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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- MISSING〜星の海を眺めると〜
- 日時: 2011/05/10 23:23
- 名前: ねーぷる。 (ID: 0ZFQDflb)
会いたいです。でも、もう会えません。
星の海は今日も綺麗です。虜になります。
ここへ来て、自然というものをとても身近に感じ嬉しく思っています。
でもその反面、あなたがいなくて寂しいです。
会いたいです。
———でも、もう会えません。
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- Re: MISSING〜星の海を眺めると〜 ( No.1 )
- 日時: 2011/05/11 07:49
- 名前: ねーぷる。 (ID: 0ZFQDflb)
『やっぱり、会えないんじゃないかな』
「…そう、かな」
『いい加減諦めなよ。いつまでそんな狭い所にいるつもりなの』
「そ、それは…」
『いつでも来ていいようにしておくからさ。早く戻っておいでよ』
「…それは、嫌」
『なんでよ』
「ここから離れたくないの」
もう、決めたこと。思い出の地から離れたくない。
だって、ここにいればきっといつか…。
- Re: MISSING〜星の海を眺めると〜 ( No.2 )
- 日時: 2011/05/12 17:59
- 名前: ねーぷる。 (ID: 0ZFQDflb)
パタンッ.
携帯を閉じる。先程の電話の相手は私の親友のカテリーナ。
彼女は故郷で小さな宿屋を営んでいて、今ではある出来事をきっかけに帰る家をなくしてしまった私に、いつでも戻って来れるようにとわざわざ宿の部屋の一つをいつも空けておいてくれている。
でも、私がこの地から離れることはないだろう。きっと、カテリーナもそれを承知の上で私を待ってくれているに違いない。
(…ごめんね。カテリーナ)
こんなダメな私の我が儘に付き合ってくれるカテリーナ。本当に良い友人を持ったとよく思う。
「リエナード、メニカ、スピリッツ・モリアーノ」
呪文を一言一言慎重に早口で紡ぐ。
言い終えると同時に少し小さめの魔方陣が足下に浮かび上がり、やがて辺り一面が眩い光に包まれた。
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