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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- PANDORA LIAR
- 日時: 2011/04/18 21:01
- 名前: 桜庭遅咲 ◆ilG1GceQB. (ID: khvYzXY.)
こんにちは、こんばんは。
桜庭遅咲(さくらばちさき)というしがない文字書きです。
この小説を読んでいただくに至っての注意点をば。
●ハイレベルな文章を求めている方
●戦闘・血が苦手な方
●荒らしの方
以上の方はブラウザバックでおもどりください。
○なんでもこいな方
以上の方は是非とも。
更新速度はいろんな事情で亀です。
コメントいただいてもいろいろな事情で返せない場合もあります。
ご了承ください。
世界を守るのも、壊すのも所詮は愚かなヒトの心。
さて、行こうか。
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- 第一話 1 ( No.1 )
- 日時: 2011/04/22 12:54
- 名前: 桜庭遅咲 ◆ilG1GceQB. (ID: khvYzXY.)
[1]
世界を憎む者 世界を愛す者
世界を壊す兵器 世界を浄化する兵器
平和を願う者 平和を齎す者
災厄を齎す箱…パンドラ
未知を呼び起こす箱…トラペゾヘドロン
少女が祈るは、希望か、破滅か。
うねるように悲鳴を上げる風
打ち付けるように激しく涙を流す空
窓には落ち葉やゴミが張り付いてはまた飛ばされていく
町中はシン、と静まり返り一部を除いては、照明も消えている。
「誕生してしまった…
最高にして、最悪の“箱”が」
灯りのついていた、一軒の薄暗い部屋の中、白衣の男が呻く。
その傍らにある手術台で、幼い子供が一人、寝息を立てている。
呻く男を見つめる小さな二つの影。
男はその一つに歩み寄り頭を垂れた。
「頼む…箱を、私の子供を…守ってくれ…」
影が静かに頷く。
「守ります。…二人は無理ですが。」
その声はひどく幼かった。
雷が、落ちた。
一瞬、光が室内を照らす。
頷いた影の瞳は深い漆黒を纏っていた。
もう一つの影の口元には明らかな嘲笑がうかぶ。
夜はまだ、明けない。
第一話 嵐の夜に。
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