ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- キセイチョウ
- 日時: 2011/04/28 22:13
- 名前: でんとら (ID: Dcsfbz.x)
キセイチュウではありません。
というわけで、お初に御目にかかります。
駄文の代表格のようなレベルですが見てくだされば幸いです。
それでは諸注意を
・荒らし、ダメ、ゼッタイ。
・悪口も控えてください。
・作者及び作品に嫌悪感抱く方はブラウザバック、バツ印をクリック。
・初心者なので多少のミスは見逃してください。
それでも大丈夫だ、問題ないという方はゆっくりしていってください!
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- Re: キセイチョウ ( No.1 )
- 日時: 2011/04/28 22:20
- 名前: でんとら (ID: Dcsfbz.x)
ある人達のプロローグ
これは
チョウの
モノガタリ
アイを
見つける
モノガタリ
憎んで
アイして
すれ違って
コトバ
ホンシン
まっすぐで
だけど
永遠に
このままで
口に
出しても
伝わらず
もがいて
足掻いて
暴れて
いつも
いつまで
オワラナイ
- Re: キセイチョウ ( No.2 )
- 日時: 2011/04/28 22:35
- 名前: でんとら (ID: Dcsfbz.x)
黒い黒い黒の中でぼんやりと蛍光灯の鈍い明りが一人の少女に降り注ぐ。
少女は黒の中で白く染まりながら掠れた昏い声で小さく小さく自身にしか聞こえないであろうか細い声で毒を吐く。
吐いて吐いて吐いて吐いて吐いて吐いて吐いて吐いて吐いて吐いて吐いて吐いて吐いて吐いて、
力尽きた少女の小さな白い背から薄い皮膚を喰らい、食い破り
鮮やかな翅が顔を出した。
薄れゆく意識の中で少女は確かに自らの意思でこう呟いた。
———「ころしてやる」、と
————妬み蝶編、開幕————
- Re: キセイチョウ ( No.3 )
- 日時: 2011/04/30 12:11
- 名前: でんとら (ID: Ks1Py4Y0)
第1話
「烏は静かに羽ばたきだす」
とあるコンビニの店内のレジ、
そこで30代前後の汚い格好をした男の客の一人が落ち着かない様子で眼をきょろきょろと忙しなく、ニコニコ微笑みながら商品を袋に詰めていく女の店員の背後やレジカウンターを見ていた。
「お会計は625円になります!」
と店員が口に出すとその時意を決したかのように自分の着ていた茶色のジャンパーの懐から、
家庭用の普通なら台所で使用されるであろう包丁を取り出して震える手で店員に突きつけて
「か、かか金を出せっさもないとさささ刺すぞ!」
と真っ青な顔で叫んだ。
同じ列に並んでいた主婦は「きゃあっ!!」と叫び、
その主婦の子供はわけもわからず泣き叫んだ。
もうかなり夜遅くで店内に人が少なかったのが仇となったのか、親子は完全にパニックになっていた。
「だっ、黙れ!刺すぞ!!」
客からコンビニ強盗へと変化した男がそういうと店内が水を打ったように静まり返った。
店員はがたがた震えながら
「お、客様!落ち着いて……」
と言いかけるが
「五月蠅いぃぃっつ!」
と男がまた叫んだところで黙ってしまった。
「いいか、ささ刺されたくくなかったらレジの金を出せ!全部だ!!」
そう、強盗が言うと
「じゃあ貴様は撃たれたくなかったら落ち着いておとなしくしろ。包丁は置いてな。」
強盗の背後からそう聞こえた。
強盗は頭部に冷たい物が押し付けられた瞬間、冷たい汗が背を伝って落ちた気がした。
頭が予想の範疇を越えた者の乱入によって真っ白になりかけているとき
手に鈍い痛みが走り包丁を手放してしまった。
「アでっ」と声と包丁が床にカランと音を立てて落ちるのは同時だった。
「痛たたたたっッ」
手を黒髪の男に強く捻られながらそう声を上げた。
「痛い痛いっごめんなさいもうしませんゆるして——」
ぎりぎりと捻られていた手に冷たく重い物が、カシャンと音とともに掛けられた。
手に掛けられた手錠を見て、蒼白になる男とは別に黒髪の若い男は声のトーンを変えずにこういった。
「私は百廻祇園、警察だ。強盗罪の罪で貴様を逮捕する。」
黒い烏はそう一声鳴いた。
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