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星の記憶
日時: 2011/03/19 19:42
名前: キョウク ◆xi9CqIOvBg (ID: p3U5S/Ay)


とある町のとある病院の隅っこの窓から覗く赤黒い髪の毛ひとつ

髪の毛の醜い女の子はただひたすら星に祈っている様でした。

「死にませんように、しにませんように」

と祈っているばかりで寝ようともしません。

病院にいるということは病人、怪我人ということなのにいつまでたっても窓から退かないのでした。

すると後ろから女の人が出てきて女の子に何か言っているようです。

渋々と言ったように女の子は窓から姿を消し、窓はカーテンと共に閉められてしまいました。

哀れな女の子は、翌週死んでしまいました。

死んだというのに、女の子の抜け殻の周りは蟻一匹も集っていませんでした。

哀れな、孤児の女の子。

一人で逝ってらっしゃい。

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