ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 死者の恋〜涙のレクイエム〜第一章
- 日時: 2011/04/26 21:28
- 名前: リア ◆Y/JGN/wCwk (ID: AllbnElc)
はい、主にシリアスに生息するリア(非リア充)です^^
グロ要素は入らないと思います。たぶん
■重要人物(主人公)詳細は後から付け足します
フィリパ(女)
16歳の少女。茶色の紙で赤い眼の美少女。性格も明るく、皆に好かれる存在。17歳の誕生日前日、脳卒中により死亡。
フラン(女)
サイクス(男)
青い髪の17歳の少年。フィリパを恋人に持つが、恋人が脳卒中で死亡。深い悲しみに陥っている。
スローン(男)
サイクスの親友。フィリパとはただの知り合い。
金髪の美少年で女には困っていないはず。
とても冷酷だが、やさしい一面も。
■お客様
華世様(1回)
稚菜様(2回)
■お知らせ
コメのお返事は>>4にさせていただきます。お客様は普通にコメをしてください。
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- Re: 死者の恋〜涙のレクイエム〜第一章 ( No.5 )
- 日時: 2011/04/26 20:08
- 名前: 椎菜 ◆jERMdz7juo (ID: eHv1NYKC)
リアさん、突然ですがお友達になっていただけませんか?
突然すぎてすみません・・・。
私は、シリアス・ダークで佐助と一緒に「ハロウィンの夜に」
という小説を書かしてもらっております。
またきてくれるとうれしいです!
- Re: 死者の恋〜涙のレクイエム〜第一章 ( No.6 )
- 日時: 2011/04/26 20:14
- 名前: リア ◆Y/JGN/wCwk (ID: AllbnElc)
神父たちの手に終えなくなったらしく、サイクスは親友である俺の胸にバトンタッチされた。サイクスはずっと泣き続けていた。慰める言葉は見つからないので、俺はただただ泣くサイクスを眺めていた。
「・・・・・・なあ、サイクス」
「・・・・・・」
サイクスの口から、返事は帰ってこなかった、取りあえずポケットからハンカチを出してサイクスの顔に押し付けながら言った。
「焼却場。行かないのか?」
「・・・・・・つらい」
サイクスの声はとてもか細く、聞こえにくかった。サイクスは俺のハンカチを取り上げると、涙でぐちゃぐちゃにして、俺につきつけた。
「なに?」
「つらいんだよ! 前まで生きていた人が骨になって出てくるなんて!! こいつがフィリパなんだって、想像したくないんだよ!」
さっきよりも、何倍も大きい声で怒鳴った。サイクスは明らかに現実を受け入れないでいる。現実逃避している。
「お前には・・・・・・わからない」
確かにそうかもしれない。
親友の恋人とはいえ、フィリパとはあまり話をしたことがない。それに、身内とか友達で死んだものなど、いないのだから。
しばらくサイクスが焼却場に行く気になるのを待っていたが、サイクスはその場から動こうとしないので、喪服の袖の端っこをつかんで、力ずくで連れて行った。
- Re: 死者の恋〜涙のレクイエム〜第一章 ( No.7 )
- 日時: 2011/04/27 18:46
- 名前: リア ◆Y/JGN/wCwk (ID: AllbnElc)
FROM→焼却場にて スローン
「ほら」
サイクスはぐでっとして、自力で起き上がろうとしない。俺に全体重をかけている。俺の襟元を思い切りつかんで、顔を上げ軽蔑的な眼で俺をにらみつけた
「なんでこんな所に連れてきたんだよ」
「みろ、フィリパの最後」
「そんなもの、みたくない。みたくない!」
サイクスは襟を放してまたぐでっとしてしまった。こんなときの秘策。サイクスの急所をくすぐれば・・・・・・。
「ん」
「ほぇあっ!?」
「立て」
サイクスの背中とわき腹をくすぐれば、簡単。俺は右腕をつかんでサイクスを思い切り引っ張りあげた。
焼却場にまで備えてあった花のにおいがきつい。遺影のところにもここにもユリが多いのは彼女が好きだったからだろうか。
目の前に運ばれて、てきとうに焼却台におかれたフィリパ。フィリパは、17歳の誕生日の前日に死んでしまったらしいので、サイクスは誕生日プレゼントを渡せずにいた。
「いいのか」
「わかってる。——やっと渡せるんだ」
サイクスは、最後の一言と同時にピンク色の包み紙に黄色のリボンのかけられた小さな箱をフィリパの顔の横に置いた。
「ハッピー・バースデイ・・・・・・フィリパ。17歳。おめでとな」
- Re: 死者の恋〜涙のレクイエム〜第一章 ( No.8 )
- 日時: 2011/06/04 19:08
- 名前: アテム ◆Y/JGN/wCwk (ID: AllbnElc)
アテムに改名しますた〜
- Re: 死者の恋〜涙のレクイエム〜第一章 ( No.9 )
- 日時: 2011/06/29 21:09
- 名前: アテム ◆Y/JGN/wCwk (ID: AllbnElc)
場所は冥界——天国と地獄の間
「ですからっ!あたしはまだ死ぬわけにはいけないのだ!」
赤と緑の派手な服を着る大男に怒鳴り声をあげる。ボウシに書かれた名は——閻魔。
古めかしくかび臭い木製の建物の中央に、いるのだ。
「だーめ。お前、死んだ」
「ううっ!サイクスをおいてこんなところにいる場合ではないのだ!大体、病気なんて健康第一の健全女子にあるわけがないのだ!絶対におかしいのだ!」
大声をさらに張り上げる。こんなに大声でも閻魔は視線をそらさずに、平然としている。閻魔は深く座りなおし、ため息をつく。
「死んだものは、死んだ。お前、わるくない。罪、かぶる前に、天国いけ」
「認めないのだ!」
「ほら、このかみ、あそこの男に渡す。さっさと行く。お前死んだ」
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