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鬼仮面 —おにかめん—
日時: 2011/04/27 16:05
名前: みちぇる (ID: npqOTMbR)

初めましてッ☆
みちぇるっていいます!
下手かもしんないですけど、よろです^^

この鬼仮面、昭和時代となっています。
あまり昭和とか分かりませんが、そこんとこは許して下さい。

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Re: 鬼仮面 —おにかめん— ( No.1 )
日時: 2011/04/27 16:32
名前: みちぇる (ID: npqOTMbR)

—祭リ—



「お父さんっ、今日もお祭り?」
「凛、お父さんはね、病気なんだから話しかけちゃ駄目よ」
「まだ…病気なの?」
「そうよ、だからお祭りに行ってらっしゃい」
「…うん」



あの頃から、お父さんはおかしかった。
話しかけても返事はない。
それに、誰もいないのに喋ったり、叫んだりする。
そんなお父さんを村の皆は嫌っていた。
…まぁムリもない。
皆、本当のお父さんを知らないのだから。



「今日も…祭りか」



16歳になった私は祭りに来ていた。



「琴美…仮面屋に行く?」
「行こうか…」



仮面屋には神仮面、魔女仮面、死神仮面、鬼仮面がある。
私は神仮面が好きだった。
他の3つは気味が悪いので、好きではなかった。



「お嬢ちゃん、神仮面いるかね」
「買います…琴美は?」
「い…いい」
「…そう」
「500円だよ、お嬢ちゃん」
「はい」
「毎度」



買い終え、琴美の方を見ると琴美はいなかった。



「どこ…行ったの?」

Re: 鬼仮面 —おにかめん— ( No.2 )
日時: 2011/04/27 17:38
名前: みちぇる (ID: npqOTMbR)

—祭リ歌—



「もうすぐ…祭リ歌が始まる」



祭リ歌が始まる前に村の皆が集まらなければ…。
大変な事に…。



—カンカンカンカン…—



「始まってしまった…!」



琴美…っ。
生きてて…お願い!



「鬼様…鬼様…お帰り下さい…」



鬼様が帰ってきた…。
分かる…。
祭リ歌の音色が変わったもの。



「鬼様…鬼様…村の者が足りませぬ」
「た…足りない…!?」
「なんて事…っ」
「鬼様、お許し下さい…!」



琴美…生きててっ!!

Re: 鬼仮面 —おにかめん— ( No.3 )
日時: 2011/04/28 17:15
名前: みちぇる (ID: npqOTMbR)

—鬼様ノ呪イ—





「ぁ…凛?」



誰もいない…。
どうして…?
私、トイレに行こうとしただけなのに。



「それに…ここどこなのよ」



見た事がなかった。
きっと祭りの会場の奥にある森だと思う。



「戻らなきゃ…」



戻ろうとしただけど足が動かない。
戻れないのかな…。



「奥に…行くしか…」



私は奥に入ってみた。
もちろん、真っ暗だ。
明かりが全然ない。



「足りなき者よ…出てこぬか…」



どこからか、低くて暗い声が聞こえた。



「我は鬼様なるぞ…出てこぬか…」



鬼様…?
何…それ。
本当に鬼なの?



「足りなき者よ…出てこぬか…」



声が遠くなる。
どうやら、どこかに行ったみたいだ。



「ふぅ…」



溜息なんてついてられない。
早く出なくちゃ。



「鬼仮面…いるか?」



…?
まさか…そんなワケ…。


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