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Trick Animation . . .
日時: 2011/05/19 17:18
名前: あぺか ◆xi9CqIOvBg (ID: H6B.1Ttr)

クリックどうもです。
シリアスは初なので、
どうもシリアス感が
ないですが、
ヨロシクおねがいします。m(_ _;)m

ちなみに、ファジーの方で
執筆しているやつと内容が
似ております。
てか、そっちが続行不可に
なったので、ロックしました。
(名前:nata)



——— 目次 ———

>>0001】 Prologue Episode 00
>>0002】 登場人物
>>0003】 第1章  第1話  異世界への扉
>>0004】 第1章  第2話  異世界への扉.2 



——— お客様 ———





※注意事項
・わいせつ等の話題は禁止です。
・他の人を中傷することは禁止です。
・面白くない(シリアスじゃない)と思います。
・更新が亀以下です。



Page:1



Re: Trick Animation . . . ( No.1 )
日時: 2011/05/19 16:01
名前: あぺか ◆xi9CqIOvBg (ID: H6B.1Ttr)

【Prologue——— Episode 00 】 


部屋に、ささやく様に風が吹く。時刻は8時ちょっと過ぎ。
起きる時間帯的には丁度良いだろう。

「あんた、バイト午後イチでしょ?まだ寝てれば」

「無理。一回起きちゃったし」

ベランダで母が洗濯物を干す。母に目線をやろうとしたが、
太陽が眩しすぎて無理だった。

しかし、朝だというのに暑い。今は世間一般で言う「春」だ。
緑が生い茂る、輝かしい季節。だが、暑い。
それこそ汗を掻く(かく)ほどではないが、半そでで十分な気温だ。

起き上がって大きく伸びをする。
体の節々が痛い。昨日、よく働いたからかもしれない。

しばらくボーっとしてから、私はリビングへと
階段を下りた。外はキレイに晴れていても、私の顔は
曇りっぱなしだ。

ニュース番組でバカな専門化が何かを語っている。
政治家や官房長に文句を言うくらいなら、
自分で行動を起こそうとしないのだろうか。

「くだらな・・・」

私は、人を信じているけど人に期待しない。
むしろ、一定のラインでしか人を信じられないのかもしれない。
だから、テレビのニュースだけで真実かどうかは判断しない。





それはきっと、私の中に大きな穴が開いているからだ。
 

Re: Trick Animation . . . ( No.2 )
日時: 2011/05/19 16:21
名前: あぺか ◆xi9CqIOvBg (ID: H6B.1Ttr)

【登場人物】 

佐々倉 冬真 -sasakura touma
中卒の16歳。バイトをしながら母と暮らす、
いわゆる「フリーター」。


拓海 -takumi
冬真と同い年と思われる男の子。神出鬼没で、
冬真の悩みの種。


佐々倉 真紀 -sasakura yuuko
冬真の母。働きながら家事をこなす
シングルマザー。


相沢 友子 -aizawa yuuko
「冬真の実の母」と名乗る女。男関係が荒いことで
近所でも有名な女性


相沢 哲 -aizawa satoru
5年前に殺されて、今は亡き人物。友子の夫で、
金持ち。




Re: Trick Animation . . . ( No.3 )
日時: 2011/05/19 17:05
名前: あぺか ◆xi9CqIOvBg (ID: H6B.1Ttr)

【第1章】 第1話 異世界への扉


「・・・腹減ったな」

8時45分。別に腹が減ってもおかしくはない。
食パンを2枚ほど焼いている間に、冷蔵庫をあさる。
とりあえずハムと卵でテキトーに作ってみたけど、
なかなかの出来だ。自画自賛。

一枚のトーストを片手に、チャンネルを変える。
大抵この時間はポップなニュースかアニメぐらいしか
やっていない。

「先にバイトの準備しちゃおうかな・・・」

とかなんとか考えている間にも、秒針は急かすように
一秒、一秒と過ぎてゆく。




まるで過去を消すかのように。



いや、消したいのは私かもしれない。
そんなことをノロノロと考えながら食べていたら、
あっという間に9時を過ぎていた。

「冬真ー。そこのメモ帳とってー」

「えー?どこー?」

リビングと向かいの部屋から母の声が聞こえる。
どうやら電話中のようだ。

「そこ。電話台の〜あーそうそう!そこそこ」

「え?コレ?」

渡しにいくと、

「あ、ペンも」

「先に言ってよ」

今こそ普通の家庭風景だが、昔は色々とあった。
それを乗り越えるまで、時間は待ってはくれなかった。
その記憶のせいで、私も大分苦労した。

だから、消したいのだ。

とりあえず、ケータイを取りに二階へ上がる。
自分の部屋の前で止まり、いつも通りドアを開けた。

が、"いつも通り"ではなかった。



「・・・は?」


緑が生い茂る、輝かしい季節、春。芝生がキレイに生えていて、
ちょこん、と小さな花々が咲いている。
簡単に言うなら天国へ逝ったかのような世界観が、そこには
広がっていた。

確かに目の前の事は事実。後ろを向けば普通に階段だし、
横を見れば開かれた扉がある。母の部屋だ。
ベタにホッペをつねる。
・・・痛い。

「冬真、なんで突っ立ってんのよ。邪魔」

母に押された。きっとこの世界のことが
見えていないのだろう。

一歩踏み出した瞬間、違和感を覚えた。

「・・・あれ」

ドアがない。
後ろにあったはずの、ドアがない。

目線を落とせば草原。さっきの芝生だ。
このままどこまでも突き進めそうなくらい、向こうは遠い。

「あれ・・・な・・・え!?」

混乱するしかない。マトモな日本語も喋れない。


私は、何をしているんだろう

Re: Trick Animation . . . ( No.4 )
日時: 2011/05/19 17:13
名前: あぺか ◆xi9CqIOvBg (ID: H6B.1Ttr)

【第1章】 第2話 異世界への扉.2


「どーも。迷子さん」

「え」

声のするほうへ向こうとするけど、広すぎてわからない。

「後ろだよ。う・し・ろ」

勢いで後ろを向く。・・・男の子?

「どうやら君は過去を変えたいようだね」

君"は"?なんでそんなこと言えるの?
そう思って、出口を探す。

「いやいや、出口ないし。そもそも、この世界は
俺の意思で動いている」

なに?夢?意味分かんない。どうなってんの?
昨日働きすぎた?お母さんの言うとおり、もっと寝ればよかった。
彼を真っ直ぐ見つめながら、私は忙しく脳を回転させた。

「とりあえず、混乱してるみたいだね」

当たり前でしょ?

「考える時間をあげるから、それまでに答えを出すといい」

どうして上から目線なの?てか、考えるって何を?



「君が本当に消したい過去はなんなのか」



その言葉を言われた瞬間、眩しい光に包まれて、
周りが白くなった。目をしかめる。

———————数秒後




「——ま・・・と・・・ま・・・冬真!!いつまで突っ立ってんのよ」

「・・・」

後ろを振り返る。

「洗濯物干せないでしょ。どいて」

言葉に操作されるかのように私は移動した。

確かに、さっきまで草原に・・・。
だめだ。バカな頭ではラチがあかない。
とにかく、覚えていることを一つ一つ頭に浮かべた。

草原があって、男の子が居て、
本当に変えたい過去を考えろといわれた。

「・・・でも、やっぱ夢かな」

どこでも寝られる私は、きっと立ちながら
寝てしまったのだろう。そう思った。
そもそも、そんなの現実じゃありえないし、
真に受ける必要なんてない。という結論になった。

鏡の前にあるケータイを取りに、鏡の前に立った。
そういえば、ホッペが若干痛い。
そう思い、鏡を見る。

「・・・うっそ・・・」

一箇所だけ赤い。
"まるでつねられた"かのように。

だめ。やっぱり結論までたどり着いていない。


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