ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- †十字架に導かれし者†
- 日時: 2011/07/29 11:23
- 名前: 翡翠 (ID: zuIQnuvt)
まずは、クリック有難うございます。
*読んでくださる前に*
1シリアスですけど、シリアスじゃないかも…(えっ
2吸血鬼とかでますけども、何か?
3更新遅い…です。
4荒らしとかそういうの要らないです。
5感想などあれば、書いてくださると嬉しいです。
※この物語はもしかすると、短編かもしれないし、長編かもしれないです;
*主要人物紹介*
>>1
#序章#
>>2
〜第一章〜
>>3
<感想をくれた読者様>
Page:1
- Re: †十字架に導かれし者† ( No.1 )
- 日時: 2011/05/02 01:14
- 名前: 翡翠 (ID: aU2V5DNl)
*主要人物*
1、主人公
名前:雪城 梓・ゆきしろあずさ
性別:女
年齢:16
容姿:茶色の髪で肩より少し長く緩くパーマがかかっている。瞳は澄んだ藍色。肌が白く華奢。身長は153。
性格:明るく、とにかく元気?思った事がすぐ顔に出る。嘘をつく事ができない素直な性格。
2、
名前:雪城 椿 ゆきしろつばき
性別:女
年齢:16
容姿:茶色の髪で肩より少し長くストレート。瞳は澄んだ蒼。肌が白く華奢。身長は153。
性格:明るく強引でお節介なところもある。頭がよく場の空気を見極める事も得意。
3、
名前:カイル
性別:男
年齢:18
容姿:蒼黒の髪で長さは腰より短いくらい。横の髪を耳にかけている。服装は全身黒く、模様は金色で目立つ。
性格:俺様というか、強引というか、そんな性格。案外、鈍いかもしれない?
4、
名前:シンア
性別:男
年齢:19
容姿:銀白の髪で長さは腰につく程度。腰の近くで一つに結んでいる。服装は灰色や黒の物が多く、模様も目立たない紺などで描かれている。
性格:常に敬語だが、敵や不審者だと判断した相手には冷たい態度をとる一面もある。
他にも登場人物はいますが、メインはこの四人の予定です。
- Re: †十字架に導かれし者† ( No.2 )
- 日時: 2011/05/02 20:17
- 名前: 翡翠 (ID: n0YhO.Hu)
小鳥のさえずりが聞こえるような気持ちの良い春の朝。
気持ちよさそうに寝ている私——雪城梓。
「梓ー!梓ってば!早く起きて!遅刻しちゃうよーー!」
そう、気持ちの良い朝、私の名を呼ぶ私にそっくりな女の子。
その子は——雪城椿、私の双子の妹だ。
「うー……」
何なの朝早くから、私はまだ眠いのに…。
目を瞑り布団に潜りながら、寝ぼけたままの私はそんな事を思っていた。
「もう!いつまで寝ぼけてんのよ、今日は高校の入学式の日でしょ!」
入学式……
何の?高校の…。
あ、あーーーーーーー!!!
ガバッ
という効果音と共に跳ね起きて言った。
「椿、それを早く言ってよ!」
起きて早々、文句を言う私に椿は怒り顔で言い返してきた。
「何言ってんの?あたしは何度も言ったよ」
「嘘だ、私は一回しか聞いてないもん!」
「それは、梓が寝ぼけてて覚えてないだけでしょ!」
む……言い返せない。
だって、椿にいつも朝起こしてもらってるの事実だし…。
それに、私朝は弱いしなぁ。
そんな風に二人で言い合い?をしていると、下の階にいるお母さんから一言。
「二人ともそろそろ学校に向かわないと遅刻するわよー」
お母さんの言葉に急いで制服に着替え、学校に行く準備を整えた私達は声をそろえてこう言い、
「「はーい、いってきます!」」
駆け足で家を出て学校へと向かった。
「はぁ、はぁ、梓、ちょっと待って、速い!」
家を出て数分した所で椿に呼び止められる。
いつのまにか、隣で一緒に走っていたはずの椿が後ろの方を走って私のことを必死に追いかけてきていた。
「ごめん、つい」
後ろの方にいる椿の元に駆け寄り謝る。
息を切らしながら、椿は言う。
「別に、平気だけど、梓は疲れないの?」
椿の言葉に少し考えるようにしながらも思った事を言う。
「んー、少し疲れたけど急がないと入学式に間に合わなくなっちゃうし」
答えた私に椿は一つの提案をした。
「ねぇ、だったら、近道を使って行かない?」
思いもしなかった言葉が椿の口から出てきて驚きつつも私はその提案に賛成した。
〜数分後〜
「たしか、ここを右に曲がると一本道に出て後は道順どおりに歩けば……」
一般道路から道を外れた私達二人は緑に囲まれた細い道を歩いていた。
「ねぇ、一本道って、もしかして、あれの事?」
木々の間にある細い道を示して問いかけると、
「そうそう、あれだよ」
椿は笑顔で答えてくれる。
椿の了承を得た私は一本道の方へ一人で歩き出していた。
そして、知らなかった。
このとき近道を使った事によって私達二人の運命が新たに動き出している事に……。
- Re: †十字架に導かれし者† ( No.3 )
- 日時: 2011/07/29 11:22
- 名前: 翡翠 (ID: zuIQnuvt)
あれから、歩き続けて数十分、梓は違和感を感じて後ろを歩いているであろう椿の方へ振り返り、後どれくらいで学校に到着するのか聞いてみる事にした。
「椿、後何分くらいでつく?」
振り返って、そう、言った。
だけど、すぐ後ろを歩いていたはずの椿の姿は見当たらず、返事も返ってくることは無かった。
「あれ? 椿? ちょっと、何隠れてるのよ? 隠れてないで早く行こう?」
誰もいないその場所で、私は焦りを感じながらも、椿が返事をしてくれる事を祈りながら何度も名前を呼んだ。
だけど、返事はやっぱりなく、時間だけが過ぎてゆき……
何時しか私は混乱状態に陥りかけ、今にも泣き出しそうになっていた。
そんなときだ、
ガサガサガサッ……
風も吹いていないのに、近くの茂みが揺れて、音がした。
私はその音を立てたのが椿かもしれない、そう考えて、茂みの奥に歩き出した。
そして、しばらくその茂みの中を進んでいくと、そこには、いかにも怪しい古びた館があった。不気味なオーラに包まれたその館は、一歩足を踏み入れるだけでも勇気が必要な、そんな場所に思えた。
こんな場所、普段の私なら絶対に近づかず、見なかった事にすると思う、だけど、今は何故だろう、凄く、この古びた館に引きつけられてるような気がして……。
無意識のうちに館の中へと足を進めていたんだ。
館内に入ると同時に埃や湿った土のような臭いに包まれる。
とてもジメジメとした空気は髪や身体に纏わりついてきて気分が悪くなりそうだった。それに、館の中は外の光が届かないのか暗く、昼間だとは到底思えなかった。
「暗くて何も見えないし……凄く不気味」
そう、音も無い暗い館内をゆっくりと歩きながら、呟いた。
それから、随分と広い館内を歩きまわって、暗闇にも目が慣れていた頃、凄く頑丈そうで館内でも一際立派だと思われる古い扉を見つけた。
扉に鍵がかかっていないのを確認すると扉に手をかけ、ゆっくりと押し扉の向こうへと足を踏み入れた。
室内は思ったよりも狭く感じられたが古い家具や飾られている絵などは細かい模様などが刻まれていてそれ等に自然と視線が向けられた。
しばらく室内の絵やそういったものに目を奪われていた後、暗い部屋にも関わらず一箇所だけ光り輝いている場所を見つけた。
暗い部屋の中では不気味に思えるほどに輝くその場所に私は少しずつ近づく。……近づいた先にあったのは“白く輝く宝石箱”の様な小柄な箱だった。その箱を手に取り呟いた。
「何だろう? この綺麗で不思議な感じの箱……」
手に持ってみると少し重さがあり中に何か入っているのが感じられた。
何が入っているのか気になってしまった私は思い切って箱を開け、中身を確認してみる事にした。
カタッ……
小さな音とともに箱が開く。
箱の中を見てみると、そこには銀色に輝く“十字架”が納められていた。
「わぁ、綺麗……」
あまりに綺麗な十字架に思わず見惚れてしまう。
しばらく様々な角度から十字架を見ていて、ある事に気がついた。
十字架の裏側に小さい鏡がついいている事に。
「何これ? 鏡?」
何気ない気持ちで、その鏡を覗き込んだとき、真っ白な光が溢れ出し、その中に人? の様なものが見えた気がした。
「今の、は……?」
一瞬だけ見えた人の様なものが気になった私はもう一度鏡を覗き込む事にする。すると、さっき一瞬しか見る事の出来なかったものが眩い光と共にはっきりと見えてきたんだ。
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