ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 殺し合い生放送
- 日時: 2011/06/04 18:15
- 名前: 抹茶☆ (ID: 9bv.WGUV)
≪今日も始まりました!!
8人の勇者達が繰り広げる殺し合いの生放送!!
実況は私、灘崎十一がお送りします!!≫
最近俺の周りで流行っている生放送番組、『デスマッチ〜8人の勇者達〜』。
ケータイで無料視聴することができる上、予想できない展開が面白いと周りには評判だ。
でも俺にはこんな悲惨な番組のどこがおもしろいのか全くわからない。
俺にはこれからもずっと、当たり障りない関係。
そう思っていた俺がまさかあんなことになるなんて思いもせずに。
お客様☆
来てくれた順
1 ルビー 様
2 華奈 様
ありがとうございまっす。
注意事項☆
条件を満たしてない人は回れ右。
・荒らし禁止。
・恋人募集・中傷・悪口・チェンメ・喧嘩なども×。
・スレ主が生理的に無理・嫌い。
・神作希望者×。
抹茶的には誤字や間違いを笑って見逃してくれる人がありがたいです。
嘘です。間違いを見つけたら報告お願いします^^
名前を変更しました。
抹茶☆⇒ケットシー(同じ名前を見つけた為)⇒李覇
これからは李覇でお願いします☆
- Re: 殺し合い生放送 ( No.2 )
- 日時: 2011/04/22 17:30
- 名前: 抹茶☆ (ID: 9cTKwbSo)
2
—土曜日—
「今日も・・・アイツらあの話してたよな。」
「聞いてた。デス8とかゆーやつの。」
俺と長瀬はデスマッチについて批判的に思っていて、周りの愚痴を言い合うのが日課となっている。
夕日が赤く照らす道を歩いていると長瀬は急にこんな話を切りだした。
「ケータイで無料視聴できんだって。」
「あーなんとなく知ってるけど、関係ないし。」
そういやさっきのヤツもケータイで見てたような・・・
俺は下を向いて暫く歩いていたが、少ししてから、長瀬がついてきていないことに気付いた。
「長瀬どうした??」
「関係ないか・・・」
「ん??」
すると長瀬は深刻な顔で落書きだらけのカバンから何かを取りだした。
「俺これ来たんだよな。」
「なんだよ。」
それはいたって普通の水色の封筒だった。
誰が見ても清楚な印象な封筒であるが、封筒の真ん中に書かれている文字。
これを見るなり俺は凍りついてしまった。
「・・・それー・・・」
「わかるだろ??俺は無関係だと思ってたのに・・・・・・・・俺は・・・」
「何もしてない!!」
完全におかしくなった長瀬は、道路に落ちた封筒の上に足を重ね、コンクリートにねじ込むように力を入れる。
封筒がめちゃくちゃになり、靴の跡がついたところで、手紙を持ちあげて、2つに破った。
「ななにやってんだ、やめろっ」
俺は腕を引っ張り、なんとか長瀬の行動をとめた。
「なにあの人・・・こわーい・・・」
「なんかしてるよ。」
「こわっ早く行こうよ——・・・」
通行人は長瀬を冷たい目で見る。
「俺は死ぬんだ!!こんなところに行くぐらいなら死んだ方がマシだ!!!!!」
「長瀬っ!!」
長瀬が走り出すと、遠くから見ていた野次馬はサッと端により、被害がこないように道を開けた。
長瀬は開けた道を通り、どこかに向かって走って行ってしまった。
残ったのは集まってきた野次馬とそしてあの
デスマッチの招待状だけだった。
- Re: 殺し合い生放送 ( No.3 )
- 日時: 2011/04/23 10:47
- 名前: 抹茶☆ (ID: 9cTKwbSo)
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『デスマッチ〜8人の勇者〜』招待状
全日本国民の中から4月に放送されるデスマッチの出場者が決定致しました。
抽選した結果、見事あなたが当選されました。
おめでとうございます。今日からあなたも憧れの勇者の一員です。
放送日は4月2日、3時丁度。
尚、放送はリアルタイムとなりますので、遅れのないようにお願いいたします。
次に会場へのいき方のご説明です。
東京○○ビル前1時にご集合頂き、1時半から此方で手配させていただいた車で会場へ出発いたします。
この手紙が届いた以上、出場中止は不能です。
参加お待ちしています。
『デスマッチ〜8人の勇者』撮影係
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- Re: 殺し合い生放送 ( No.4 )
- 日時: 2011/04/24 19:03
- 名前: 抹茶☆ (ID: 9cTKwbSo)
3
≪昨夜、長崎県○○市の自宅で高校生の遺体が発見されました。警察は「自殺」と推定していますが、
なんらかの事件があった可能性も考えられ————≫
「最近自殺多いなぁ。」
俺は朝飯を食べながらボーッとテレビを見つめていた。
「永礼。長瀬くんとは今日一緒に行かないの??」
「え??」
見ると母さんは不思議そうに窓の向こうを見ている。
「だってほら…この時間はいつも家の前で待ってるのに。」
俺は椅子から立ち上がり窓の方向へ向いた。
(いない——)
いつも一緒に高校ヘ行くのに。
「…たぶん、昨日具合悪そうだったから休んでるのかも。」
「まあそう。風邪かしら。」
「さぁ」
適当に振っておいたが、本当に具合が悪いのかもしれない。
学校行く前に寄ってみよう。
「いってらっしゃい。」
「うん」
バタン。
マンションのドアを開けると、
そういえば土曜の招待状…
不意に思い出してみたけど、もしかしたらショックを受けて———
≪長崎県○○市の自宅で高校生の遺体が発見されました。≫
≪「自殺」と推定していますが≫
ピンポ——ン...
急いで長瀬の家の前まできてみたが。
「おい!!いるか??」
大声で叫んでもドアを叩いても返事はない。
勢いでドアノブをまわすと呆気なく回った。
やばいぞ。この展開。
ゆっくりとドアを開けてゴクリと息をのむ。
玄関は『普段どういう生活をしているんだ。』と思ってしまうような光景が広がっていた。
散らばる靴を蹴りながら廊下を進んでいると一つのドアが目に入った。
ドアノブに手を掛け、勢いよく開くと、
「お前っ??なに勝手に入ってんだよ!!」
と言う威勢のいい声が聞こえてきた。
長瀬だ。
「土足!!」
「長瀬、お前生きてたのか…」
「人聞きの悪いことをっ、ピンピンだよ!!」
「なんだ…」
俺は安心するなり床にヘタレ込んだ。
「もしかすると死体を見るはめになってかもな…よかった」
「…はぁ??」
「昨日の…招待状で、ショック受けて、もしかしたら自殺したのかと…」
「な…んてこと考えるんだお前…もういいんだよ。行くしかないんだから」
「……」
そういえば聞いたことがある。
撮影日を無視して、撮影に来なかった人は、番組の最後に捕まえて殺して見世物にするらしい。
全く、どこまでも卑劣な連中だ。
「なぁ。今日学校サボろうぜ。」
「えっ??」
普段は結構真面目で先生のお気に入りの長瀬が、こんなことを言い出した。
「親父きょういないからサボっても大丈夫。」
「お俺もサボるの??」
「うん。デスマッチの撮影日明日だし…今日ぐらいはゆっくりしたいんだよ。」
俺がこいつの立場ならもうとっくに死んでそうだな。
立ち直り早すぎだろ。
「…わかった。」
土曜日のあの時、
長瀬が置き去りにしていったはずの封筒は、なぜかキレイになってポストに入っていたらしい。
「ついに明日か——他の7人は一体誰なんだろうな。」
「わかんねー。」
この時までは、まだ人事のように思えていた。
- Re: 殺し合い生放送 ( No.5 )
- 日時: 2011/04/24 15:08
- 名前: ルビー (ID: vEM3XLLm)
抹茶☆さん
面白そうなんで来てみました
面白いなぁ
私のことはタメ呼びでお願いします
- Re: 殺し合い生放送 ( No.6 )
- 日時: 2011/04/24 18:21
- 名前: 抹茶☆ (ID: 9cTKwbSo)
>>ルビーs
コメありがとうございます!!
タメ呼びってことは、ルビーって呼んでいいんですか??
じゃあ私も「抹茶」って読んで下さい(*´∀`)b
本当ですか??ありがとうございます((照
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