ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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グリム・リィーパー
日時: 2011/04/12 06:40
名前: 藤 ◆wh4261y8c6 (ID: CbXJUujt)

ご観覧有難うございます。
はじめまして、藤ともうします。
本作品は当然の事ながら作中での人物関係、事件等は全て捏造です。
作中、男尊女卑に等しい言い回しや死生観の相違等が存在致しますが、あくまで小説上の表現であると、これらをご理解頂ける方のみの観覧となっております。
下手で読み辛く矛盾している部分もあると思いますが、どうぞお付き合いくださいませ。




【注意点】
(1)ナメクジ更新^q^
(2)グロ(猟奇?)描写含むため苦手な方はプラウザバック推奨
(3)この設定どっかで見た事あんじゃね?
↑頭脳もPCも低スペックな作者だから仕方ないとスルーしてくださいませ





●○●○●○●○●目次○●○●○●○●○
OPENING >>1

SCENE 01
>>2
+++++++++++++++++++++++
INTERVAL
+++++++++++++++++++++++
DICTIOBNARY…CHARACTER
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Page:1



Re: グリム・リィーパー ( No.1 )
日時: 2011/04/08 06:17
名前: 藤 ◆wh4261y8c6 (ID: SHYi7mZj)

OPENING


ある所に、神様がおりました。

その神様は人間の形どころか、形を保っておらず、光のような姿をしていました。

神様は一人でした。

自分以外に話し相手が欲しかったので、《命の種》を、地球という星に撒きました。

暫くはそれを興味津々と言った様子で眺めておりましたが、やがて飽きて放置してしまいました。



————それは神の手を借りずに育っていきました。

神は暫くそれの存在を忘れていましたが、地球がなにやら騒がしい事に気がつき、地球をのぞきました。

そしたらなんと、喋って道具を使う新しい動物がいたのです。

神は喜んで彼等の中の一人に話しかけました。

ですが、彼は神が光のような姿をしているのを見て、こんなのは神様ではないといいました。

神はじゃあどんなものが神なのかとたずねました。

彼は神様は僕達、人間の形をしているものだと答えました。

神は人間の形を持ちました。

だが、それだけで彼には何も干渉する事をしません。

彼はやっぱり神様なんかじゃないといいました。

神はまた彼にお前たちの言う神様とは何なのだと尋ねました。

彼はこう答えました。

『特別な力を使って草木を生やし、不作の所には雨を降らし、やわらかく、時には厳しく太陽の光で大地を照らし、人間が危険なときには助けてくれ、巫女(みこ)や巫(かんなぎ)をつうじて語りかけてくださる存在だ。』

神様は言われたとおりになりました。

彼は喜びました。

神様は彼が喜んでいるのを見るとよりいっそう人間を助けるようになりました。

ですが、神様は忘れていました。

神様があまり一人の人間に干渉し続けると、とあるモノが生まれてしまうことに……

Re: グリム・リィーパー ( No.2 )
日時: 2011/04/08 18:34
名前: 藤 ◆wh4261y8c6 (ID: SHYi7mZj)

SCENE 01


その少年は周囲から浮いていた。

性は赤木、名は三郎。

傍目にでも分かる紫苑の髪、紅蓮の瞳は人間のそれとは言いがたい容姿である。

そんな事は三郎自身も重々承知していた。

だがこの容姿の事を母に尋ねれば、彼の母親は僅かばかり困ったように眉を下げ、「貴方はあの方との特別な子なのよ」と微笑むだけだった。

彼の母親は艶めく黒髪に射干玉(ぬばたま)のような漆黒の瞳。

どう履き違えても三郎の母親であるとは言い難かった。

それでも自分へ愛を注いでくれる彼女を、三郎は自分の母親だと信じてやまなかった。

幼い頃は自分と他の違いに気をやり、どうして自分だけがこのような姿なのかと母に何度も尋ねた事があった。

しかしその度に寂しそうな笑みを向けてくる母親を見ていた三郎は己が母に尋ねる事で母を苦しめてしまうのではと気を揉むようになり、いつしか容姿の事はついと聞かなくなった。

ある日の事。

三郎は何時ものように学校指定のリュックを背負い、片手に携帯を持って弄りながら通学路を歩いていた。

彼の異彩な髪色と瞳に周囲の者は遠めに三郎を見やるだけであった。

と、そこに髪を、金色に染め、制服を着崩している青年と、制服を着崩し、一度染めて飽きたのか黒髪に茶髪が埋もれた髪色の少女が近寄った。

「おい、三郎。どうしたんだよ。辛気臭ぇなぁ。」

その声に三郎はふと足を止め彼等をみやるとゆるりと微笑んだ。

「いや、なんでもないよ、カツ。唯、今回の修学旅行先って、つまらなさそうだなと思って。」

その言葉に少女が三郎の右肩に頭を乗せながら三郎の手元の携帯をみやる。

『————信じる心、それこそがこの世でもっとも尊い。祈りは力なり、力は祈りなり。聖地・リーディア、ついに解禁!』

携帯から流れ出る言葉に少女と青年は苦笑し、文句を吐いた。

「そうだね、京都行きたかったー。」

「修学旅行3日間聖地巡礼でもしろってのかよ。死んじまうよな、ねね。」

そんな彼等の様子に三郎も苦笑を漏らす。

『ひ……な……がら……の……われ……お……け……』

何かに気がついたように勢いよく首を背後にふった。

「どうしたんだ、三郎……」

怪訝そうな顔で尋ねたカツを遮って、三郎は恐れるような表情を浮かべつつゆっくりと息を吐いた。

「声……いや、歌が、聞こえる。」

三郎の突飛な発言に二人はきょとんとしたものの、すぐに笑い転げた。

「歌? あはッ……三郎、アンタいつから電波系になったの。」

「気の所為だろ。」

彼等の言葉に三郎は首を傾げたもののすぐに彼等と同じように笑みを浮かべた。

「そうだよね! 気の所為……」

そこから先の言葉は三郎の後頭部に何かが当たり強い衝撃を受けた事により途切れた。

Re: グリム・リィーパー ( No.3 )
日時: 2011/04/08 19:12
名前: 初心者 ◆.6Hqkk7dyk (ID: MModVAVg)
参照: 初めまして、こんにちわ、初心者です。よろしくお願いします。

友人が少ないって意識は誰にでもあるから、多くの人が共感を持てそうな主人公ですねw人間は孤独になるのを恐れる生き物だと思います。
神様の種まき等、ストーリーがユニークで大好きですw

Re: グリム・リィーパー ( No.4 )
日時: 2011/04/08 20:10
名前: 藤 ◆wh4261y8c6 (ID: SHYi7mZj)

初心者s>
そんな主人公を目指してみました。
孤独って辛いですよね。
大好きだと……うれしいです、ありがとうございます!


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