ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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GOD OF DEATH
日時: 2011/05/21 17:24
名前: ポプリ (ID: 72wicKJ6)

<プロローグ>
 モニターがたくさん並んでる部屋。

それを操作するたくさんの黒装束のヒト。

照明機具はひとつもなく、モニターの明かりのみが

唯一この部屋を照らしている。

モニターに映るたくさんの人、人、人。

棒グラフが上へ、下へ。



 盛んにチカチカするたくさんのモニターから少し離れた所に、

他のよりひとまわり小さなモニターがあった。

そのモニターを見つめる一人の少女。

チカチカしているモニターをいじっているヒトと同じで、

全身を黒いコートに包まれている。

表情が無く、まるで氷を思わせる。


少女の見つめるモニターには、中学生ほどの一人の少女が映る。

モニターの中の少女は、道端の段ボールの中にいる猫を抱き上げ、

とても優しい顔でその頭を撫でている。


黒い少女はそれをただ、ただ、じっと見つめている・・・。


「・・・・・・。」


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Re: GOD OF DEATH ( No.1 )
日時: 2011/05/21 17:49
名前: ポプリ (ID: 72wicKJ6)

<第1章>
・。・衝撃の巡り合い・。・


「祈ー、先かえるよー!!」

「あっうん!また明日!!」

友達に笑顔で手を振る少女、水瀬 祈。(みなせ いのり。)

中学2年生の13歳。

前向きで明るく、誰にでも好かれる性格をしている。

今日、祈は日直で、放課後、黒板の掃除やらプリントの整理やらを

遅くまでやっていた。



やっと仕事を終え、家に帰ろうといつもの通学路を歩き出す。

しかし、時刻は夕方の6時。

まだ4月だ、さすがに日が暮れてきている。

(今日は裏道から帰ろう。)

そう思い祈は、住宅地の裏の川沿いを帰った。

Re: GOD OF DEATH ( No.2 )
日時: 2011/05/21 22:01
名前: ポプリ (ID: 72wicKJ6)

祈は、この判断がのちの大きな事件に関わるなんて

思いもしないだろう・・・。

Re: GOD OF DEATH ( No.3 )
日時: 2011/05/21 22:21
名前: ポプリ (ID: 72wicKJ6)

黒い少女が見つめるモニター。

中学生ほどの少女、いや、

水瀬 祈がうつる。

住宅の影でしめっているコンクリートの道を歩いている。

モニターの中の祈が家の角を曲がろうとした時、



ビーービーービーー!!!!



赤く点滅するモニター。

黒い少女の表情が揺らぐ。

「まずい・・!あいつが・・。」

壁に立てかけてあった透き通るような黒の鎌を取り、

部屋を飛び出す。

モニターの部屋とは違い、両側の壁に等間隔でついている

壁掛け用のシャンデリアがオレンジ色に長い廊下を照らす。

「間に合え・・・!!・・・リーア・・・。」

Re: GOD OF DEATH ( No.4 )
日時: 2011/05/22 08:37
名前: ポプリ (ID: mxpCGH6q)

足音__はしっている__

ローファーの足音__。


学校をでて十数分、裏道を帰っていたはずの祈は、

なぜか神社の階段を駆け上っていた。

その神社には、もちろん人はいない。

周りを森に囲まれていて、どこか・・・いや、

すごく不気味だ。



「ハァ・・ハァ・・一体・・何・・?」

祈は立ち止まり、息を整える。

すると__


空から声が___


「あっははは!!だーかーらー、逃げんなって!!
 無駄だよ!!君は僕から逃げられない!」

聴こえてきた___。

そこには、赤いマントを羽織った金髪で朱色の目の

青年が立っていた。

「いやっ!!来ないでよぉぉ!」

祈は泣きそうな声で言う。

「いいねぇ、その顔。でも残念だ・・・。」

青年は、実に残念そうな顔をする。

そして_____

とがった八重歯をむき出しにして__笑った。

「君を殺さなきゃいけないなんて!!」

「だ、だれか____!!」

Re: GOD OF DEATH ( No.5 )
日時: 2011/05/22 13:46
名前: ポプリ (ID: mxpCGH6q)

「助けて・・!!誰かぁぁ!!」

どれだけ祈が叫ぼうが、その声は全部暗闇の森へ吸い込まれた。


(なんで・・・こんなことに・・?)



そう、それは祈が住宅地の角を曲がった時・・・。




ドンッ!!!!

何かにぶつかり、しりもちをつく。

「痛たた・・。」

ぶつかった鼻をさすっていると、

「大丈夫?」

と、ぶつかったと思われる人が声を掛けてきた。

「あぁ、大丈夫です。すみません!」

と、相手の顔の見ず咄嗟に答えると、

「へぇ、今の聴こえたんだ・・・。」

と、その人が言った。

祈は頭に?マークを浮かべながらその人の顔を見る。



金色で肩ほどの髪。

朱色で鋭い目。

そして___全身を覆う赤いマント。

__の青年が立っていた。

青年がゆっくりと語りだす。

「僕はナイト・ローザンって言うんだ。
 君は・・・水瀬 祈・・かな?」

祈は戸惑いながらいう。

「そうですけど・・なんd

「あははは!!!ホント可哀想!!!!」

祈の言葉をさえぎり、しょうねんが笑う。

「君がいつもの道を通ってたら、こんなことには
 ならなかっただろうね!!!」

「こんなこと・・・?
 どういう意味・・・?!」

「ふふ・・・こーいうコト!!!!!!!」

そういうとナイトは、赤いマントの中から

祈の身長の3分の1程の剣をだし、祈に振りかざす。

「きゃあ!!!」

間一髪のところで避けた祈。

その目には、血走ったナイトの姿が映る。

「さすが女王の生まれ変わり・・。
 逃がさないよ!!」

____そして、今に至る。


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