ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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狂館
日時: 2011/04/12 14:45
名前: 家主 (ID: VQ5Z3lvG)


ホラー&グロです( ・ω・)ノ
苦手な人はすぐ退散〜
・・・をオススメします<(_ _)>

新米ですがどうぞよろしくおねがいします。。





壊れたステレオから流れる
可笑しなメロディー。
今宵このメロディーにのせてワルツを踊るのは
誰になることやら・・・?

さぁ「ワルツ」は始まっている!!
踊れ!!狂え!!叫べ!!
絶望の扉が今開きました・・・


ー今井 紅音イマイアカネのワルツー


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Re: 狂館 ( No.2 )
日時: 2011/04/12 15:01
名前: 家主 (ID: VQ5Z3lvG)


溜息を吐いたら一気に
疲れが身体に来た。

「疲れたし、寝るか・・・」

私はジャージのままベッドに寝そべった

楽しかった部活もいまじゃイライラの原因
楽しくなくなってしまった。
何か楽しいことはないのかな・・・?
・・・ばかばかしい。
もう寝ちゃお。

そして私は一瞬で眠りについたのだった。




「リンダ様!!良い小娘が見つかりましたよ!!」

古く壊れかけの館をドンドンと
走り「リンダ」の元へ向かった「家来」。

「・・・ほう、その小娘とは?」
「へい、この今井紅音という小娘でして・・
母親との関係も悪く、親戚は皆死亡、
父親も小娘は中学2年の時に死んでまっせ
しかも小娘は楽しいことを求めています」

紅音の写真を出し、リンダへ見せた家来

「ほう、紅音というのか・・
なかなか良い声で叫びそうではないか・・ククッ」
「なかなかの娘ですよ、
これは採用ではないでしょうか?」

「クククッ、決まっておるだろう・・・?
さっさと準備をしろ、
そしてお前は引き続き探せ」
「へい、お気にめされたようで。
では失礼いたします。」

Re: 狂館 ( No.3 )
日時: 2011/04/12 15:06
名前: 家主 (ID: VQ5Z3lvG)



チュンチュン・・

「・・・ん?あれ、朝・・・?
ふぁああぁ、寝ちゃったのか〜・・・」

ダルく疲れ切った身体を起こし
背伸び。
これは私の日課でもある。
みんなしてるかな?笑

「えー・・と、今日は土曜日の
16に・・・・・ち・・・か・・」

16日。私にとって悲しくなる日
父親が死んだ日。
優しくいつも私を撫でてくれた父親。
優しかった父親。
大好きだった・・・・
大好きだった・・・・

たった1人の私のお父さん。


お父さん。お母さん。
そう呼ぶのを禁止された日もこの日だった。
私もお母さんもこの日は
忘れられない大切な日。
悲しい日

でも泣かないの。
泣かないって決めたもの
お父さんと約束した
「強い子になるって」

「・・・ご飯食べよう」

くよくよしてたって仕方ない。
何も進まない
悲しんだってお父さんは
帰って来ない

Re: 狂館 ( No.4 )
日時: 2011/04/12 15:12
名前: 家主 (ID: VQ5Z3lvG)

「・・・おはよう、紅音」

母親が椅子に座って
朝食を食べていた。
私の分もちゃんとある。

「・・・いただきます」

カチャ、サクッ・・・カチャ。

小さく鳴る音

ふと前を見ると
いつもお父さん・・いや父親が
座っていた位置が見えた。

そしてその位置には相変わらず
朝食が、母親と私よりも少し
少なめで用意されていた。

父親は死んだ
だけど母親はこの調子で毎日
朝昼晩と父親の分まで料理を用意している。

ばかばかしい。

「・・・ねぇばばぁ
もういい加減じじぃの分まで
用意すんのやめたら?」

母親の前では父親のことを
じじぃと呼んでいる。

すると母親はピクリ、
と手を止めてこちらを見た

「・・・・・紅音。
お父さんは死んでないわ・・・」

Re: 狂館 ( No.5 )
日時: 2011/04/12 15:19
名前: 家主 (ID: VQ5Z3lvG)


は・・・?何いってんの?
お父さんは死んだじゃん

「・・死んだ、じじぃは死んだ」
「死んでない!!死んでないわ!!
ちゃんと生きてる!!
・・・ねぇ?お父さん?」

狂ってる。
私は直感で感じた。

「お母さん目を覚まして!!
正気に戻ってよ!!お父さんは
もう・・・もう・・・死んだの!!!
交通事故で・・・


お母さんを助けて死んだじゃん!!!」

しん
と静まりかえった部屋

「・・・紅音
約束・・・破ったね・・・
お父さんがお母さんを助けて
死んだ、なんて言わないって
約束したでしょ・・・」

そうだ。
これはお母さんが最も
掘り起こされたくない悲しい現実、思い出。

それを私は触れてしまった
掘り起こしてしまった。

「ごめんなさい。
でもお母さん
現実から逃げちゃいけないよ・・?
ちゃんと受け止めなきゃ・・・」
「紅音・・・あんたは真実を
知らないからそんなことが平気で言えるのよ!!!」

私の目の前で母親は
息を整えながら言った。

Re: 狂館 ( No.6 )
日時: 2011/04/12 15:23
名前: 家主 (ID: VQ5Z3lvG)


「お父さんは・・・
お父さんはね・・・

交通事故で死んだんじゃないの。」


「え         ?
なんで?交通事故じゃないの?」

「お父さんは連れて行かれた。
ああ・・・悪魔のゲームに・・・」

お母さんが頭を抱え、
涙を流しながら
必死に言っていた

悪魔のゲームって・・・?

「悪魔のゲーム・・・
人の命を使った史上最悪のゲーム。
このゲームをして生き残った人は居ない。
そんなゲームに連れて行かれた。」

ブルブルと震えだした母親。
なんなの・・これは・・・一体・・・?

すると突然私の肩をつかまえ
必死に言ってきた

「紅音!!ずっと隠してきた・・・
これは真実なの・・・いい・・?


ほんとは



私が死ぬ運命だったの」




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