ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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チェス〜命の駒〜参照400突破!
日時: 2011/04/25 23:09
名前: リア ◆Y/JGN/wCwk (ID: AllbnElc)

おはこんばんにちは^^リアです!!どうぞチェスの世界をご堪能くださいm−−m
あと、ルールとかしらなくても全然だいじょぶですから^^

【お客様】      
香坂様
ヴィオラ様
篠鼓様
かりん様
華世様
香兎様
仁都様
蒼緋様
【登場人物①】
柳瀬 颯(やなせ はやて)♂
身長168cmのおうし座。18歳。一流貴族。チェスがとてもとくい。ただいま恋人募集中。

霧風 魁人(きりかぜ かいと)♂
身長176cmのおとめ座。21歳。超イケメンの上級召使。颯の幸せ第一と考える。颯より身長が高い。

R(あーる)
颯の勝利者。Rは本名ではない。


小山 凛子(こやま りんこ)♀
>>7参照

秋山 亜紀子(あきやま あきこ)♀
>>13参照

小鳥遊 フォルトューナ(たかなし フォルトューナ)♂
>>17参照

カイル・アヴァドニア ♂
>>25参照

小川 テラ(おがわ てら)♂

リナ・イブリース ♀

シオン・イブリース ♂

【登場人物②】   【チェス・ポジション】
>>62参照       >>52参照

お知らせ
参照100突破!!ありがとうございました^^
参照200突破!!ありがとうございました><
参照300突破!!ありがとうございました!!!!
ただいまイラストを描いてくれる方募集中です!
参照400突破!!うれしくて鼻血でるかも・・・!
オリキャラ募集用紙

【名前】
【性別】
【性格】
【容姿】
【役割】>>52を見て、あいているのを選んでください。(ポーン8人ルーク2人ピジョット2人ナイト2人)
【年齢】
【敵OR味方】
サンボイ「」「」「」

説明
ポーン…最初は1、2マス進むことができ、後は1マスのみの前進となる。斜め前に敵がいる場合攻撃できる。
ナイト…上に進み2マス。左右に進み2マス。下に進み2マスの、広範囲進むことができる。行き先に敵がいる場合攻撃できる。
ピジョップ…斜めに進むことができる。駒を飛び越えて進むことはできない。行き先に敵がいる場合攻撃できる。
ルーク…縦、横に一直線に進むことができる。駒を飛び越えて進むことはできない。行き先に敵がいる場合攻撃できる。
クイーン…縦横斜めに進むことができる最強の駒。駒を飛び越えて進むことはできない。行き先に敵がいる場合攻撃できる。
キング…周り1マスに動くことができる。敵に攻撃されるところに進むことはできない。行き先に敵がいる場合攻撃できる。

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Re: チェス(オリキャラ募集中) ( No.1 )
日時: 2011/04/02 18:13
名前: リア ◆Y/JGN/wCwk (ID: AllbnElc)

第一章 第一節 駒(コマ)

「チェックメイト」

と、試合場に響き渡る小さな声。どうやらこのスタジアムは相当反響がいいらしい。

チェックメイト…!?まさかそんな言葉が相手の口から飛び出すとは思わなかった。
 どこか間違っているところはないか。嘘をつかれているのではないか。と思いながらもう一度一つ一つ駒を確認してみる。しかし、ただの思い過ごし。そのどちらにも当てはまらなかった。
 自分の唯一の特技のはずであるチェスがこんな馬鹿そうなひょろひょろした男に負けるなんて俺の一生の汚点だ。
 強すぎるなこの男。
 言い過ぎれば人間とは思えないほどの抜け目のなさ。次ここに俺が駒を置くところをすでにわかっているような感じであった。
 俺の負けず嫌いな性格からしてみても、納得のいく強さだった。

 俺が悔しがっているのをみて、相手は満足したのか
「おとといこいよ。3流プロ」
「…」
と、一言。負けた俺には何も言い返すことができないのが余計に腹ただしかった。

Re: チェス(オリキャラ募集中) ( No.2 )
日時: 2011/04/01 21:58
名前: リア ◆Y/JGN/wCwk (ID: AllbnElc)

ちがう…。俺は三流なんかじゃ…仮にもプロだ!!こうして全国大会にも出ることができたんだ!!叫びたいがメタくそにやられた今どうしようもないのか。
とても広いスタジアムでは、準決勝戦が行われている。接戦が繰り広げられていて、勝負のついた組は一つもない。おれがこの準決勝敗者のNO.1だ。
「颯(ハヤテ)様」
呼ばれて振り返ると、後ろには執事の魁人(カイト)がいた。
「どうした魁人」
俺が尋ねてみると魁人の顔には見たくない同情の表情が浮かんでいた。
「颯さま。どうかここでチェスの道の歩みを止めることはしないよう…」
「わかってる」
俺はそうやって生返事をしておいた。
負けたとはいえ、チェスは確かに俺の生きがい、いや、食べていく術なにいずれなるであろうものだ。今、親父は十万人に一人がまれになるといわれている感染病にかかっている。それは不治の病で親父の生涯の残りはもう長いとはいえない。
親父が死んだら稼ぐあては見つからない。残された額はおそらく三億とちょいだろう。
生活はしていけるかもしれないが今の貴族の生活はやめたくはない。
俺は魁人から眼をはなし、遠くをみてみた。視界では憎たらしい俺の勝者がニタニタ笑っていた。
何が言いたい。殺したくなるような感情になったので、感情を一生懸命押さえ、少し流しておくことにした。
「車は」
「待たせてあります」
俺の執事の少し背の高い魁人は俺より年上。背の小さい俺のことを見下しているような目線で少しイラつくこともあるが、一番の執事だ。女でいえばいゆわる専属メイドのようなやつだろう。
「帰るぞ」
その一言に魁人は少し驚いたような表情で俺を見返した。
「表彰式をご覧にならないのですか」
「気が乗らない」
魁人はそれ以上何も聞かず、俺も黙って歩いた。勝負について何も話しかけてこなかったのが少し喜ばしかった。
とても大きい俺の屋敷くらいあるスタジアムを後にし、まだ正午くらいの明るい時刻、魁人は漆黒の車の後部座席のドアを開け、俺は車の中で、生まれて初めて決心してみた。
意識を固めるため、小さい声で「やつは…俺がぶったおす」と自分に誓った。
「どうかいたしました?」
と魁人が俺の小さな声に気がついたのだろうか、車の助手席から俺のいる後部座席に振り返った。
「いや…」
俺の誓いについての内容は何も語らず適当に流し、俺は魁人の方は一度も振り向かず、庶民の生活丸出しのシケた町並みをただ眺めていた。
しばらく車に揺られていると、少し魁人が気になり助手席のほうをみた。魁人はすでに前を向き、運転手と向き合わずに前を向いたまま小さな声で何かを話していた。

Re: チェス(オリキャラ募集中) ( No.3 )
日時: 2011/04/01 22:02
名前: リア ◆Y/JGN/wCwk (ID: AllbnElc)

このスタジアムから屋敷からはおおよそ三時間くらいかかるであろう。
しばらく車に揺られているが、退屈で仕方がない。専属メイド(?)の魁人に話かけてみることにした。
「魁人」
俺の言葉に気がつき、魁人が振り返る。
「どうかいたしました?」
「…」
話しかけたのはいいが、何を話していいのかは考えてはいなかった。
俺は真っ黒な車体の中にしかれた真っ赤な絨毯に思わず眼が泳いでしまった。
「…」
「颯さまはそろそろ奥様を決めなければならないのではないですか?」
俺は魁人の思い切った発言に思わず取り乱してしまった。
「えっいや…。なんだいきなり」
いきなり魁人にそんなコトを聞かれるとは思わなかった。
嫁?どうして人間はそんなものを決めなければいけないのだ?
だんだん顔が熱くなるのが感じられた。今までそんなコト考えたことなかったから。
「ご主人様が亡くなられたら一人だけでこの柳瀬家を引き継ぐのにはかなり無理があるのではないのですか?」
ご主人様とはもちろん俺の親父のことだ。確かに俺はたまに親父の会社の経済とか切り盛りとかいろいろ手助けをした経験がある。
しかし、俺と俺の子供がいても会社を長く続けられるというのは到底思えない。
俺には親父ほどの権力なんて全然持ってもいない。
そんなコトをだんまり考えていたら先程の景色とはいささか変わり、住宅の姿はあまり見ることがなくなった。
赤や緑、灰色の地味な屋根の色はとうになくなり、今は鮮やかな緑系の色ばかりになった。
つまり森の近くというド田舎まで入っていったのだ。
車から見える景色にふけっていたころ、魁人と会話していたことをすっかり忘れてしまった。
…?なんだ?おかしい。来た道とは違う気がする。どんどん森の中に入っていないか?
やはり森に向かっているようだ。
もはや道とはいえない山道のようなものの中を、木や硬い草などの折れるばきばきという音の中をものすごいスピードで進んでいく。
いや、おそらく森だから速いと感じるのだろう。
「魁人!魁人!?」
魁人はどうやら行き先をすでに知っているようだった。なにも反応を示さない。
俺はどこに連れて行かれるんだ?


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