ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ダークネス・ヒーロー
- 日時: 2011/03/08 14:34
- 名前: ひふみん (ID: cx1920xY)
こんにちは!!ひふみんですっ!!
題名はこんなんですが、昔からノートに書いてる小説をカキコでも書きたいと思ったので書いてみることにしましたw
自分でもあんまりな作品だとは思うんですが、スルーしないでコメントしてくださいw
荒らしはやめてねw
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- Re: ダークネス・ヒーロー ( No.1 )
- 日時: 2011/03/09 11:12
- 名前: ひふみん (ID: cx1920xY)
「ひゃはははは!!集まったな化け物共!!」
薄暗く広い部屋に置かれる円卓上の机と並べられたリクライニングチェア、そのうちの一つに座る痩身の男が喋った。
「言うに事欠いて化け物とは・・・私達はれっきとした人間ですよ、まぁ一人だけ違うんでしょうが・・・。」と痩身の男の隣に座る神父姿の男が向かいに座る金髪の美女を見る。
「ミリュコーフの小僧、それはワシに言っとるのか?」金髪女は語尾を強めながら言う。ミリュコーフと呼ばれた神父風の男は少し笑みを浮かべて言う。
「いや、失礼何せ貴女だけ私達人間と違って妖怪ですから。それと私のことはアダムとお呼びください。」
「ふん、貴様達とて人間の皮を被った化け物だろう?貴様は特に気味が悪いがな。」金髪女はアダムを見て言った。
「妖怪に言われるとは、驚きです。300年間も封印された雑魚妖怪のくせして・・・。」アダムは本気で驚いた顔をする。
「貴様・・・ワシに殺されたいのか?」金髪美女の髪にメラメラと燃える青い炎が走る。
「全く、貴女の封印を解いた恩人にそんな口を利くなんて天罰をくだす必要があるようですね・・・・。」アダムは銀色の大型銃を金髪美女に向ける。
−−−−−−−−−−−−−−−
「心外ですね、私を化け物なんかと一緒にされるなんて。化け物は飛龍さんだけで十分ですよ。」痩身の男の向かいにいる黒髪の長髪女が金髪美女の言葉に引っかかったらしく独り言の様に呟く。
「黙れ。オメーが一番化け物だろーが!」黒髪女の右隣に座る総髪の男が言った。
「いいえ、私は化け物ではありません天使です。」
女は憮然として答える。
「へぇ、天使ってのは43500トンの超弩級戦艦を持ち上げたり、中東最強といわれる武装集団をたったの3分で殲滅させる事の奴を指すんだ初めて知ったわ。」
「43500トンじゃないです45000トンです昨日記録更新しました。」女は勝ち誇った顔で語る。
「何で得意げ!?最早天使らしさ何て微塵も残ってねーよ!!」
「うるさいですよ、趣味が仕事(暗殺)の人に言われたくないんですよ、私は天使で貴方は童貞、それで十分じゃないですか!?」
「な、テメー何で俺が童貞って知ってんだコラ!!!ていうか何でこののタイミングで出てくんだよ!!」そういいながら自称天使に殴りかかるがそれを自称天使は巧みにかわす。
−−−−−−−
「あーもーうるせー!!!黙れ化け物共!!!」痩身の男が一喝して全員を黙らせた。
「まだ会議を始めてもねーのに何だこの体たらくは!?お前等!特にそこの神父と金髪!あいつの様におとなしくできねえのか!!!」
部屋の端で乱闘する神父と金髪に注意を促しながら自称天使の女の左に座る男を指差す。
「ってテメー!!!お前は何をしてるんだ!?」痩身の男は指差したほうの男に目をやると驚きの声をあげた。
天使の左隣に座る男は変なビンの中に入っている人の眼球の一つを取り出し解剖をしていた。
「見て分からないんですか?白内障にかかった20代女性の眼球ですよ(右)」茶髪で白衣のイケメン男はハァハァと息を漏らして解剖を続ける。
「分からねえ・・・それが眼球である事とお前が変態だと言うこと以外分からねえよ(死)!!!!」
真顔で答えるイケメン白衣に戦慄しながらツッコンだ。
「頼むから静かにしてくれ!お前等の変態ぶりがよく分かったからおとなしく座れ!」
「チッ、命拾いしたな小僧・・・ペッ」金髪美女は舌打ちした後口から銃弾を吐き出した、どうやら神父に何発か撃たれたらしく金髪美女の服はところどころ赤黒い血がついていたが傷口は完全に閉じていた。
「・・・・・・。」アダムはところどころ服や髪が焦げてしまったせいか不機嫌そうに黙って銃をしまい席に着く。
自称天使の女と飛龍も同じく席に着く。
「ほら、テメーもいつまでも眼球にハァハァしてないでとっととその血だらけの眼球をビンに戻せ!後この血のついた汚ねえ机後で買い取って弁償しろよ。」
「・・・・チッ。」ハァハァ男は静かに舌打ちして眼球をビンに戻す。
(はぁ・・・馬鹿丸出しじゃねえかこいつ等・・・こんなんで世界崩壊させる事できんのか・・・・?)痩身の男は心の中で呟いた。
- Re: ダークネス・ヒーロー ( No.2 )
- 日時: 2011/03/09 23:22
- 名前: ひふみん (ID: cx1920xY)
「よし、始めんぞ・・・・。」痩身の男が大きく息を吸い目を閉じ、ゆっくりと息を吐いた後目を開きそういった。
全員が沈黙し場の空気は重くなる。
「お前等幹部共は俺の最終目標を知ってるな?というか俺達悪役の最終目標は唯一つだと信じてる。」俺達の目標は世界粛清・・・それ以外ないその意思確認として全員の目標をもっかい聞く必要があるな。
「飛龍お前の最終目標は?」痩身の男は総髪の男を見ていった。
「酒池肉林。」その言葉を聞いて金髪美女は頷く。・・・このボケ共が!だからお前等は心が汚いんだよ!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。アダム!」何事もなかったように神父風の男に目をやる。
「はい、勿論私が神としてこ『ジークフリート!』する事です。」
アダムの言葉を遮る様にして痩身の男はイケメン白衣の方を見ていった。
「眼球・・・カワイイよ眼球・・・ハァハァ・・・。」ジークフリートと呼ばれたイケメン白衣は眼球が入ったビンに顔を密着させてハァハァ言っている。この変態は・・・。後でヤキ入れてやるか・・。
「ハァ・・・ルシファー!!」涙目で自称天使の女を見て言う。
「はい、それは世界粛清でよね?フリードマン様。」自称天使は微笑んでそう答える。やっぱかわいいなおい!天使だよ天使。
「そうだ、テメーらは今から世界を滅ぼす魔王だぜ!?そろいもそろって魔王の自覚がなさすぎるんだよ!」
「ワシは一応魔王やってたがな。」ふふんと金髪女は鼻を鳴らす。
「黙れお前はヒモ女やってただけだろうが!げぶらぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」そう言った俺は金髪女の目にも止まらない一撃をあびせられ思いっきり後方に吹っ飛ぶ。
「テメェ・・・将来の大魔王様に右ストレートは『ガッ』・・・・ないんじゃないんでしょうか?」俺は金髪女に襟首を掴まれ平和的交渉に移ろうとした。あれ俺足浮いてるよ?
「ヘタレが・・・。」そういって金髪女は俺の襟首を離す、俺はその場で尻餅をついた。
「みんな・・・嫌いだ。」俺はその場でうずくまり頬に伝う何かを必死に拭いてそう呟いた。
「安心してください、ここにいる全員が全員自分以外の人間は死ねばいいと思ってますから。そろそろ真面目にやりましょう?」にっこりとアダムは微笑む。
「それにしても驚きましたフリードマンさん貴方がくれた10年間の災害を予言したリスト・・・全て的中しましたね。さすが有名な予言者の一族ですね。」
アダムはそういった。
「ああ、そうだろう俺達一族の唯一の取り柄だ。ホントは予言者じゃなくて除霊師だがな。これで分かっただろう?もちろん俺が予言した第三次世界大戦ももうすぐ勃発する。」
「成程ね・・・そこで俺等の計画を遂行すると?」飛龍はめんどくさそうに答える。
「ああ、そうだよ。そのために俺の予知で集めたのがこのメンバーだ。第三次世界大戦終戦後にもっとも相応しい地球の支配者、魔王としてお前等を選んだ。」
「ククク悪くねえな。」飛龍は満更でもなさそうにそう答えた。
- Re: ダークネス・ヒーロー ( No.3 )
- 日時: 2011/03/11 12:41
- 名前: ひふみん (ID: cx1920xY)
〜キャラ紹介〜
名前【ジハード・フリードマン】
性別【男】
性格【基本へたれだが、非常に残酷で冷酷、罪悪感というものがない。】
年齢【30】
容姿【細い体にスーツ姿である、目つきが悪く何かたくらんでる顔とよく言われる。】
武器【なし(というかカタルシス(組織の名前)の中で最弱)】
能力【ピースメーカー】
備考【カタルシスのリーダー、彼の一族は有名な霊媒師、除霊師であるが、彼は本家の長男に生まれ次期頭首とされていたがその方面の才能は全くの皆無であり一族から迫害されてしまう、その後彼はスラム街で孤独に一人で生活する事になる、自分の一族に復讐する事を誓いやがてマフィアに入り力を手に入れた彼は自ら自分の一族を破滅させた。なお彼の持つピースメーカーは予知能力とは関係はない。その後裏社会を支配する大企業の総帥となり、一族に復讐を果たした今彼は世界粛清を目論む。ピカレスク的存在。】
名前【アダム・ミリュコーフ】
性別【男】
性格【非常に保守的で反逆者を許さない、カタルシスで一番利己的な考えの持ち主】
年齢【26】
容姿【神父風の服をきた色白の金髪碧眼のイケメン男、一応ロシア人】
能力【メサイア・デストラクション】
武器【聖銀で出来た大型の装飾銃 2ヶ】
備考【ロシアの新興宗教の大司祭であり、自分の宗教の教えに背く者はいかなる者でも制裁をくわえる頭の螺子が何本かはずれた正真正銘の化け物、世の魑魅魍魎全てを殺すためにエクソシストの様な仕事もしているそのせいでわざわざ敵である存在であるはずの金髪女妖怪の封印を解く羽目になった、だが魑魅魍魎を憎む彼は金髪女妖怪を殺したくて仕方がない。彼にとって自分の宗教こそが全てであり他の秩序や法はただの偽りでしかない。】
名前【呉・飛龍】
性別【男】
性格【少し馬鹿である、興味のない人間は相手にしないそれでもその人間がからもうというなら最悪反射的に殺してしまう。近づくな危険!】
年齢【23】
容姿【黒髪の総髪で黒い喪服を着ている、眉目秀麗な男だがモテないかわいそうな中国人】
能力【なし】
武器【マスターウェポン(どんな武器でも扱える。)】
備考【世界最凶の暗殺者であり、殺し屋今はフリードマンが経営する大企業の傘下の社長兼企業専属の殺し屋である、彼は変態の軍人の子に生まれあらゆる紛争地域に子供の時から無理やり連れて行かされ、さらには置き去りにされた、彼は生き残るために武装集団を結成する、やがて彼は自分が結成した武装集団によってその地域の紛争を鎮圧させ帰国すること成功するが、完全にグレてしまい変態の父を暗殺し殺し屋に目覚める。能力らしい能力を持たないがカタルシスの中で五本指に入る実力を持つ。】
名前【ジークフリート・ボイス】
性別【男】
性格【好奇心旺盛、熱くて冷めやすいタイプ。夢中になってる者には変態的なまでの執着を見せる。】
年齢【22】
容姿【茶髪で常に白衣のイケメンでありながらカタルシス(の中で一番の変態で天才)残念としか言いようがないドイツ人】
武器【メスまたは自分が開発した兵器】
能力【ヘブンズゲート】
備考【歴史上最も最悪な錬金術師の末裔、そんな家柄のためか彼は錬金術を一つの学問として学ぶ、その後遺伝子工学、生命科学、電気電子工学、航空宇宙工学、心理学、etc,数々の学問を習得しその全てに大きな実績を残す天才、さらにはフリードマンの権力を利用し法を犯すような危険な実験もしている。錬金術と科学技術をかけて最強兵器を作り出す事に成功、本人いわく地球の環境や生態系を脅かす核なんて話にならない最悪兵器。その兵器が世界粛清のための引き金らしい。最近眼球にハマっている。】
名前【葛藻 水仙 (くずも すいせん)】
性別【女】
性格【自由奔放であまりカタルシスに貢献する傾向はなく、自分の道を行くカタルシスの中でも特異の存在、かなり短気で好戦的】
年齢【不明】
容姿【この世のものとは思えないほどの美人、綺麗で艶やかな金髪そして非常に整った美しい顔で綺麗な黒のドレスを着ている。】
能力【狐火】
武器【童子切り(日本刀)】
備考【自他共に認める最強の妖怪だが300年前に高僧に封印された、彼女が封印される前は国の権力者を誘惑し国を裏で牛耳っていた。アダムにより封印を解かれたが人間如きに封印された事がいまだに悔しくて仕方がないらしい、300年の間水仙が封印されてる間妖怪達は我こそが最強と名乗りをあげ妖怪戦争が起きていた、さらには新勢力の誕生など300年の間に色々とあったらしいが水仙の封印を解いた後水仙が300年も続く戦争をたった一日で終結させた。(全員皆殺しという形で)】
名前【ルシファー】
性別【女】
性格【組織に非常に忠実であり、嘘をつけない性格】
容姿【黒いビジネススーツで知的な秘書風の美人黒髪をポニーテールにしてる】
年齢【20(外見推定)】
能力【アポカリプス】
武器【散壊(ジークフリート製日本刀)特殊な金属の結晶であり、刀身が特定のヘッドスピードに到達すると強力なエネルギーを持ち金属の結晶が高温になり、さらに結晶の切断面積の・・・とりあえずビルを両断することが出来るほどの威力を持つ。】
備考【なし。彼女の詳細は物語の核心に触れる恐れがあります。】
- Re: ダークネス・ヒーロー ( No.4 )
- 日時: 2011/04/01 18:33
- 名前: ひふみん (ID: cx1920xY)
10年後の東都そこはまさに廃墟と化していた・・・かつての空を貫くようにそびえる高層ビルは真っ二つに叩き折れたり、大きな穴が開いていたり、中にはとてつもなく大きな生物にかじられた様なものまである。
整備された道路はひび割れそこらじゅうにバスや車が横転していたり、黒くコゲたものやビルに突き刺さっていた。
そんな中俺達第一小隊は作戦の途中イレギュラーに見舞われマザーベースに全速力で撤退していた。
四足で紅く大きい翼をもち長く硬い尾そして体全身を覆う紅い甲殻そして背中にはミサイルポッドを左右に装備している兵器を搭載された竜だ。
体高6メートル体長20メートル質量は大型バス一台ぐらいで俺達が
【ファントム】と呼んでいる竜だ。コイツは第一級危険生物であり、
遭遇した場合即座に作戦を放棄しマザーベースに撤退する事になっている、俺達の持つ凡庸兵器じゃ殺せないレベルだ。
「おい急げ!!!奴が来るぞ!!」俺は小隊のみんな全員に叱責をとばす。最悪な事にマザーベースから俺達の現在地点までかなりの距離がある、時速100キロで陸を走り抜ける奴から逃げ切る事は難しい、よって奴から身を潜めまくほうが俺達は奴のディナーにならない可能性が高い、幸いここは身を潜めやすい障害物、廃車やら廃ビルだらけだ。それにこんな狭い場所じゃ奴は満足に走る事さえ出来ないはずだ。
「隊長!私が足止めをしますその間にどうか・・・。」一人が立ち止まり反対側にいる竜に向けてアサルトライフルを放つ。
ガガガガガガガガガッ!!!と大きな音を立て高速で滑空する弾はキンキンッと弾くような音を立てファントムの紅く硬い甲殻に弾かれた。
「馬鹿が!!アサルトライフル程度でそいつを足止めできると思ってんのか!!!戻って来い!!!!!!」俺は一人竜に立ち向かう高田に向けて怒鳴る、が高田は俺の言う事を聞かずにファントムに向けてアサルトライフルを撃ち続ける。
ファントムは一度足を止め撃ち続ける馬鹿を睨む、
「くそっ!!くそっ!!くそが!!!!」そう叫びながら撃ち続けるもやがてアサルトライフルは弾切れとなり、高田は弾をリロードしようとするが恐怖で手が震え弾薬が入っているカートリッジを落としてしまう、ファントムの大きくて漆黒の覇気に満ちた両目に飲み込まれたしまったんだろう、体全身が震えている。ゆっくりとしかし確実に一歩ずつズシンっという音を立て高田に近づく、今日は人間一人で〆るらしいもう俺達を追いかけようとせずただ目の前にいる一匹の獲物だけに注意をそそいでいた。
「全く!!!」俺は背負っていた携行型ミサイルランチャーをファントムの頭部に狙いを定めて言った。
「いいか!!俺がコイツを撃ったと同時に隠れろ!!高田は俺達の所まで走れ!!いくぞ!!」そして俺はファントムに向けてミサイルランチャーを放つ、音速に近いスピードでミサイルが飛ぶがファントムは直撃する寸前で大きな翼を広げ空へ上昇しミサイルを回避する。
「なんて反射スピードだ・・。」と俺は冷や汗を流し戦慄する、全く500メートルから撃った音速に近いミサイルを避けるなんて・・・だがこっちも長い間お前等と渡り合ってきたんだそれぐらいの事は折込ずみだ。
「グギャアアアアア!!???」ミサイルは軌道を変えてファントムの体に直撃する、不意の一撃のせいかそのまま地面へと墜落した。地面に叩きつけられ苦しそうにもがく、が奴にとってこの程度のダメージは1分程度で回復するだろう。
「馬鹿が!!!これは誘導弾なんだよ!!直撃するまでお前を追いかける!」まぁ聞こえてるとは思わないがそう叫びながら隣にそびえる廃ビルの中に入り奴が見えるように4階へと隠れる。
俺はファントムも見えさらに奴からは見えない絶好のポジションに隠れた。高田は無事だろうか・・・。
そんな事を考えながらファントムを見るとゆっくりと立ち上がりウィィィィンと機械音を立てミサイルポッドが上を向いた。
「クラスターランチャー発射。」そんな機械音が響きバシュバシュバシュという発射される音が聞こえた。
「まずい、全員ふせ、、、」無線を取り出して全員に注意を促そうとするが時すでに遅し、ドガアアアンという耳を劈くような音をたて俺がいる廃ビルが崩れ落ちる。
「クソが・・・・・。」運良く俺は瓦礫の中から這い出る事が出来たが既に時間は朝になりファントムはいなくなっていたが、瓦礫に飛び散る大量の血を見て何があったのかを悟った。
バババババッとヘリが近づく音が遠くから聞こえる。
俺は・・・・負けたのか ・・・・・・。
第三次世界大戦それは誰も予想だにしなかった結末となった。
生態系、環境に世界で最大の影響を及ぼした戦争だがたったの7日で終戦、最後に勝利したのは国ではなくたった一つの組織だった。
世界の頂点に君臨しながら組織についての情報は一切開示されていない
組織名が【カタルシス】である事意外全ての詳細不明の謎に満ちた組織である。
有象無象、海千山千の強豪国を退けたその組織の幹部の中には大企業グループ【イコン】の総帥ジハード=フリードマンや同じくイコンの幹部の呉・飛龍そして世界的に有名な物理学者であるジークフリード・ボイスなどが上げられている。
カタルシスがいかにして第三次世界大戦に勝利したか今からそれを説明したい、生物兵器【パンドラ】ジークフリードが生み出した世界最悪のその兵器の造形はまさに伝説上の生物の竜だった。
驚くべき事にパンドラは俗に言う超能力を有し超能力は遺伝し続け世代を増す毎にさらに強力な超能力を有するようになる、ちなみにファントムは第三世代のパンドラであり今確認されている中で最も強力な超能力を有する。
パンドラは裏で強豪国によって行われる新兵器コンペでその脅威を遺憾なく発揮しコンペに参加した国全てがパンドラを保有する。
パンドラには命令優先順位システムを組み込まれる、パンドラは単純な命令ならある程度聞く事が出来さらに命令優先順位のランクが高い者から命令を聞き高ければ高いほど高度な命令を聞く事が出来る。
そのシステムには裏があり、命令優先順位の最高ランクはジークフリードであり、第三次世界大戦が始まりパンドラによって各国が大いに消耗した後ジークフリードが全てのパンドラを命令しジークフリード以外の命令できる権限を持つものを殺せという命令に従いパンドラを保有する国の首脳達を食い殺す。
この様にしてたったの7日間で第三次世界大戦は終戦を迎える。
- Re: ダークネス・ヒーロー ( No.5 )
- 日時: 2011/04/01 18:31
- 名前: ひふみん (ID: cx1920xY)
「全く無茶したわね倉山。」
目を覚ませばそこはいつもの真っ白な医務室の天井が見えた。
「くそ・・・三船、部隊はどうなった・・・?」
自分の声とは思えないほどにしゃがれた声で医務室室長の三船響子に聞いた。
「愚問ね・・・全滅に決まってるじゃない、あなた以外を除いてね。」
俺が寝ているベッドに近づきながら俺の質問に答える。
「そうか・・・。くそ!」
「何言ってるの幸運に思いなさいよファントムと遭遇して生き残れるなんて稀有な例よ・・・。何せあの化け物は。」
「核兵器並みの戦略価値を持つ生物兵器だろ!?分かってんだよ!!!そんなことは!ゴホッゴホッ!」急に息苦しくなり咳をする、腹の辺りにも痛みが走る。
「叫ぶからよ・・・しばらく安静にしなさいじゃないと入院してる期間を一ヶ月に増やすわよ?」三船はやれやれといった顔で俺を見る。
中断
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