あたしはこのとき、これで死ぬなんて考えていなかった。
登場人物
愛野 憂亜♀妹
愛野 美亞♀姉
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- Re: 深海と樹海悲しみ ( No.1 )
- 日時: 2011/03/07 21:07
- 名前: *。+.シクラメン.+。* (ID: zXm0/Iqr)
母「憂亜、お姉ちゃんお風呂遅くて心配だからちょっと見てきて」
お母さんは子供会の連絡網の返信をしながらひじをついてテレビを見る
あたしに命令をした。
憂亜「え・・・今テレビ見てるんだけどぉー」
もう中学2年生。
親に素直になれなくなってきていた。
それにテレビも気になっていた。
母「もぉ〜」
お母さんはため息をついて立ち上がろうとした。
するとメールの着信音が鳴った。
母「あ、ん〜やっぱり憂亜いってきなさい。」
お母さんはまたこたつに足をいれ、携帯を開いた。
憂亜「テレビが〜」
母「今CMでしょ?早く行きなさい。」
そういわれ画面を見る。
確かにCMだ。
あたしは仕方なくお風呂場にいった。
あたしはお姉ちゃんが大好きだ。
お姉ちゃんと仲もいい。
お姉ちゃんは高校1年生だ。
可愛らしい制服を着て毎日楽しそうだ。
あたしはお風呂場に通じるドアを開けて直ぐに閉めた。
そして今度は「お姉ちゃん?」と声をかけた。
でも返事がない。
もしかしたら半身よくでもしながら寝てしまったのではないか
そう思いあせってドアを開けた。
すると、まず最初に見たのは真っ赤に染まる浴槽。
ぐったりと浴槽に鼻のトコロまではいっているお姉ちゃん。
床には赤く染まった果物ナイフ。
あたしは声も涙も出ずただただ震えていた。
憂亜「おか・・・おか・・・さん・・・お姉ちゃんがお風呂にいる
お母さん・・・・お母さん・・・死んでる」
あたしは何を言っていいのかわからずただわかっている言葉を並べた。
母「なーにいってんのぉ?」
そういいながらお母さんが携帯を片手にこっちに来た。
母「えあ・・・美亞・・・?美亞ああああああああああああ」
お母さんは携帯を落としてスリッパを履いたままお姉ちゃんの体を浴槽
から少しだした。
母「憂亜ぁ・・・きゅきゅしゃ・・・・」
憂亜「ぅ・・・」
そういってあたしは急いで電話をかけた。
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