ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Mother'sMoon 殺人カフェへようこそ
- 日時: 2011/04/28 13:17
- 名前: 真夜 ◆AO...O4d3k (ID: KE0ZVzN7)
初投稿です。 何書いてるかわからないかもしれませんが、よければアドバイスください;
グロい描写を多く書こうと思っていますので、苦手なお方はあまり見ない方がいいかと。
序章『殺人カフェ』
「殺人カフェ、ねえ?」
コーヒーを飲みながら『瀬戸 刃太郎』怪しいチラシを読んでいた。
「どうなんでしょうね、センパイ」
と、言ったのは『内海隆司』。 刃太郎の部署に努めている後輩だ。
「まあ、胡散臭い事でも暴くのが俺達の仕事…だからな」
「ま、まあそうですね」
どんな困難な事件でも どんな簡単な事件でも
奥の奥まで暴いて、依頼人に代わって真相を伝える探偵事務所
それが「探偵事務所 To.gee」。
目次<
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- Re: Mother'sMoon 殺人カフェへようこそ ( No.1 )
- 日時: 2011/04/28 13:35
- 名前: 真夜 ◆AO...O4d3k (ID: KE0ZVzN7)
「ま、とりあえずそのカフェを探すか」
コーヒーを飲みほす。 そして空のコーヒーのカップを置いた。
「で、ですね!!…と言っても、どうやって?」
「そりゃ、一店ずつ回って怪しいところを突きとめるしかねーだろ?」
「ですよねえ…」
隆司が落胆すると、刃太郎が隆司の肩を強く叩いた。
「根気強くやらねぇと、この仕事は務まらない」
「そうですよね、センパイ!」
隆司は立ち上がると、グレーのジャケットを着た。
時間は夜。 殺人カフェと称されるカフェを探しに出かけ、刃太郎達はカフェを回り始めた。
「さて、カフェは何処から回るか」
刃太郎は煙草に火をつけ、煙を吐いた。
「んー、調べといたんですけどグルメサイトのレビューが少ないところから回って行きましょう」
「事前に調べとくとはヤル気満々だな、隆司」
「まあ、ハイ…デマカセだったら凄い落ち込みますけどね…」
隆司はそう言って、苦笑を見せた。
街中を歩いて30分。 1店目
「カフェ ハングリー」と言う店。
外から見るとただのボロ小屋だが、どうやら内装はきちんとしているらしい。
小洒落たBARのような内装だった。
店の名前の由来は『たくさん食べる人向け』の店だから、だそうだ。
- Re: Mother'sMoon 殺人カフェへようこそ ( No.2 )
- 日時: 2011/04/29 15:51
- 名前: 真夜 ◆AO...O4d3k (ID: KE0ZVzN7)
カフェ"Sp" カフェ"Rock" カフェ"和"
など、いろんなカフェを回って歩いた。
時間の針も頂点に達しそうだ。
骨の折れる作業をしていくウチに、着々と情報は入ってきた。
何でも、殺人カフェと言うのはネットが普及してきた頃に拡散された いわゆる「都市伝説」だそうだ。
その都市伝説がホントかどうかはわからないが、『殺人カフェ』の情報なら、都市伝説を辿ると良いらしい。
最寄りのネットカフェに足を運び、2人は"殺人カフェ"について調べ始めた。
"殺人カフェは銀座のビジネスビルの地下にある"
"殺人カフェは人を殺すショーを楽しむ為の娯楽施設。 富豪に人気がある"
など、いろいろな情報が載っていた。
隆司は溜息を吐いて刃太郎に落ち込んだ素振りを見せて云った。
「センパイ、胡散臭い情報ばっかですよ。 しかも銀座のビジネスビルに地下なんてないし」
刃太郎は隆司にふむ、と云いながらコーヒーを飲み干す。
「まあ、だろうな ネットなんてこんなもん……ん?」
「どうかしたんですか、センパイ?」
─…これが…殺人カフェか。
信じられない言葉が目に飛び込んで来た。
───Mother's+Moon───
─殺人カフェへようこそ─
ご利用料金
殺害プラン ¥980,000〜
(死体解剖プランは格安の¥780,000〜)
じろり、とモニターを睨みつけながら2人は無言のまま読み始める。
「マ、マザーズムーン・・・?」
「・・・あるみたいだな。 この殺人カフェとやらが」
隆司は息を呑んで云う。
「ど、どうするんですか?」
刃太郎が髭をさすり、大きく溜息を吐いた。
「依頼本人に代わって真実を暴くのが・・・?」
「『オレ達の仕事』…ですか」
笑いながら隆司の肩を叩き「よくわかってるじゃねえか」とからかった。
そんな冗談が言える問題ではない、と言う事はわかっていたが、
どうしても胡散臭い。 殺人カフェみたいな非合法的な営業が警察に摘発されないワケがないし、
そんな店が堂々とインターネットにサイトを設立するか? とも思っていた。
だが、サイトへ行く道は暗号化されていた。
パスワードも17桁。 パスワード解析などに頼らずに、サイトの暗号を読み解けば"パスワード"がわかる。
実に手の込んだやり方だ、と刃太郎は思った。
これが悪質な悪戯なら、こんなに手の込んだ作品は普通にネット上に出すだろうが、
URLも検索しても何もヒットしないし、IPも特定できない。
それをまとめるとすると
「行ってみる価値はある」と、皮肉交じりに刃太郎思った。
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