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指きりげんまん嘘ついたら---
日時: 2011/05/21 19:36
名前: miku (ID: 1xlwHmTN)

ゆ-びき-りげ-んまーんうーそついたら.....

「 ユ      ビ      キ     ッ     タ 」

そういって別れた夕暮れ、気づかなかった。

----------------気づけなかった

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Re: 指きりげんまん嘘ついたら--- ( No.1 )
日時: 2011/05/21 19:44
名前: miku (ID: 1xlwHmTN)

「ねぇねぇ“約束”だよ!絶対だよ!」

「うん!“約束”だかんねっ!」

そういってあたしは親友と小指を絡ませ、歌うように唱えた

「指きりげんまん嘘ついたら-------」

そこであたしの声は止まった。

どうしたの?と親友の明澄アズミはあたしの顔を見る。

「針千本は無理だよぉ〜」

「そうだよね・・・・じゃあさっ!」

「うんっ!」

明澄の考えに賛成し、あたし達は唱えた

「指きりげんまん」

ここまで二人で言う。

「美歌が」

「明澄が」

「「嘘ついたら皆殺しー指切った♪」」

ハモったときの楽しさは夕暮れの寂しさに消され、手を振り返った。

『あたしか美歌が裏切ったら、関わった人皆殺し!』

『おぉ〜〜〜誓う!』

そんな風に話していたのを思い出しては明澄の笑顔も浮かぶ。

「・・・大好きだから・・・」

そういってあたしは寝た。

8月30日(日)

Re: 指きりげんまん嘘ついたら--- ( No.2 )
日時: 2011/05/21 19:53
名前: miku (ID: 1xlwHmTN)

「ピーポーピーポーウィーンウィーン」

聞き覚えのある音で目を覚ました。

夜中、・・・午前2時のことだった。

暗い部屋から這い出て、リビングへ向かう。

「お母さん・・・?」

眼に入ったのはぐったりとしたお母さん。

「あ・・・美歌・・・今の救急車・・・明澄ちゃんの家が・・・・」



























聞き取れない

涙がボロボロでて

声が出ない

声を出せば

おお泣きしてしまう

たっていられない

今すぐに逢って笑顔を見たい

怖い



リリィン・・・

鈴の音が聞こえる

なぜか眠たい

重いからだはベットへ・・・。










「ねぇねぇ美歌!」

可愛い弾んだ声。

「明澄!大丈夫だった!?」

「・・・ううん。ダメみたいね」

明澄が困ったような顔を押し殺し笑顔を見せる。

「そ・・・ん・・・なあぁどうして・・・明澄が・・・」

泣き叫ぶあたしに明澄は言った

「早く!」

明澄はあたしにカッターを投げた。

「危なっ」

「ねぇ美歌!ずっと親友でいるって・・・“約束”したじゃん!」

狂い出す明澄に恐怖を覚える。

「死ねってこと・・・?」

あたしが聞くと「そこまで直球にいってない!」といいうつむく明澄

「でも・・・あたし死ねないよ・・・ごめんねぇ一生忘れないからっ」

あたしは泣き叫び土下座をした。

「・・・ゆーびきーりげーんまーん」

それだけ言うと明澄は消えてしまった


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