ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 探偵マル秘事件帳
- 日時: 2011/04/07 10:18
- 名前: つくね ◆/4d63w6b6Y (ID: PmZsycN0)
街の隅の小さなビルに、その探偵事務所はある。
何か困ったことがあったなら、扉をコンコンと叩いてごらん—
こんばんわ、つくねと申します!
まだまだ未熟者ですが、どうぞよろしくです!!
更新は不定期になる可能性大ですが、寛大な心をお持ちの方はそうぞ見ていってやってください!
★注意★
「ただのつくねには興味ありません。うちゅ(ry」
・すいません、私はただのつくねです。戻るクリックで他をあたってくださいまし。
「ああん!? お前の名前レバーじゃねえのかよ! だったら荒らしてやんよ!!」
・勘弁してください、マジで勘弁してください。私はレバーが苦手なんです。
「ぶるぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
・あなたが若本さん好きなのは良く分かりました。しかし私は中井和哉さんが好きなのです。
以上に当てはまる方は、戻ったほうがいいです。その辺の判断は自己責任でお願いします。
それ以外のお方は、ごゆっくりどうぞ。コメは大歓迎です!
オリキャラ募集は未定ですが、ひょっとしたらするかもしれません。そのときはご協力の方お願いします。
それでは、始まり始まり!
登場人物紹介>>1
プロローグ>>2
File1「痴漢列車での邂逅」
①>>3
Page:1 2
- Re: 探偵マル秘事件帳 ( No.2 )
- 日時: 2011/04/06 23:01
- 名前: つくね ◆/4d63w6b6Y (ID: PmZsycN0)
プロローグ
犬もあるけば棒に当たるって言うけど、それはある意味うちの所長様も同じ。歩けば必ず事件に当たるってぐらい、事件の巻きこまれ率が高い。
しかもその事件、全部が全部不可能犯罪チックなメンドイやつなんだ。
おまけに所長は謎と来れば何でも飛びついていきやがるから、こっちはいい迷惑だ。
そして、彼女のもっともメンドイところは、突飛な発言で俺を振り回すこと。
今だってそうさ。これまでの事件を小説方式でまとめろなんて無茶な頼みを押し付けてきた。俺は小説家じゃないっての。
でもまあ、何だかんだ結局言うこと聞いちゃってる俺も俺なんだろうけどさ。
そんなわけで、今日も所長は何か事件の情報を掴んだらしく、こっちを見てニヤニヤしてくる。
こういう時、所長はいつものセリフで俺を外に引っ張り出すんだ。
「行くよ朔矢君! 謎が私を呼んでいるっ!!」
—ってね。
- Re: 探偵マル秘事件帳 ( No.3 )
- 日時: 2011/04/07 10:13
- 名前: つくね ◆/4d63w6b6Y (ID: PmZsycN0)
File1「痴漢列車での邂逅」①
俺があの変な所長と初めて会ったのは、2年前のことだった。
あの日、俺は彼女である三上莉子(みかみ りこ)とのデートを終え、帰りの電車に乗っていた。
あ、申し遅れたけど、俺の名前は夜峰朔矢。高校2年生だ。
……で、その電車は夕方の帰宅ラッシュということもあって、非常に混雑していた。
車内は押しくらまんじゅう状態。体なんか触れ合うのは当たり前。それが東京という街の特徴と言えなくもない。
が、押しくらまんじゅう状態になると、必ずと言っていいほど起きる事件がある。
それは—
「こっ、この人、痴漢です!!」
そう、痴漢事件だ。ところが今回はいつもと違うところが1つだけあった。
痴漢ですと叫んだ女子高生は、俺の方を指差していたのだ。
「え……? このお兄ちゃんが…?」
後ろにいたホストみたいなイケメンが一歩引いた。
それに連られて、周りの人が一斉に俺と距離を置いてくる。
「うわ、最低…………」
「今はこんな若い人でも痴漢するのね……」
一気に広がる俺は最低人間ムード。
「い、いや、待ってくれ! 俺痴漢なんか…」
「嘘です! 手首が一瞬見えたから間違いないです!」
女子高生は平然と嘘言いやがった。
「ちょ、待て、そんな—」
だが、こういう時立場が強いのは、被害者たる女子高生。
とはいえ、このまま黙って痴漢にされるなんてたまったもんじゃない。
「だから、俺は違うって!!」
俺が反論を開始しようとした時—
「いだっ!?」
誰かが後ろから思い切り肩を掴んできた。
振り向くと、ガタイのいいスーツ姿のオッサンがいた。
「警察だ。お前が近頃噂の痴漢常習犯だな? 観念するんだな」
うわー! 刑事さんキター!! オワタ! 俺オワタ!!
俺が人生の終了フラグを如実に感じた瞬間—
「あのー……その人痴漢じゃないですよ?」
突然、女の声がした。
乗客は一斉に声の主の方を見る。
そこにいたのは、やっぱり女だった。
どこぞのアイドルのような服を着ていて、見た目も結構アイドルっぽい。
一体この人は誰なんだ?
「おい、あんた一体何者だ?」
刑事さんが俺の疑問を代わりに口に出してくれた。
女の人は一歩前に進み出て、胸を張った。
おお、意外と胸あるな、と思った俺は多分普通の神経じゃなかったんだろう。というか、そうであって欲しい。
「私は探偵ですっ!」
女の人はきっぱりと言った。
「はあ………?」
これには刑事さんも呆れ顔。俺だって呆れた顔をしていたに違いない。
だって、どっからどう見ても探偵なんかには見えないから。
いや、探偵ってどういう服装してるのかは知らないけどね。そもそも探偵見たことないし。
とにかく、その人はとても探偵には見えなかった。
が、女の人はそれを意に介することもなかった。
「そこの男の子は痴漢じゃありません。私見てましたから」
「なっ……」
女子高生が焦った表情にになる。
「え、そうなのか?」
刑事さんも顔色を変えた。
自称探偵さんは、「ええ」と言いながら、女子高生の方を向いた。
「あなた、彼の手首を見たといいましたね。何か特徴はありませんでしたか?」
突然質問され、女子高生は戸惑った様子だったが、口を開いた。
「服の色が印象的でした」
「なるほど………ちなみに、彼の手首だけ見えたのですか? それとも、二の腕辺りまで見えてましたか?」
一体こんな質問に何の意味があるんだ?
「手首だけでした」
女子高生が答えると、自称探偵さんはしてやったり、といった顔になった。
そして、一言
「あなたは嘘をついています」と言った
「………!?」
女子高生の表情が硬くなる。
「刑事さん、彼の手首をよく見てください」
「ん? 手首?」
刑事さんは俺の手首を持ち上げた。
その瞬間、俺と刑事さんは同時に「あーーー!!」と叫んだ。
「そういうことです」
自称探偵さんはニッコリ微笑んだ。
そう、今日俺が着ていた服は七部袖。
手首にまで丈が届くわけがなかった。したがって服の色など分かりはしない。
しかも、俺の手首には今日行った遊園地のお土産の、ピンク色のブレスレットがついている。
仮に服の色が見えていたとしても、まずこのブレスレットに目がいくはずだ。
「す………すげえ…」
俺は思わず言葉を漏らしていた。
刑事さんも驚いたように、目を瞬かせている。
対照的に、女子高生は無表情だ。
さっきから思っていたのだが、この女子高生、謎が見破られることを分かっていたかのような落ち着きようだ。
さっきの焦った様子も、どことなく演技くさかったし。
「………私の間違いでした。すみません」
しまいには、人が変わったように、俺に頭を下げてきた。
「あ、ああ………別にいいよ。誰にでも間違いってあるしな」
俺はこの女子高生が気味悪くなって、さっさと話を終わらせることにした。
「む………少年。私からも侘びを言いたい。すまなかった。スケベな顔しているから、つい本物だと……」
「は、はあ………」
俺、そんなスケベな顔してるか?
微妙な空気のまま、こうして俺の嫌疑は晴れたのだった。
が、この時誰も知らなかった。話はまだ終わっていなかったことを。
- Re: 探偵マル秘事件帳 ( No.4 )
- 日時: 2011/04/09 21:06
- 名前: つくね ◆/4d63w6b6Y (ID: PmZsycN0)
File1「痴漢列車での邂逅」②
騒動はひとまず収まり、俺は無事に電車を降りることが出来た。
「ったく、ひどい目にあった……」
「うん、全く災難だったね」
「へ………?」
恐る恐る横を向くと、さっきの自称探偵さんが立っていた。
「のわぁっ!? い、いつの間に!?」
「ふふ、尾行は探偵の基本だよ、夜峰朔矢君」
「え、何で俺の名前……」
自称探偵さんはニヤリと笑うと、大きめな胸を張った。
「17歳にして漢検、英検ともに1級取得者。全国模試で毎回1位の超天才高校2年生。君、結構有名だよ?」
ああ、そのことを知っていたのか。
俺は心の中で納得した。
俺は幼い頃から教育熱心な両親に育てられ、勉強だけはできるように育てられてきた。
おかげさまで学業成績は自分でも驚くほど完璧。天才児としてTV局が取材しに来たこともあるぐらいだ。
おそらく自称探偵さんはその時の番組を見ていたのだろう。
「はは、まあ………そんな言うほどすごくもないっすよ」
とりあえず、俺はお決まりのセリフで返した。
「いやいや、すごいって……私なんて現役大学生だけど、足し算割り算で勝率7割だから」
「勝率って………しかも、低すぎないっすか」
「まあ、文系だからね!」
「はあ………」
あれか、勉強は出来ないけど頭はいい、ってやつか。
いつも俺がいた世界には、勉強が全てって人ばっかりだったから、こういうタイプの人はすごく新鮮だった。
「でね、君に折り入って頼みがあるんだよ」
不意に、探偵さんが俺の正面に立った。
「はい?」
俺は戸惑って立ち止まった。
探偵さんは俺の両手をガシッと掴むと、それを大きい胸に押し付けて言った。
「私の助手になってくださいっ!!」
「は……え…えええええええええええ!?」
柔らかすぎる胸の感触と、突然すぎる頼みごとに俺の脳は完全にショート状態。
「ダメかな? いいよね、いいよねえっ!?」
大学生のクセに妙にキラキラした視線から目をそらすと、初めて俺は周りの人たちに注目されまくっていることに気付いた。
「やだ………あの高校生やっぱり痴漢……?」
「いや……あの女の人が無理矢理押し当てているような……」
ああ……………もう、もう、もうっ!!
「あ、あれ? 朔矢君………?」
探偵さんが俺の顔を覗き込んでくる。その瞬間、俺の中の何かが音を立てて切れた。
「いい加減にしてくださいこのロリ巨乳がああああああああああ!!!」
間違いない、今俺は人生で初めての大声を上げている。
そしてもうひとつ。
何故俺はロリ巨乳という言葉を知っている?
あの男が、トイレに入った。奴は満員電車に乗った後、必ずトイレに立ち寄る。
私はこっそりと、トイレの中を覗き込む。中にはあの男意外誰もいない。
私はこっそり盗み出し、隠しておいた「トイレ清掃中」の看板を立てかけ、中に忍び込む。
男はちょうど用を足しているようだ。
「ったく………妙な騒ぎのせいで、獲物取りそこなったぜ」
その言葉を聴いた瞬間、私は激しい怒りを覚えた。
またやる気だったのか。憎んでも憎みきれない。
だが落ち着け。今ここで大声を上げて男に殴りかかれば誰かに気付かれる。
計画通り、やるんだ—
私はポケットから注射器を取り出した。中には即効性の毒が入っている。
一歩、また一歩、私は男に近づく。
そしてついに、私は男の背後にまで迫った。
一瞬、ためらいという名の善意が私を襲う。
いや、やれ。殺せ、殺せ、殺せ………!!
覚悟を決めた私の手は、あっさりと動いた。
そして私は注射器を振り上げ、
男の首に刺した。
- Re: 探偵マル秘事件帳 ( No.5 )
- 日時: 2011/04/22 16:46
- 名前: 。+苺香+。 (ID: JD5DDSYn)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=23958
初めまして☆
苺香(もか)と申します!!
小説読ませていただきました♪面白いですね。
探偵ものが好きなので。お気に入りに追加です☆
- Re: 探偵マル秘事件帳 ( No.6 )
- 日時: 2011/04/23 19:05
- 名前: つくね ◆qHV9J9j2g. (ID: PmZsycN0)
もかs
こんにちは、面白いなんて、もったいないお言葉ですww
お褒め頂きありがとうございましたw
あと、すいませんトリップ変えましたw
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