ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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後大神(うしろおおかみ)
日時: 2011/04/04 04:24
名前: 比泉 (ID: ID28wqen)

ダークの方で初めて書きます、どうかよろしく。
これはホラーのつもりで書きます。
内容なんてよく決めてないので俺流の行き当たりばったり、で行かせて貰います。
学園モノ書いた時はそれで上手く行けましたが、今回ばかりはどうやら。

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Re: 後大神(うしろおおかみ) ( No.1 )
日時: 2011/04/04 04:38
名前: 比泉 (ID: ID28wqen)

序章
快晴だった。
こんな真夏日にやることなどない。
そもそも、こんな時に何もする気が起きないのは必然的だ。
夏休み。
リア充さんたちは浮かれ騒がれで楽しいんでしょうが俺は違います。
俺は全くのフリーもとい下手すりゃ引きこもりです。
こんなときにゲームをするのも難だが、宿題などやってる気もまんざらない。
俺は一体どうすりゃいい?
高校生なりたての自分には特にしたいことなどなく目標もない。
なんというか、何のために生きてんだ、と思うことも多々ある。
それは思春期のよくある特徴だ。
これがピチピチの40代とかになったら頭が未だに逝ってるやつと思われかねないだけだ。
さあ、どうしようか。
俺は、寝ころんだ。
暑苦しい部屋だ。
気温は下がらずクーラーも故障して使い物にならん。
強いて言うなら、リモコンを潰したせいだ。
どうでもいいな。気休めにもならん。
それよりだ。
俺はこの暑苦しい空間で何をすればいいかを対策だ。
何も浮かばないのが賢明なのだろうか。
外に出るぐらいしか思い浮かばない。
外なら涼しいところもあるかもな。
そうおもった。
「でもよ。外に行けば確実に・・・・・」
外には不良だまりの所にしろ何にしろ目白押しの危険スポットがある。
想像以上に俺は答える。
ただでさえ、心のか弱い俺がこんな炎天下の中で機動できるはずがない。
外に出ると言う選択肢は却下だ。
修理屋さん呼ぼうにも、昨日から停電だらけか、一向に電気系統が使いえない。八方ふさがりだ。
ついでに言う。
「なんでジャストで俺の住んでる地域限定で喰らうわけ・・・・?」
そんなもの恨んだってしようがない。
恨むなら己の運を恨むしかないのだ。
「畜生だ」
そういうしかなかった。
この地獄のような環境を一日過ごしたせいで、俺はひどく判断力が鈍った。
おかげで乗らなくていい誘いに乗ってしまい・・・・・。





取り返しのつかん事態に引きずり込まれた。

Re: 後大神(うしろおおかみ) ( No.2 )
日時: 2011/04/04 05:08
名前: 比泉 (ID: ID28wqen)

夜。
やっと、なのか、まだ、なのか知らんが暑さは和らいだ。
ご苦労なことだ。
俺は生温かい路地を歩きながら若干田舎の土地を歩きコンビニで弁当を買い帰る途中。
「ん・・・・・・・?」
集団で歩く若者たち・・・高校生か。
「いや、あれは」
知り合いだった。
リア充さんだらけだな。
少なくとも三組はいるのか。
「・・・・お、杉田じゃないか」
そう言って俺に気づいた男。
水島 将太。
普通に彼女持ちの絡みのいい奴。
杉田というのは俺の名前だ。
杉田 朝治(ともはる)という。
「お前こんなところで何やってんの?」
そう聞いてきた将太。嫌味でもなんでもなく純粋に聞いてくる。そこがまたいい奴なのだ。
「ああ、俺は普通に弁当買ってたんだよ。できれば聞かせてくれ。お前らカップル同士で何やってんの?」
そう言って見渡すと、知り合いだらけだった。が、一人俺と余り釣り合わないのか、
「お前・・・・杉田か・・・・」
そう言って気にくわないように吐き捨てる男。
木戸 春樹。
若干絡みの悪い俺は気にくわないようだ。
仕方のないことだ。慣れてる。
「俺はさ、お前ら何やってんの、って聞いてんの」
「あ?普通に心霊スポット行くんだよ」
「ハァ・・・?」
呆れるような答えを出してきた。
涼しけりゃいいってか?家でクーラー浴びてろ。
「テメェ・・・・・・」
殴りかかってきそうな勢いになる。
掛かってくるなら掛かってこい。
「ちょ、こんなところでケンカしないでよ」
止めに入った少女の方は・・・よく知ってる。
中学の時生徒会入ってたやつだ。
川島 光。
なんだ、こいつ水戸と付き合ってたのか。
「すまんな、気ぃ付けるわ」
「あんたも反省しなさいよ」
水戸を軽くひっぱたいていた。
なんだかそれだと付き合ってると言うよりお母さんが息子を叱っているようだ。
「分かったよ、悪かったな」
そう言いながらもお互いにガン飛ばすことはやめない。
こいつとの宿命はいつまでたっても消えそうになさそうだ。
「というか、心霊スポットって・・・マジか」
「ああ?お前みたいなビビり関係ねえだろ」
「テメエに聞いてねえよ」
「・・・・なんだと!!!!」
今度は掴みかかってきた。
が、体格が違いすぎてすぐに俺に引きずり込まれてぶっ飛ばされる。
「いい加減にしろ。ガキの遊びに付き合ってる暇ねえんだよ」
「クソ・・・・・!!!」
そう言って吐き捨てるようにいい、やっと敵意を納める。
川島の方はまたキレ出し、水戸をしばき倒し始める。
だからそれじゃ、母ちゃんにしか見えないって。
こういうときはなんて言って収めりゃいいか。
「おいおい、暴れるのも大概にしろ。美人が台無しだ」
「殺す」
そう言って川島の敵意が俺に向く。
「嘘だろ。なんか言った俺・・・・?」
「私を昔騙した垂らしの言葉よ・・・・」
「嘘だろ!?あんなのに引っかかったの!?マジ受けるわ!!」
「殺す」
「すまん、嘘だ!!忘れてくれ!!」
そう叫んで逃げたが捕まって殴られた。
女でも一応痛いわ。
「なぁ、心霊スポットなんてやめよう」
そう提案してきたのは俺の友人の中でも仲がいい方の飛騨 恵一。
「俺。はっきり言ってこういうのダメなんだ。映画でもビビる方なんだ。勘弁してくれよ」
そう言うと水戸が笑う。
「彼女の前で情けねえとこ晒すからか?情けねえな」
とことん勘に障る男だ。
「じゃあテメエはどうなんだ」
俺がケンカ売ったのに気が付き、いい返してくれる。
「ふざけんな。あんな所何も出やしねえよ。証明してやる。何ならテメエも張り合うか?ああ?」
この野郎。
「タイマンじゃ張り合えねえから心霊スポットで肝試しか?文字通りこんなやつなら勝てると思ってんの?テメエの肝っ玉なんて簡単に握りつぶせるけどね?」
そう言って張り合う。
ムカつく野郎にはムカつく方法で対抗だ。
「いい加減にしろよ」
将太とその彼女が止める。
「俺たちはな、純粋に楽しむだけなんだ。ちょっと見てきて普通に帰って来るよ。何も悪いことなんかしない。お前も暇だったら後でこっそり身に来いよ。な?」
やっぱいい奴だお前は。
「ああ。いいよ」
そう快諾したつもり、で俺は最後に尋ねる。
「つうかさ、どこ行くの?」
「沖乃宮中学」
「あそこって・・・・・・」
入っちゃいけないんじゃないか。真剣にまずい方面で。
「いいんだよ。それくらいしないと面白くないからな」
水戸が口をはさんでくる。
「あ、何ならお前・・・・二時間もして俺達帰ってこなかったら、ちょっと見に来てくれよ」
「面倒くさそうだな、俺が探さないといけないんだろ」
いくら将太の頼みでもダルイ。
「お前ビビってんのまさか?」
水戸が口を挟んできたまたしても。
「ウザい。行ってやるよ。キモい」
「罵倒語で初めて罵倒語で絞めるなんてなんてハイレベルな野郎なんだこいつ・・・・!!!???」
何気に驚かれていた。
尊敬されてんの?
仕様がなく行くしかなくなる俺。
後で友達でもひきつれていくか。
あそこはいろいろと問題の多い領域だからな。
この時俺は自分が持っている情報を仲間たちにも浸透しているものだと錯覚していた。
こいつらが至極当然守るべきものを守るだろうと思っていた。
しかし、残念なことにこいつらはそれを何も心得てはなかった。
見つかってはいけないやつのことを全く知らなかったのだ。
なぜなら、こいつらは居住区域がそこから逸れてる故にここの本当の恐ろしさを知らないのだ。
俺はここの区域に住んでいたために。
みっちり教え込まれた。
俺とともに遊んだ仲間たちもだ。
それゆえにあそこに入る危険性を熟知している。
俺はあそこに入ったこともある。
大神と対峙したのだ・・・。


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