ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 瞳の中の欲 Ⅹ
- 日時: 2011/05/08 18:50
- 名前: ねーぷる。 (ID: 0ZFQDflb)
お久しぶりです、ねーぷる。です♪
*作品紹介*
当小説は、以前(昨年)書かせていただきました「瞳の中の欲」をと
ころどころ修正し、ストーリー(シナリオ)を追加させていただいたも
のです。
ご不満な点があったら、是非コメをお願いします^^
{登場人物}
宇崎 美琴 ウザキミコト
主人公。ブラックリストにも乗っている人殺し。
だが、そんな面とは裏腹に仲間想いだったりする。
佐々木 燈 ササキトモ
主人公の所属する組織Ⅹのメンバーで、美琴のパートナー。
優しい天然ボケ。
右京 ウキョウ
Ⅹのエース。
右京とは78個目の名。組織内では死神と呼ばれている。
*諸注意*
更新頻度は謎です。
〜目次〜
序章 >>1
第1話「瞳の中の欲〜血色の双眸〜」 >>2
Page:1
- Re: 真・瞳の中の欲 ( No.1 )
- 日時: 2011/05/07 18:14
- 名前: ねーぷる。 (ID: 0ZFQDflb)
+序章
「…ねぇ、燈」
「何?美琴」
「Xって、何の為にあるんだろうね」
「?どういうこと」
突然、ふと口にした言葉。
燈からは予想通りの返答が返ってきた。
「…ううん。やっぱりなんでもないよ、うん」
「意味分かんないよぉ」
「それでいいんだ。分からなくて」
「なんか、私だけ知らないみたいで嫌だな〜」
「そう怒らないで。なんでもないんだよ、ただの独り言だって」
「あ、 そう」
「うん、そうだよ」
「…、う〜ん。まあ、いいや」
「うん」
(そう、燈は分からなくていいんだ。まだ、今は)
私が口にした疑問の言葉の意味。それは、まだ私自身も分かりきって
はいない。
だから、その答えが出た時に再び燈に問いかけよう。
———でもきっとその時私は、大切なものをなくしているに違いない。
だってそれは何かを失わずして尚、手に入れることが出来るものでは
ないから。並の軽率な追求では求めることすら不可能に等しいことだか
ら。
- 第1話 ( No.2 )
- 日時: 2011/05/07 18:23
- 名前: ねーぷる。 (ID: 0ZFQDflb)
「喉渇いた。そろそろ行こうよ、美琴」
「…そうだね、燈」
月夜に今日も響き渡る銃声。この音を聴くと満足感が心の底から沸き、
一瞬にして満たされる。
「あ〜、すっきりした」
頬には殺した相手の血が付いている。瞳の奥底に映るのは自分の欲。
燈が指についた血をなめる。
「潤うなぁ」
「そんなのが美味いの?燈」
「喉がすっごく潤うんだよ。美琴もなめれば?」
「…やめとく」
「え〜…つまんな〜い」
「それより、さっさと基地(ホーム)に帰ろ」
「はぁ〜い」
あ〜、今日も満足した。と、ふと思う。
きっとこれが欲。ワタシは全ての人間を殺さないと欲求は終わらないの
だろうか。
「お帰んなさい。美琴・燈」
「…死神…」
「やだなぁ、俺は右京っていう名前がね?あるんだよ?」
「それも偽りだけどね」
「…ま、そうとも言うかもね」
そんな喧嘩口調の美琴・右京の二人に銃口が向けられる。
「殺されたいの?あなた達」
「お〜、怖いねェ。監視役の大門寺 奈々サン」
「その名はもう捨てたわ。今は蘭よ」
「そっかぁ、じゃあ蘭サン。」
軽い調子で右京がそう言うと、蘭は鋭い目つきで睨み返した。
「君は何故監視役なの?」
「あなた達がヘマをしでかさないように」
「ふ〜ん、そっかぁ。ならいいや」
そう捨てゼリフを残して右京はどこかへ消えた。
「美琴。あなたは燈と部屋に戻りなさい」
「「はぁ〜い」」
そう言ってワタシ達は部屋に戻った。
*
「あ〜、つまぁんない」
「そ〜だねぇ」
「アタシぃ、ボスに会いたい〜」
「ワタシも」
「ボス面白いし、ユニークだし、憧れなんだモン」
「うんうん」
「「会いたいねぇ〜」」
「「あ……」」
「あはははっ ハモったぁ〜」
「ねぇ〜」
こうして夜が明ける。
昼間は睡眠時間。ワタシ達は夜行性。
こうして今日も眠りにつく——。
- 第2話 ( No.3 )
- 日時: 2011/05/07 20:17
- 名前: ねーぷる。 (ID: 0ZFQDflb)
「あ〜、潤ったぁ」
「またソレ?燈」
「うん。アタシが飲めるのは血だけだモン」
「これが本当の殺人鬼なんじゃないのかなってよく
思うんだけど。…ってコレ燈の事だよ。聞いて
る?」
「え?あ、ゴメン。聞いてなかった」
「……もういいよ」
あ〜、よりにもよって何でコイツがワタシのパートナ
ーなの?ほんっとワタシってついてない。
「ただいまぁ〜」
「お帰りなさい。今日は何人殺しましたか?」
「ん〜?今日はいつもより少なめにしといたよ〜。
え〜と、たしか3人」
「はい、分かりました。あ、報告書まだですよ?」
「げっ…。その内提出します!蘭さん!」
そしてやはり逃げるワタシ達である。
「ちょっ、待ちなさ〜いっ」
「つかまってたまるかぁ〜!」
〔ドンッ〕
「「あっ、ボスぅ♪」」
ぶつかったのはボスだった。
「お〜、なんだテメぇらか。ビックリさせんなよ〜」
「「ごめんなさい!」」
「ウム。よろしい」
「わぁい♪ボス、太っ腹ぁ」
「はっはっは いいこと言うじゃないか」
「えへへへ」
あ、燈すっごく嬉しそう。もちろんワタシも嬉しいけ
どね。
「さて、次は任務だ。これ、依頼内容だから。ちゃ
んと読んどけよ」
「「ハイ、ボス♪」」
さっそく部屋に戻って紙をめくる。
{ 依頼内容
3番地の、トニーと呼ばれている奴を殺せ。
人違いで誰かを殺したら破門だ。
いいな。完璧かつ正確確実に仕留めろ。 }
「「了解」」
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