ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- サイコメトリー
- 日時: 2011/05/15 19:43
- 名前: 孤音ヨミ (ID: z2nqgfVA)
こんにちは、私は孤音ヨミといいます。
この小説はもちろんのこと、オリジナルです。
物語の内容を少し説明します。
この物語はタイトル通り主人公の芳賀秋水が自分の超能力に気付きそれをどう活用するかというところから始まります。
ちなみにサイコメトリーというのは物体に宿る残留思念を読む力だとされています。
少しでも怖さ、恐ろしさを出せるよう、頑張ろうと思います。
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- Re: サイコメトリー ( No.1 )
- 日時: 2011/05/15 21:04
- 名前: 孤音ヨミ (ID: z2nqgfVA)
それに気がついたのは高校二年の7月、夏休み目前の事だった。
何に気がついたかって?そうだな説明しようとしてもどうしても何かフワフワした感じの何言ってんだコイツ感がいなめないかもしれないしどこか荒唐無稽な話となる、俺はどうやら超能力という類のものが使えるようになった。
はっきりと断っておくが俺は別に頭が逝った妄想家なわけでも何年も尾を引いていまだ治らない中二病患者なわけでもない。
まぁとにかく俺の話を聞いてくれ俺が使える超能力は別に触れたら人を殺せるとか重力を思いのままに操作できる超能力とかドチートな力じゃない(どうせなら俺はそういうバトル向けのが欲しかった)一般的にサイコメトリーと呼ばれている超能力だ。
まず突然手に入れたこの能力によって俺の人生がどのようにして変わったかを見てほしい。
「暑い・・・。」
俺は夏には誰もが病的なまでに恨めしく呟くであろう言葉を下敷きであおぎながら言った。
「アンタさぁもっとこう他に言うことないの?さっきからそればっかりでウザイんだけど!」
イライラしながら俺に言う長髪黒髪の女 砌夕紀【ミギリユキ】が俺に冷ややかな視線を送る。
俺はダルイ体を砌に向ける何なんだお前はいつも俺に絡んできてそんなに俺の事が嫌いなのか?ていうか汗一滴かいてねえじゃねえか、全く何かと驚かされるよお前には。
このうだるような暑さ、今月で一番の猛暑を記録する日にかかわらずウチの教室の冷房は故障し最早授業どころの騒ぎではない暑さを発揮している。そんな中授業をしようというのだから教師どもは血も涙もない。
授業以外はとっとと他の冷房の利いた教室に退散するのが得策だと思ったが(現に休憩時間の教室には俺と砌しかいなかった)どうにも動く気になれなくてボーっとしている。
完全に一人かと思って大声で呟いたがまだいたのか。
「お前さ・・・何してんの?」
額の汗をぬぐいながら俺は言った。
「見て分かんないわけ?アンタと同じでボーっとしてる訳だが。」
それ以外に何があると言った目で俺に言う。
「ふ〜ん、お前ってさ・・・友達いないの?」
俺はこいつが誰かと会話してるところを見たことはなかったしかもこんな暑い日に他の教室に行って会話しながら時間をつぶすのがセオリーだと言うものだ。
「は、はぁ!?アンタ見たいなやつと一緒にしないでよね!!!別に友達がいないからこの教室にいるわけじゃないんだから!!!」
急に机をバンッと叩き激しく否定するが完全に動揺している。安心しろ俺も友達がいないから、そう俺は高2の春からコイツが友達がいないことを知っていた、誰とも会話せず放課後も脇目もふらず家に帰るその姿に俺は奇妙な連帯感同じ友達のいないものどおしの繋がりを買ってい感じていいたのだ。
「そうか、友達がいないのか。」
その分かりやすい動揺ぶりに口元が緩んだ。
その顔が気に食わないのか敵意むき出しで必死に否定しようとする。が全然怖くない、いやむしろかわいいと俺は思った。
「だから違うつってんでしょ!確かにこの学校には友達がいないけど
地元には50人・・・50人も友達がいるのよ!!どう?これでも私に友達がいないって言うの!!?」
必死に友達がいるアピールを大げさに身振り手振りをしながらしている。心なしか目に涙を浮かべているような気もする
「ああ、そうか。何かあれだよな可哀そうな奴だよな砌は。」
なだめるように俺は言った。
「何同情してんのよ!!アンタだって友達いないんでしょ!!」
「ああ、いないね、この芳賀秋水は青春とは縁遠い高校生活を送っているがそれがどうかしたか?」
完全に開き直っていたむしろ得意げだったが、友達がいないことを誇らしげに胸を張って言っているのがそれが俺だとは信じたくはなかった。
「アンタ何誇らしげにしてんのよ。むしろアンタに泣けるわ!」
まぁそう言われても仕方がないのだがどうも否定せずにはいられなかった。
保留
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