ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 夢貌の館
- 日時: 2011/05/29 21:21
- 名前: りりぃ (ID: kVKlosoT)
初投稿でございます。
始めまして、りりぃと申します。
クリックしてくれた方ありがとうございます。
えー、内容を簡単に言いますと私の大好きな脱出ゲームです
まぁ、見てくださった方。内容についてやこのサイトについてのアドバイスをくださると嬉しいです。
では、よろしくお願いします
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- Re: 夢貌の館 ( No.1 )
- 日時: 2011/05/29 21:49
- 名前: りりぃ (ID: kVKlosoT)
story【A】
佐藤コウスケ
—学校—
俺が、それを見つけたのは必然であった。
誰だって授業が終わったならその時間に使っていた教科書は机の中に片付ける。誰だってそーする、俺だってそーする。
すると机の中にいつの間にか入っていたチラシに気づくのは必然だろう。
ならば、そのチラシを開くのも必然だろう。
では、そこに書かれていた。賞金四億五千六百万円に釣られるのは必然か?
「なぁ、聡美。それに聡。一億五千万欲しくないか?」
「「欲しい」」
即答するか?普通。
—正門—
「綺麗だな。思ってたよりは」
目の前にある建物はチラシに書かれた建物を少し掃除したペンションだった。
「いい事じゃあないか。ボロいより綺麗なほうがいい」
「どうでもいいわ。取り分が減ったこと以外は」
あのチラシに書かれていたイベント『第4回:夢見るものの貌』具体的な内容は「ゲームにクリアすると賞金をくれる」ただそれだけだった。
あとは日時や場所など。
「それにしても眉唾にも程があるわね」
そう言うのは、俺のクラスメートAこと「高梨聡美」。茶色く少しカールした髪の毛が地毛のイマドキ水泳少女だ。
「その眉唾を追っていくのが男の・・・・・・いや、俺のロマンだ」
暑苦しい台詞を吐くロンゲ野郎、俺の他人Dの「高梨さt
「おい、待て。その紹介はおかしい」
地の文に突っ込まれた;;
「この俺こそ唯一無二の親友「高梨聡」君だろ?」
非常に名前の似ている二人だが血縁関係どころか、ずっと同じ学校だったにも関らず高校2年にしてようやくお互いの存在を知ったぐらいの他人だ。今は親友と呼べるレベルの付き合いだが。
「おい、スルーか?」
なんかさっきからカッコいい(つもり)のポーズを決めていた聡がまた地の文に突っ込んできた。いちいちキモイな。
「んー、キミら高校生?ダメだよー高校生が億の金なんか手にしたら」
入り口でそんなことをしていると、死亡フラグを全力で建ててるおっさんが現れた。
- Re: 夢貌の館 ( No.2 )
- 日時: 2011/05/30 22:44
- 名前: りりぃ (ID: kVKlosoT)
「んっんー、俺は留岡って言うんだ。一応ゲームクリエイターってやつかな」
黒いスーツを着たおっさん、留岡さんがビシっとポーズを決める。
「んっんー、君たちは高校生かな?」
「はい、俺が佐藤。それに聡と聡美です」
「んっんー、聡君は私の車に興味あるのかな?」
聡のほうを見ると聡は留岡さんの車をジロジロ見ていた。
「いい車ですね。ゲームクリエイターって言ってましたが有名作品でも作ってるんですか?」
聡がそう聞くと留岡さんは感心したように頷き、
「気に入ったよ聡君!見る目がある人は大好きなんだ」
ずいぶんと気に入ったようだ。
「そろそろ入りませんか?」
そう言ったのはずっと黙っていた俺の妹「佐藤香苗」だった。
「同意。内部で情報収集をするべき」
車からメガネをかけた生真面目そうな女性が降りてきて香苗に賛同した。
「んっんー、皆川君。君のゲームへの情熱はよく知ってるが、私の助手らしく楽しみたまえよ」
留岡さんの軽い発言は無視し、皆川さんは香苗のもとに歩いていった。
「お久しぶりです皆川さん」
「香苗ちゃん、2年ぶりですか?」
急に親しげに話しかける二人(香苗は自分から会話することがすでに親しげである)。
「そうですね、あのオフ会以来です」
「回想。懐かしいです」
どうやら、同じゲームサークルに所属しているらしかった。
それも納得だ、香苗はゲームの天才で有名な少女だ。
どんなゲームであろうとも、じゃんけん以外ならそうそう負けはしない。
後で留岡さんに聞いたのだが、皆川さんも同様らしい。ライバルといったところだろうか。
「ところで皆川さん」
不気味にもニコニコと香苗が話しかける(香苗が表情を見せるのは家族か相当親しい友人のみである)。
「キャラ被ってるんで帰ってください」
「拒否。あなたが死ね」
全員が耳を疑った。
俺たちは香苗がここまで素直に感情を吐き出すところをはじめて見たのだ。
(どうやら留岡さんも同じだったらしい)
気を取り直して、俺たちは館へと入っていった。
その、探せばどこにでもありそうなペンションへと
- Re: 夢貌の館 ( No.3 )
- 日時: 2011/06/04 22:59
- 名前: りりぃ (ID: kVKlosoT)
—ロビーホール—
「んっんー、以外と広いのだね」
留岡さんが感心したように辺りを見回す。
「私一人では限界があります。お兄ちゃんやその他大勢の皆さんも注意して辺りを見てください」
留岡さんたちがどこかに行ったのを見計らって
香苗が俺たちに呼びかける。
「香苗ちゃん。目がこえーぜ?」
「話しかけるなモブキャラA。貴様は困った時にヒントをくれる役に徹しろ」
我が妹よ、聡泣いてるからやめたげてよぉ。
「そういうことを言うもんじゃないぞ佐藤」
不意に後ろから渋いイケメンボイスが響いた。
「伊賀先生!?」
「うむ、君らの担任にして忍者の末裔「伊賀」だ」
「先生もこのゲームに?」
「ああ、ちょっと忍者には金が必要でな」
担任の伊賀先生。基本的にいい先生なのだが唯一欠点がある。
彼の驚異的な忍者好きは伊賀という偽名を名乗り、借金をしてまでもグッズを買うと有名なのだ。
「んっんー、伊賀さんと言うのですか。よろしくお願いします」
「おや、これはご丁寧に。よろしくお願いします」
どこからか留岡さんが戻ってきた。
「留岡さんどこいってたんですか?」
「探検さ。何人か他の参加者にも会ったんだがまったく挨拶もしてくれなかった」
「む、それはいけませんな」
どうやら伊賀先生とは気が合いそうだ。
その時、館内に放送が響いた。
『皆さん、ロビーホールに集合してください』
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