ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 私の騎士 俺の主
- 日時: 2011/05/01 01:15
- 名前: ロード (ID: 5G1Y6ug9)
はじめまして 小説初心者のロードです!
文字通り初心者で文才など欠片も持ち合わせていませんが、よろしくお願いします!
コメントやアドバイスは大歓迎ですので是非お願いします!
ちなみに、内容はファンタジーです!
剣とかで戦います!魔法とか唱えます!誰か死んだりします!(多分)恋あります!
そういうのが好きな方、大丈夫な方だけ先に進んで下さい。
では、拙い内容だとは思いますが読む方が少しでも楽しんでくれれば幸いです…………多分無理だろうなぁ…
【注意事項】
・荒しはすぐにお帰り下さい
・中傷、暴言などの迷惑行為は控えて下さい
・コメント、アドバイスは大歓迎です
・グロとかあります
・更新は不定期で遅いです
・面白い保証はありません
【目次】
【0章 物語は突然に】
1話 >>1
【1章 化け物は突然に】
1話 >>2
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- 0章 物語は突然に 1話 ( No.1 )
- 日時: 2011/05/01 15:35
- 名前: ロード (ID: 5G1Y6ug9)
ギィィィ……
そんな不快音を周りに響かせながら、俺は扉を開ける。
「うわ……ホコリだらけ……」
そして呟いた。
【0章 物語は突然に】
俺の名前は涼野 遊馬(すずの ゆうま)。
近くの公立高校に通うごく普通の17歳。
ちなみに彼女は大・大・大募集中。
そんな俺は今、家の敷地内に存在する古い蔵にいる。
何故そんな所にいるのかって?
答えは簡単。
実は昨日親と揉めてしまい、その罰として蔵の掃除をやらされる羽目になったからだ。
だから、現在俺の両手には雑巾と箒が握られている。
「はぁ……よりによってこんな汚い所を選ばなくてもいいじゃんか」
俺はため息交じりの呟きと一緒に蔵へと足を踏み入れた。
俺の家の蔵は言い換えればただのガラクタ置き場だった。
なんでも俺の曽祖父が当時趣味で集めた物が入っているらしい。
が、曽祖父が亡くなった今では遺品として処理に困ったガラクタである。
俺は中に入り周りを見渡す。
ホコリが多いし、蜘蛛の巣も大量に張っていて視界はかなり悪いが何とか見える。
なるほど。確かに蔵の中には沢山の物が所狭しと置いてある。
一番数が多いのはおそらく書物だろう。
棚に収まりきらずに色んな所に散らかっている。
俺は適当に近くに置いてあった本を手に取り開いてみる。
「何だコレ?」
そこには見た事の無い字が躍っている。
教科書などで見る昔の字なんかではない。
感覚的には英語とかに近い。
だが、英語でもない。
俺はしばらく興味深くそれを眺めていたが、すぐに飽きた。
本を元にあった場所に戻し、俺は蔵の奥へと進んだ。
矢先、何かに躓いて俺はこけてしまった。
その時に発生した風がホコリを舞い上げる。
「ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ……何なんだよ一体」
俺は文句を言いながら、足元に転がっている物を引き寄せる。
それは袋に入った長細い物。
大きさの割にかなり重い。
俺は首をかしげながらも、袋の口を解き中の物を取り出す。
「え?これは……」
俺は驚きで固まってしまった。
袋から出てきたのは日本刀。
柄は赤く、鞘は黒い。
鼓動が強くなるのを感じながらも、落ち着いて柄を握り鞘から刀を抜いてみた。
「……すごい……」
素直な感想だった。
刀は音も無く抜け、光のあまり無い蔵の中でも鈍く輝いている。
触らなくても分かる。
間違いなく本物だ。
だが、何で本物の刀がこんな所に?
曽祖父のガラクタの一つだろうか?
そんな疑問が出てきたが今となっては確認のしようがない疑問だった。
俺は首を振ってそんな疑問を頭から追い出し、気を付けながら今度こそ蔵の奥へと進んだ。
蔵の奥に行くほど光は届かなくなり、一番奥ともなるとほとんど真っ暗。
それでも目が慣れてきたので少しだけ見える。
そんな蔵の一番奥に仕舞われていたのは、大きな何かである。
輪郭しか分からないが、高さ2mで幅1mくらいの大きさである。
好奇心しか残っていない俺はその何かに触れてみた。
そして気付く。
これは上から布が被せてある事に。
俺は躊躇なく布をはがした。
その布の下から出てきた物は大きな 鏡 だった。
縁は綺麗に細工がされていて見ただけで高級感が漂う。
俺は目を細めて縁の細工に顔を近づける。
そこには文字のような記号のようなモノが彫ってある。
すぐに俺は思い出した。
さっき見た本に記してあった字と同じ字だ。
俺が興奮しながら鏡を眺めていると、事が起きた。
—— 鏡 が突然光りだす ——
光を反射しているのではなく、鏡自ら光り始めたのだ。
俺が好奇心半分恐怖心半分で眺めていると体が自然と動く。
何も握っていない左手が鏡の表面に近づき……触れる。
瞬間、吸い込まれるような感覚とともに俺は意識を失った。
数秒後鏡は光を失い、普通の鏡になった。
その近くに遊馬の姿はない。
- 1章 化け物は突然に 1話 ( No.2 )
- 日時: 2011/05/01 01:09
- 名前: ロード (ID: 5G1Y6ug9)
「……うぅ……」
俺は目が覚めると森にいた。
全く見覚えのない森で大の字になって横になっている。
頭の向きを変えると右手に刀が握られてるのが見える。
「……思い出した」
俺はその刀を眺めながら呟いた。
【1章 化け物は突然に】
「俺はさっきまで家の蔵にいた。そこでこの刀を見つけ、次に鏡を見つけた。んで、急に鏡が光りだしてそれに触れると……気付いたらここにいる。」
記憶を確認するように俺は呟く。
大丈夫だ、全部しっかり覚えている。
だが、何でこんな森の中にいるかは分からない。
俺は刀を目の前に置いて、あぐらをかいて考えた。
—— そして、考えること一分 ——
「あぁ、そうか」
結論は出た。
「夢か」
実に簡単な結論だった。
だが、非の打ちどころの無い結論だろ?
俺は変な自己満足に浸りながら再び横になった。
この状況が夢であるなら動いたって意味なんかない。
待っていればそのうち目が覚めて、ホコリだらけの蔵に戻るだろう。
そう決めつけて、俺は寝るために目を閉じる。
が、そうはいかなかった。
すぐに俺は起き上がり、傍の刀を手に辺りを見渡した。
見渡すといっても森の中なのだから木以外何も見えない。
だけど、さっきわずかに何かが聞こえた。
多分人の声。
多分女の子。
多分叫んでた。
俺は無言で音に神経を集中させる。
すると、右の方向からまた声が聞こえた。
さっきと同じ声だ。
俺は刀を握りしめると、声の方向へと駆け出した。
さっきまでは動かないつもりでいたのにもかかわらず俺は走り出した。
何だろう……
森の中を走りながら俺は自分の体に違和感を感じていた。
「……体が軽い」
呟いた通り、今の俺は自分の体が軽く感じる。
普段より速く走れるし、走っていても全く疲れない。
息切れすらない。
何でだろう?
夢だからか?
あぁ、そうか。夢だからだな。
俺は妙に納得して更に速さを上げる。
走り続けること数分。
声の主にたどり着いた。
予想通り声の主は少し小さな女の子だった。
普段はかわいらしいであろう顔を今は恐怖に引きつらせている。
だが、きっと俺も同じような顔をしているだろう。
怯える少女の前には恐ろしい獣がいる。
いや、化け物がいるのだ。
ライオンの頭にヤギの胴そして蛇の尾
漫画やゲームでしか会う事の出来ない合成獣(キメラ)がそこにいた。
- 1章 化け物は突然に 2話 ( No.3 )
- 日時: 2011/05/01 16:12
- 名前: ロード (ID: 5G1Y6ug9)
一体のキメラに遭遇してしまった不幸な少女。
そんな危険な場面に現れた俺。
これ本当に夢なのか?
夢なら早く覚めて欲しい!
このままだと血の惨劇を見る羽目になりそうだ。
だから、早く覚めてくれ!
「グルル……」
キメラが一歩少女に近づく。
「ひっ!」
少女が一歩キメラから遠ざかる。
またキメラが近づく。
またまた少女が遠ざかる。
それを繰り返し続ける……
「あっ……」
少女の背中に木がぶつかる。
もうこれ以上は下がれない。
かといって背中を見せて逃げればすぐに襲われてしまうだろう。
少女の目に絶望の光が浮かぶ。
「グルル……」
キメラはそんな少女の気持ちを気にせず、飛び掛かる姿勢に入る。
少女は目に涙をためながら胸の前で手を組みはじめた。
そして、何か呟いている。
キメラは一瞬怯えた素振りを見せたが、すぐに少女に飛び掛かった。
もう駄目だ!
俺はそう思って目をつぶろうとしたが、つぶれなかった。
体にまた異変を感じる。
足がキメラと少女の方へと走り出す。
勝手に。
そして、そのままの勢いでキメラに体当たりをした。
勝手に。
「ガァ!」
「あぁ!」
最初のは俺に体当たりをされたキメラの悲鳴。
次のはキメラに体当たりをした俺の悲鳴。
体当たりでキメラは数m飛んでいったが、反動で俺の肩はもの凄く痛い。
折れたんじゃないかってぐらい痛い。
だけど、俺はその痛みを無視して目の前で固まっている少女に話しかける。
「大丈夫か?」
少女は突如現れた俺に呆然としていたが、自分が助けられたと分かると泣き出しながら俺に抱きついてきた。
「うわーん!怖かったぁー!」
俺は面食らいながらも少女の頭を撫でた。
が、そんな時間は長くは続かなかった。
「グルル……」
キメラは起き上がり、また俺と少女の元へと戻ってきた。
気のせいか怒っているような気がする。
俺は少女を体から離し言った。
「道は分かるかい?」
「え……う、うん。」
少女は俺の突然質問に驚いたが、素直に答える。
「なら、早く家に戻るといいよ。」
「で、でも……」
「大丈夫。あの化け物は俺が自分でどうにかするから。」
「…………分かった。」
少女は言うや否やすぐに駆け出した。
キメラはそんな少女に見向きもせず、俺だけを睨んでいる。
やっぱり、俺に怒ってるんだなぁ。
俺は心の中で呟く。
そして、キメラという化け物と一対一で対峙した。
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