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- 空と羊と
- 日時: 2011/03/12 13:30
- 名前: 星火 (ID: ehSJRu10)
ども、星火です^^
初めての投稿だから、いろいろ不備があるでしょうが、どうぞよろしくお願いします〈_ _〉
神はこの世を創造し、ありとあらゆる生命を生み出した。
そして、一種、自分たちと形を似せた生命・・・・『人』を生み出し、最初の人にこう命ずる。
「私達の姿、知識、そして一部の者たちに力を与えよう。それらを使い、この世のバランスを保て」
最初の人たちはそれを忠実に守り続けた。
そして、それを後世に伝え、天へと還った。自分たちの子供達が神との約束を守ってくれると信じ。
だがそれは、ただの願いにしかならなかった。
子供たちは誰がこの世の王にふさわしいか争い、無意味な死を生み出し続けた。
最初の人はそれらの行いに恐怖し、死の神に頼み、生き返り、子供達にそのようなことはやめろと訴えた。
子供達は、親の言葉に悔い改めようとしたわけでもなく、親の蘇りに喜んだわけでもなく、ただ、『蘇った』ことに恐怖した。
生と死。
その両方を兼ねそろえた万能の人だと、まさに王にふさわしいと、子供達は恐怖した。自分たちよりふさわしい、と。
子供たちは直ぐに親を殺した。その子供達は神に殺された。
人は、滅んだ。 多くの生命は、人によって、滅んだ。
_聖謳書_第一章_『人の傲』より抜粋_
序章 神の娘と空
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- Re: 空と羊と ( No.1 )
- 日時: 2011/03/12 14:45
- 名前: 星火 (ID: ehSJRu10)
序章 神の娘と空
俺の名前は葵千端 蒼空。ちなみに読み方は、タチバナ アオイ。
あ、語呂合わせみたいだと?・・・うんなもん俺が一番思ってる。
苗字は仕方がない。それは俺のずっと前の奴が決めたことだ。今更何言
ったって仕方がない。それは許せる。まだ・・・な。
だが名前は許せない。こんな名前、アニメとかのふざけた奴についてるような名前だ。いや、最近はこんなふざけた名前はアニメでも聴かない。ちなみに俺にこんな名前をつけたのは・・・・。
「アオちゃん。今日は水難の相が出てるから、気をつけるのよ?」
この、朝起きてきて開口一番くだらない事を言う、俺の母だ。
「スイナンノソウ?なんだそれ」
「アオちゃんの身に、水に関する最悪なことが起ころうとしてるの」
俺の母親は占い師だ。それも東洋と西洋両方の占いが出来る上に、コレがかなり当たる。うちの学校の女子で、母の名前を知らない奴はいないぐらい有名でもある。
俺は、そういった占いやら神話やら化け物といったものを全然信じてないがな。
「くだらない・・・」
「アオちゃん。どこに行くの?」
自分で用意した簡単な朝食を食べ終わり、蒼空は鞄を持ち玄関へと向かう。
「成人式。俺、今年で二十歳だ」
「あ、そうだったわね。正確には、あ、アオちゃんいってらっしゃい」
母が俺の気にしていることを言う前に、俺はさっさと家を飛び出した。
〜*続く*〜
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