ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 僕等の知らない物語
- 日時: 2011/03/27 18:13
- 名前: 千臥 ◆g3Ntw.kZAQ (ID: QiHeJRe.)
始めましての方もお久しぶりの方もどうも。
千臥と名乗る者です。
今回の小説「僕等の知らない物語」
少し長めの題名となってしまった…。
さて、どう略そうか…と考えた結果出てきた案は二つ。
「僕物」←なんかありそうな題名だな(汗
「僕知」←ありそうなことに変わりはないが、まだこっちの方がいい。
と、いうことで今後「僕知」(ぼくしら)と略させていただきます。
まぁ、好きに略していただいて構わないのですが。
長い前置きはこの辺にして、幾つか事前注意を。
①荒らしは今すぐUターンをお勧めいたします。お帰りくださいな。
②題名、内容が似てしまった場合、文句は受け付け善処します。
しかし、題名、内容を変えてくれという要求は受けられません。
③流血、グロなどの少々過激な描写があるかもしれません。
苦手な方はお控えください。
これくらいですかね?
では、駄文作者による新たな駄文をお楽しみください。
■僕等の知らない物語*目次
零ノ物語 >>01
第一ノ物語
第二ノ物語
第三ノ物語
■お客様
■新たな情報
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- Re: 僕等の知らない物語 ( No.1 )
- 日時: 2011/03/27 17:57
- 名前: 千臥 ◆g3Ntw.kZAQ (ID: QiHeJRe.)
零ノ物語
これは多分、夢だろうか。
いや、多分じゃない。
これは夢だ。
夕日で紅く染まった公園。
「どうして泣いてるの?」
綺麗な黒髪の少女が、公園の隅で泣いている少年に話しかけた。
少年は手で覆っていた顔を上げて、少女を見る。
「皆、僕の髪も目もおかしいって言うんだ……。化け物って」
少年は黄金色の瞳を少女に向けた。
「私は綺麗だと思うよ? 君のその白い髪も、金色の目も」
少女の声は温かく少年を包み込む。
「私が一緒に遊んであげる。君の名前は?」
その言葉に少年は涙を止めて満開の笑みを浮かべた。
「僕は……僕の名前は狐守萩夜。……君は?」
少女は優しく微笑んで
「私の名前は****だよ。よろしくね、萩夜君」
少女の名前は聞き取れない。
そこだけがまるでフィルターに覆われてしまったかのように、耳に届かなかった。
聞き返そうとした時、
「萩夜!!」
少女とは別の声に遮られ、少年は勢いよく振り返る。
振り返った先は一面の闇で
少年の意識はそこで途切れてしまった。
つまり、夢から醒めたということだ。
目の前にはいつもと何変わらぬ天井があって、眠気の残る体には容赦なく日光が降り注ぐ。
そしてベッドの脇には見慣れた友人の姿があった。
「おはよう。寝坊三昧の萩夜君」
あぁ、最後に呼ばれたあの声は友人のものだったのか。
萩夜は欠伸を零しながら思考を働かせる。
懐かしいような、夢だった。
まるで昔の記憶を見ているような……そんな夢だった。
「萩夜!! 早く準備して学校行くぞ。遅刻する!!」
怒鳴る友人を宥めながら、萩夜は着替え始めたのだった。
零ノ物語
(俺はこの夢が全ての始まりを告げるものだなんて、考えてもいなかった)
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