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:魔法陣:
日時: 2011/04/24 21:08
名前: 漣 欽哉 (ID: G8vJKxfm)

登場人物

・濡見原 婁亜(nomihara rua)
中学一年生の男子。私立の宇梶(ukazi)中学校に通っている。
マイペースだがスポーツは出来る。
・蚊柱 霊慈(kabasira reizi)
婁亜のクラスメイト。どちらかというとsだ。
頭は良いがスポーツはできない。
・史谷 来夢(humitani raimu)
同じくクラスメイト。栗色のロングへヤーが似合うモテ女子。
性格はしっかりしていて頑張りやさん。




第一章 神になった少年

学校の帰り、すっかり暗くなってしまった夜道を婁亜は一人で歩いていた。周りを見ても誰もいない。
そんな中、道からワインレッドの色をした光が地面から漏れていた。僕は気味悪がったが、他に道がないので走って通り過ぎようとした。その瞬間、光が漏れている場所を踏んだら光が溢れだし、僕を一瞬で包み込んだ。

ドスン!!

僕は思いっきり地面に落ちた。目を開けると目の前に一人の男が立ったいた。よくみると見覚えのある顔だった。
「れ・・・れい・・じ・・・・。」
体に激痛が走る。
「ここは・・・どこ・・・・・だ・・・・・?」
「ふふ、お前が何時かここに来ると思っていたよ。婁亜、ここは天界だ。しかも、普通の天界じゃない。ここは来夢が支配している天界さ。」
僕は声も出なかった。何時もどんな時でも優しかった来夢がこんな場所をつくれるなんて、予想もしていなかった。こんなのいつもの霊慈じゃない。
「ついて来い、来夢に会わせてやる。」
僕の首には、いつの間にか枷が嵌めてあり、鎖でつながれていた。その鎖を霊慈は引っ張る。まるで僕が犬みたいじゃないか。
霊慈は重たそうな黒いドアを開けるとそこは驚くべき光景が目に入った。周りは真っ白で、草や樹が生えていた。そして、小道が出来ていて、突いた先が凄かった。
大きな羽を生やした天使の姿の来夢が翼を広げて空中にいた。来夢はこちらに気づき、ゆっくりと降りてきた。だが、地面に足は着いていなかった。
「ようやく来たんですね。私たちはずっとあなたのことを待っていました。そぅ、私は神の一つ奏音神です。婁亜、あなたは神の中の神、争議神の子どもなのです・・・。」
「ぼ・・・ぼくが・・・・・・・。」
そのとたん、首の枷は外れ、粉々になった。
「さぁ、ついていらっしゃい・・・。」
「あ・・・あ・・・・。」
来夢は僕を抱えて隣の部屋に入った。そこはさっきとは全然違った。
周りは薄暗く、白色で魔法陣が書いてあった。来夢は、魔方陣の真中に僕を立たせると、呪文を唱え始めた。
僕の体は宙に浮き、下がまた赤く光り始めた。そして、僕の体に激痛が走った。凄く背中が痛い・・・。
「あああああああ!!!!」
僕は叫び声をあげた。背中からなにか生えてきた感じがする。意識が朦朧としてきた時に、痛みは徐々に治まった。
何か、フサフサしている・・・。
「なんと美しい翼なんでしょう。」
「つ・・・・つば・・・・・さ・・・・・・・・?」
一瞬血の気が引いた。確かに何か生えている。
「やはり。婁亜君は間違いなく争議神だわ。その四本の翼が何よりもの証拠なんだもん・・・。」
僕は一瞬叫びそうになった。来夢は扉を開けた。光が差してきて、僕は生えたばかりの翼を広げ羽ばたいてみると、宙に体が浮いた。

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