ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- いらない
- 日時: 2011/04/16 22:58
- 名前: ミア (ID: lDEsvGbw)
俺は人と接するのが苦手だ。
小学2年からいじめを受けて、中学に入ると虐待。それもまあ、
高校に入るとなくなったけど、またいじめがおきた。
俺は知らないうちに、色々な物を少しづつ失っていたんだろうか?
いつからだっただろうか?誰も信じたくなくなったのは。
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- Re: いらない ( No.1 )
- 日時: 2011/04/16 23:08
- 名前: ミア (ID: lDEsvGbw)
「お前、親に嫌われてんだってな。」
「かわいそー。」
「教科書隠してやろうぜ。」
うざいうざいうざい。お前らに何がわかんだよ。
パリ・・・パリンッ・・。
何かが割れかけてる。(その音を無視してはいけない。無視してしまったら、君は・・・。)
(闇に飲み込まれてしまう)
- Re: いらない ( No.2 )
- 日時: 2011/04/16 23:54
- 名前: ミア (ID: lDEsvGbw)
ある日の放課後、俺は倉庫に呼び出された。
「何の用・・?」
「桐谷君さぁ、お父さん結構お金持ちだよねぇ?」
「だから?」
「お金をさぁ、貸してほしいんだよねぇ。俺ら、貧乏だから
お金持ちな桐谷君がだしてくれたら嬉しいなぁ?」
「無理。」
「はぁ!?お前、自分の立場分かってんのか!?」
「分かってるけど。」
「話しても無駄みたいだな。おい、やっちまおうぜ。」
俺は、ただ殴られた。蹴られた。抵抗はしない。
抵抗しても、おさまることなんてないのだから・・・。
バキッ・・・ガシャンッ!!
(あーあ。壊れちゃったぁ・・・。)
「ふ・・・・・はははははははははッ!!」
「な、何だよッ!?」
「楽しい?ねえ、楽しい?」
「こいつ、おかしくなっちまったんじゃねえのか・・・?」
「おかしくなんてなっていないさ。俺は地味で親に嫌われてる桐谷俊也 だよ。」
そう言った桐谷の眼には暗い闇が覆っているようにみえた。
「皆さぁ、俺をいじめて楽しいらしいよ?でもさぁ、気をつけた方が良いよね?だって・・・仕返しとか・・・怖いんじゃない?ねぇ?」
桐谷は怪しい笑みを浮かべた。
「ひいぃッ!!」
「おいッ!逃げんのかッ!!」
「ほぉら、お仲間が逃げちゃったよ?」
「こんのやろうッ!」
男がいきなり殴りかかってきた。
バシッ!
「・・・なめてんじゃねえよ。抵抗してねえからって弱いわけじゃねえんだよ・・・?」
「ひッ!覚えてろよッ!」
ダッ・・・・・。
「覚えておくさ・・・。お前も同じめにあえば良い・・・。」
桐谷の声は静かに響いた。
- Re: いらない ( No.3 )
- 日時: 2011/05/21 23:52
- 名前: ミア (ID: lDEsvGbw)
昔、不思議な夢を見た。
大きな野原に小さな光が所どころで光っていた。
最初は、何も思わなかった。だけど、独りだと感じた
と同時にとても怖くなって体が震えた。
怖がってる・・・自分が情けなくて仕方なかった。
「あれぇ・・・こんな所にお客様?」
「え?」 後ろから声がして、振り向くと俺と同じくらい
の女の子がこっちを不思議そうに見ていた。
「あぁ・・・なるほどね・・・。君、名前は?」
「え・・・。」 「だから、名前。分からない?」
「俊也・・・桐谷俊也・・・。」
「桐谷くんね。私は、李乃(りの)。覚えておいてね。」
「俺・・・何でここに・・・。」
「あなたは、抑えきれない何かを抱えている。だから、
ここにいるの。」
「抑えきれない何か・・・?」
「ちょっとね・・・やばい感じ・・・。」
「どうゆう・・・?」
「桐谷くん、その抑えきれない何かはいつか暴走する。
だから、私が何とかするまで・・絶対に壊れないように
守っていて。後戻りができなくなるの。」
「守る?どうやって・・・?」
「それはね・・・あ・・・ダメだ・・。」
李乃は、いきなり焦ったように周りを見渡した。
「桐谷くん、もう時間がないみたい。君は、大切な誰かに
想われている。そのこと、忘れないで!君は絶対に必要と
されているからッ!!光を・・消そうとしないで・・。」
周りの光が少しずつ消えていくのが分かる。
李乃の体が透けていた。李乃は俺の手に触れ、消えていった。
いつの間にか、周りが真っ暗になっていた。
今居る場所が、自分の部屋だと気づいて体を起こす。
「光を消すな・・・・か・・・。」
李乃の悲しそうな顔が、何故だか忘れられなかった。
- Re: いらない ( No.4 )
- 日時: 2011/10/29 21:59
- 名前: ミア (ID: lDEsvGbw)
李乃・・・・どこかで・・・
俺は・・・どうしてこんな・・・・
こんな悲しい気持ちになっているんだ?
もう、あいつらに何か言われたりすることはない
もう、俺は自由になったんだから・・・・
なのに・・・・何で・・・・?
「ちゃんと言ったのに守らなかったからだよ」
「え?」
少し怒ったような声に振り返ると
そこには、仁王立ちした李乃がいた。
「え・・・・・。り・・・・の・・・?」
「そうだけど」
「何で・・・」
「何でって、君に会いに来たんだよ。桐谷俊也」
「俺に会いに来た・・・・?」
「君、約束を守ってくれなかったね」
「約束?」
「もう忘れちゃった?壊さないでって言ったのに」
「壊さないで・・・?あ・・・」
「思いだした?面倒事を増やしてくれちゃって・・」
「えっと・・・ごめん・・・?」
「謝ってどうすんのよ。はぁ・・・」
「・・・」
「桐谷俊也。私がこれから話すこと・・・絶対に受け入れて」
「受け入れる?」
「これは、あなたの運命なの。だから最後まで聞いて」
「・・・分かった・・・」
李乃が話したのは、俺の親のことだった。
俺の親は俺が生まれた時にはもう死んでしまったらしい。
つまり、今の親は全く俺とは関係のない親・・ということ
これを受け入れろということらしい
- Re: いらない ( No.5 )
- 日時: 2011/10/29 23:00
- 名前: ミア (ID: lDEsvGbw)
「そんなの・・・別に・・」
「そんなの?本当にそう思ってるの?」
李乃の鋭い声が頭に響く。
「そうやって、無理矢理納得させて・・・
君は、どうして甘えないの?」
「甘える?そんなことは不必要なもの」
「不必要?君には大切な人がいる。
なのに・・・自分自身で消してる」
「俺に大切な人なんかいない」
「嘘。いるよ、君には。命に代えても
守りたい人がね」
李乃がそう言った時、頭の中である人の
顔が浮かんだ。俺はすごい汗をかき始めた
「思いだしなさい。それがあなたに課した
試練・・・」
その言葉を聞いた途端、目の前が真っ暗になった。
しゅん・・・・だいすきだよ・・・
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