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漆黒の滅魔師
日時: 2011/04/28 00:40
名前: 武藤 徹也 (ID: VBgkspJi)

第一話  滅魔師(エクソシスト)


悪魔。
嘗ては神に仕える御使いであった、堕落した天使の形である。
天使が抱える罪、まず言っておくが悪魔は悪の擬人化ではない、三位一体の神に逆らう『意思』を有する御使いたちだ。
その神に仕えた天使がもった反逆の『意思』、それは『七つの大罪』。
傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲。
それらの『意思(つみ)』を有した天使は神に逆らう力を得る。
悪魔となった天使は神の意思を背き強大なその力を欲して人間を堕落へと誘う。
天使は、言わばエネルギーの集合体だ。
幽霊のように実体が無く見える者には見え、見えない者には見えない。
天使の源となる力は天界でしか....いや神にしか造り出されないのだ。だが悪魔はその力の源が変わる。
最初に言ったように悪魔にとって神に背く力の源は罪だ。
だが自分の持つ『七つの大罪』だけでは限界という大きな壁が出る、だが人間には古くから受け継がれるマダムとイブが最初に犯したと言われる罪、原罪を抱えている。
悪魔たちは自分が司る『七つの大罪』を使い心に憑き、堕落させ、神を殺す力を求める。
最初の被害者は、日本の普通のサラリーマン。
憤怒と暴食の罪を負ったあの残酷な事件は世界中を震撼させた。

そして——————。
これ以上あの事件を繰り返さないために人間はある組織を形成した。

滅魔師(エクソシスト)

悪魔を殺すためだけに創られた魔術組織。
世界四大宗教組織から特別な力を抱えた魔術師たちを結集させた組織。


その一つ、国立日本エクソシスト十字教団。
通称、『神の裁き(ジャッジメント)』
日本、イギリス、アメリカのキリスト教の信者を対象に組み込まれた組織。
日本は悪魔出現率が高いためこの世界の理を越える力を持った者たちが集められた。
滅魔師(エクソシスト)に導きと救いはない。
ただあるのは、罪と裁きだけ。
救いない残酷な世界。
理不尽に罪を重くされる人間。
世界は、ラブコメやコメディ、ギャグなんてそんな甘ったるいもので造られていないただあるのは力、金、欲、性、————そして罪。
それが本当の世界。
この組織に加入をさせられたということが罪ということであり、神の仕えた堕天使を殺す存在になる。
組織の加入の時点で聖人と罪人という区別が生まれる。
この組織に平等は存在しない。
男であっても、女であっても、老人であっても、子供であっても、平等ではない。
血を分けた兄弟でも、固い絆で繋がれた親友であっても。


武藤:読んでください!!

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