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零夜〜ゼロヤ〜
日時: 2011/04/13 16:46
名前: 三希 (ID: 9cTKwbSo)

昨日立てたはずのスレがなぜか消されてしまって^^;
また新しく立てます。

良かったら見て下さい。
よろしくお願いします!!

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Re: 零夜〜ゼロヤ〜 ( No.2 )
日時: 2011/04/13 18:34
名前: 三希 (ID: 9cTKwbSo)

ある屋敷で、真夜中の12時丁度。

何人かが集まって、持っていた蝋燭に火をつける。

背後から、声や笑い声が聞こえたらすぐに蝋燭の火を消して、

誰にも見つけられないような場所に隠れる。

これで鬼ごっこの始まり。

それから1時間の間は見つからないことを祈りながら隠れ続ける。

1時間経つと奴は消える。

だが1度でも見つかってしまうと追いかけられてしまい、逃げ切れる可能性はほとんど無い。

逃げ切れなければ殺されてしまう。



緑「が——・・・噂の零夜の話。」

そう言うと、最後のロウソクの火が消された

結衣「・・・・・」

圭太「な、何だよそんな怖くもない話!!おいーもっとマシなの用意してくれよー!!」

項垂れる圭太をよそに、緑は呆れながら部屋の電気を付ける。

緑「はいはい。今回の『百物語』も失敗。学級新聞の話題にならなかったね。」


瑠奈「えー嘘ー。KYな幽霊。出てこいよぉ」

口をとがらせ、後ろに手をつきながら自慢げに巻き髪を撫でる。

裕「ま、いいじゃん。新しく生まれた雛の『ピーちゃん』の話題で。」

瑠奈「よねー。私結構2月号好きだったよー。いいじゃん3月号もそれで。」

竜也「いいんじゃん??俺も賛成。」

緑「別にいいけど・・・最初部員が14人で、今が7人。その内1人が不登校って・・・部員少なくなったの私達のせいじゃない??」

裕「んで??」

緑「最後にスゴイの書きたいの!!もう卒業しちゃうじゃん」

瑠奈「で、でもしょうがないよ。もう期間も2週間で。」

裕「また高校でやればいいじゃん!!」

緑「・・・もういいや。しょうがないよねーじゃあ結衣、瑠奈、早く帰ろう。」

竜也「裕も圭太も一緒に変えろーぜ。」


私達新聞部の6人は無事百物語を終え、各自家に帰った。


緑「最後の新聞の話題が上手く作れなくて悔しいかった。」

瑠奈「もういいじゃん。他で思い出作れば!!そうだ。明日皆でどっか行こうよ!!」

二人ははしゃぎながら歩いていたが結衣は気分が乗らず、二人の一歩後ろでゆっくりと後をついていく。

瑠奈「じゃあ結衣ばいばーい!!」

緑「また明日ねー!!」

結衣「うん。ばいばい。気を付けてねー」



ガチャ…



母「結衣ー??帰ったのー??」

2階から首にタオルをかけたお母さんがスリッパの音を響かせながら降りてきた。

母「まさか新聞部の皆と??別にいいけど、次は鍵持っていってね。門限は何があっても9時。今何時だと思ってるのよ。」

お母さんは困った顔をしながら私を叱った。

私の様子を見てお母さんは何も言わなくなった。

母「まあ…今日は初めてだから多めに見てあげるから。早くお風呂入って寝なさい。留衣はもう寝ているから静かにね。」

留衣とは私の妹の事だ。中学1年生だ。


結衣「うん………ごめんなさい。」



私は自分の部屋のベットに飛び乗りうつ伏せになって溜息をついた。

私は見えていた。

最後のロウソクを消した瞬間、笑う女の子の姿を。

Re: 零夜〜ゼロヤ〜 ( No.3 )
日時: 2011/04/13 18:30
名前: 三希 (ID: 9cTKwbSo)

wokatさん

コメありがとうございます☆

そう言っていただけると嬉しいです//
期待を裏切らぬよう頑張ります。

Re: 零夜〜ゼロヤ〜 ( No.4 )
日時: 2011/04/13 19:23
名前: 三希 (ID: 9cTKwbSo)

—次の日の放課後—



瑠奈「皆が集まったところで大ニューーース」

圭太「二人で考えたんだ!!」

裕、竜也、緑も集まってきて、一斉に瑠奈の持つ紙に注目した。

瑠奈「じゃーん。どう、こういうの??」

大きな紙を広げ、みんなは目を輝かせた。

圭太「卒業までに思い出作ろうと思って肝試し大会やろーと思ったんだ。しかも3日ぐらい泊まって。」

肝試し大会…
そんなことしたら幽霊が怒っちゃうよ。

裕「おおいいね。新聞にもできるかもな。」

緑「面白い記事になりそうだね!!」

すると、瑠奈が私の顔を覗き込んだ。

瑠奈「結衣は??」

結衣「……!!うん。いいと思う。」

もう幽霊にもなれちゃったし、きっと今回も何も起こらないでしょ。
大丈夫大丈夫…

緑「で、どこに泊まるの??」

瑠奈「秘密。」

裕「えっ!?」

結衣「秘密ってw」

圭太「これもお楽しみだ!!先回りしてどんなところか確かめる奴もいるかもしれないし。」

竜也「そんな無駄なことするわけねーじゃん…w」

瑠奈「可能性もあるでしょ!!じゃあ家に帰ったら親に許可取ってきてね!!返事はどうであれ絶対行くよ!!明後日だからね!!」

(全く…みんな幽霊が見えないからこんなことができるんだよ…)

私なんて幼稚園の頃から見えててもう慣れたぐらいだ。


ガチャ


結衣「ただいまー」

母「あらお帰り。今日はどこも行かないの??」

結衣「うん。えっと…明後日は皆とどっかに泊まりに行くんだ。」

私は少し緊張しながらお母さんに話した。

母「え!?泊まりに行くってどこに??」

お母さんは吃驚して聞いてくる。

結衣「それが、瑠奈達によると秘密って…」

お母さんはイスに座ると、

母「…秘密ねー…」

と声を漏らした。

結衣「……」

暫く間が開いたが、お母さんは卒業前に思い出を作って来いと言ってくれた。

(なんだか楽しみになってきた。皆はどうだったんだろう。ちゃんとみんなで行きたいなぁ…)

Re: 零夜〜ゼロヤ〜 ( No.5 )
日時: 2011/04/13 22:04
名前: wokat (ID: Oui0uBDf)

面白いよ!!期待外れてない★

Re: 零夜〜ゼロヤ〜 ( No.6 )
日時: 2011/04/14 17:38
名前: 三希 (ID: 9cTKwbSo)

wokatさん

そうですか!?それはよかったw
ありがとうございます^^


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