ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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天色の蝴蝶 
日時: 2011/03/28 21:35
名前: 出がけのコーヒー (ID: BZFXj35Y)

こんにちは、こんばんわ、おはようございます☆☆

《出がけのコーヒー》という初心者です。できれば、覚えて帰って下さい。
「つまんなっ!!」って方は、お構いなく‘戻る’ボタンをOneクリック。
汚い文になると思いますが、それでも良いという方だけ、どうぞお楽しみください。




   ◇ちゅーい じこーぉう◇
  荒らす禁止   喧嘩禁止   暴言禁止   下ネタ禁止

 ルール違反禁止    相手を傷つける言葉禁止   パクリはないよ    アドバイス待ってます

   誤字・脱字に気を付けてください   無理して読まなくていいですよ





  ○  ●  ○  ●  ○  ●  ○
<お客様>
・緑紫様






  ○  ●  ○  ●  ○  ●  ○






【 天色の瞳と透明な蝴蝶の翅を持つ能力者、推参 】

Prologue>>01
Cast>>02 >>13

第01話>>05
第02話>>08
第03話>>09
第04話>>10
第05話
第06話
第07話
第08話
第09話
第10話

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Re: 天色の蝴蝶 3話UP  コメ願 ( No.9 )
日時: 2011/03/24 21:46
名前: 出がけのコーヒー (ID: BZFXj35Y)

【3】


天明館高校の屋上の一部は、発煙して溶けており、5階の教室が露になっていた。


蝶也は大急ぎで屋上から離れ、階段を下って1階にある生徒会室に向かっていた。
が、2階に着いた所で担任の祇堂ヒスイが、蝶也を呼び止めた。


「おい、天本。どうした?」

「え、いや……な、なにもないですけど?」

「5階の屋上が溶けているらしいな。何か知っているのか?」


祇堂の言葉に、蝶也は何も言えず黙り込んでしまう。
蝶也が黙り込んでいると、祇堂は首を傾げて蝶也の顔を覗きむ。
「お前がやったのか?ん?なんで黙りこむ?なんで否定しない?」
祇堂はジワジワと口頭で、蝶也を精神的に追い詰める。
ここで逃げれば、確実に犯人扱いになると思った蝶也は、必死に頭を回転させて、言い訳を探す。

             「あれ……先生………」

蝶也の脳に、ふと疑問が思い浮かぶ。
「なんだ?」



「どうして、先生は屋上が崩壊でなく、溶けているって知っているのですか?」



蝶也の質問に、祇堂は特に驚かず、何故か笑みを浮かべた。
「…超能力のことは、誰に言わない方が身のためだぞ。無論、君の周りにいる人たちにもね。」

「!?」

祇堂は低い声で言う。
蝶也は一旦後ろに下がると、3階にある自身の教室に向かった。

      なぜ、超能力がバレタ─────



   祇堂先生は何者だ─────   さっきの女子高生は何者だ─────

脳裏を駆け廻る疑問に、一々向かい合っている暇はなかった。
教室に入り、自分の荷物を鞄に詰め込むと、大急ぎで下駄箱へと向かう。
階段には、もう祇堂の姿はない。
蝶也は1階まで一気に駆け下りると、下駄箱で靴を履き替え、校舎から飛び出した。


その瞬間に、異変に気付いた。








    「逃げることは、不可能だよ。」








グラウンドの中央に、祇堂が立っていた。
祇堂と目が合った蝶也は、体に悪寒が走るのを感じた。

「俺と君は‘同類’かつ‘同志’だ。そして、今それを証明する。」

祇堂は右手を空へと上げる。
すると、天明館高校を囲むように、謎の‘膜’の様な物が現れた。
膜は不気味な紫色で、先程まで聞こえていた学校外からの車の騒音、飛行機の騒音が聞こえなくなった。


「俺の能力は否定(ディナィアル)。簡単に説明すれば、バリアだ。」


祇堂は再び蝶也と目を合わせると、不気味な笑みを浮かべた。
「ちょっとしたゲームをしないか?」
「は?ゲーム?」
祇堂の思わぬ言葉に動揺する蝶也。
しかし、そんな蝶也を無視して祇堂は説明を始めた。

「君が勝てば、天明館高校の人間を返そう。だが、負けたら……」



       「君を頂こう。」



蝶也は後者の意味が分からなかった。

───君を頂くこう───

蝶也の脳裏に、この言葉が何度もこだました。



 

Re: 天色の蝴蝶  ( No.10 )
日時: 2011/03/26 22:25
名前: 出がけのコーヒー (ID: BZFXj35Y)

【4】


「先生と……戦うんですか?」
「俺じゃない。あそこにいる彼と戦ってもらう。」


祇堂が指さした方向に、パーカーとジーンズというラフな格好をした男性が立っていた。
特に目立った特徴がなく、無表情で蝶也を見ている。
「制限時間はない。天明館高校の敷地がフィールドだ。では、やれ。」



「先手必勝だ。」



蝶也は背中からクリア色の蝶の翅を出し、足に力を込めて地を蹴った。
その瞬間、蝶也はその場から煙の様に消え、男性の後ろに拳を構えた状態で現れた。




「さすが高速度。でも、俺に物理攻撃は効かないぜよ。」




蝶也の拳が男性に当たった瞬間だった。






            フシュウゥウゥゥゥゥゥ






男性の体が白い煙に変わり、蝶也の拳は煙を通り抜けた。
「自己紹介しようぜよ。俺の名前は桐野怜助、能力は幽霊(レイス)。」



煙と化した怜助は元に戻り、蝶也のわき腹に強烈な蹴りを入れた。



蝶也は自身のハイスピードで避けようとしたが、なぜか能力の効果がすぐに発動しなかった。
蝶也は1メートルほど吹き飛び、地面に叩きつけられたが、軽快な身のこなしで体勢を戻す。



「あぁ、言うの忘れてたけど、俺の煙を吸ったら能力が発動しにくくなるぜよ。」


「くそっ……ふざけやがって…………」



怜助は不気味に微笑むと、両手だけを煙に変えて、蝶也めがけて煙が伸びる。
「なっ!?ありかよ!?」
煙の先端は元の手に戻り、蝶也の首根っこを掴もうとした。

が、蝶也はしゃがんで避けると、そのまま怜助の目の前まで高速移動した。

「今の状況で攻撃する術はない………喰らえ!!!」



     フシュウゥゥゥゥゥゥウゥ



蝶也は怜助の腹部にパンチをしたが、怜助は即座に体を煙に変える。
パンチは煙を通り抜け、再び蝶也の攻撃は無駄になった。
「無敵じゃんか………どうすれば………………」


相手は煙に化けることができる能力者。


煙に物理攻撃は効かない。空気に向かってパンチしてるようなものだ。


「なにか………方法は……………」


蝶也は辺りを見渡し、とある建物が視界に入った。
それは、校舎の横に建っている食堂────の横にある四角い建物だった。
窓はなく、大きなシャッターだけが外部と内部を繋いでいる。



     「……倒せる……方法はある!!!」



蝶也は食堂の横にある建物に向かって走り出す。
怜助は蝶也が逃げて行くと思い、勝利の笑みを浮かべて体を煙に変えた。




「やれやれ……餓鬼は結局怖くて逃げるか…………」




        「おい、甘く見ない方がいい。」




2人の戦いを見ていた祇堂が、怜助に向かって言った。
「今更、生徒に同情でもするか?あんたは、黙って見ときゃいいぜよ。」

怜助はそう言うと、煙の状態で蝶也を追いかけて行った。




 「負けたな………桐野…………」





祇堂は怜助の後ろ姿を見つめながら、半分呆れ顔で鼻で笑った。

Re: 天色の蝴蝶 4話UP コメ下さい ( No.11 )
日時: 2011/03/27 07:45
名前: 緑紫 (ID: rb3ZQ5pX)

御久し振りです、この頃コメ出来なくて申し訳無い…<m(__)m>

え、なにこの超私ホイホイ的な内容の話しww
女子高生なんかカッコいいんだけど←
あとやっぱり蝶也君が私の中ではイケメンです☆←ぇ((

Re: 天色の蝴蝶 4話UP  ( No.12 )
日時: 2011/03/27 14:49
名前: 出がけのコーヒー (ID: BZFXj35Y)

>>11 緑紫様

コメントめちゃくちゃ嬉しいです。
いえいえ、全然大丈夫です。


蝶也は、僕の中でもイケメンです♪♪
恋奈(女子高生)の今後をご期待ください。

Re: 天色の蝴蝶 キャストUP  ( No.13 )
日時: 2011/03/28 21:35
名前: 出がけのコーヒー (ID: BZFXj35Y)

◆  ◇  ◆  Cast Profile  ◆  ◇  ◆
 ━ 氷角 龍弥 / ヒスミ リュウヤ / ryuya hisumi ━
能力:?
説明:?

容姿:金髪天然パーマ。ネクタイからスーツまで、着用しているもの全てが黒色。
    腰に日本刀(真剣)を持っている。
性格:?

蛇足:?




 ━ 祇堂 ヒスイ / ギドウ ヒスイ / hisui gido ━
能力:否定(ディナィアル)
説明:紫色の膜で指定範囲を取り囲み、ありとあらゆる攻撃を防ぐ。つまり、バリア効果。
    生身で触れた場合、気絶するほどの痛みを感じる。
    建物、敷地を取り囲んだ場合、外部との連絡は不可能。電話類の使用不可。
    
容姿:茶髪の混じった黒髪をオールバックで整えている。黒メガネ、スーツにネクタイを常に着てい。
性格:生徒には優しい一面を見せるが、恋奈や怜助には異様な一面を見せる。

蛇足:東京私立天明館高等学校の教師。数学を教えている。生徒から厚い信頼と支持を受けている。




 ━ 月谷 恋奈 / ツキタニ レンナ / renna tukitani ━
能力:酸(アシッド)
説明:両手から酸を放出することが可能。
    濃度は自由自在に変えることができ、酸の形態を球状等に変形できることも可能。

容姿:黒髪のショートウエーブヘアー。普段はどこかの高校の制服を着ている。
性格:好奇心旺盛で無邪気。超能力者、超能力、変わった物に興味がある。

蛇足:祇堂と謎の繋がりがある。




 ━桐野 怜助 / キリノ レイスケ / resiuke kirino ━
能力:幽霊(レイス)
説明:体を一酸化炭素(または微粒子)に変え、体を気体化にできる。物理攻撃はほぼ効かない。
    腕を気体に変えて手だけを変えずに伸ばしたり等、部分だけを気体に変えることも可能。
    気体は有毒で特殊な一酸化炭素のため、吸えば超能力者は即座に能力を使えなくなる。

容姿:パーカーにジーンズというラフな服装が多い。
性格:戦闘を好み、他人には興味を全く示さない。しかし、超能力者には興味を示す。    

蛇足:語尾に「〜ぜよ」が付く。
    恋奈同様、祇堂と謎の繋がりを持っている。


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