ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 嘘つきプリンセス
- 日時: 2011/06/01 21:08
- 名前: 桜 (ID: 1xlwHmTN)
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- Re: 嘘つきプリンセス ( No.1 )
- 日時: 2011/05/30 20:39
- 名前: 桜 (ID: 1xlwHmTN)
「ふぅ・・・。」
あたしは組んでいた足をとき、椅子から腰を下ろす。
丁度いまは7時。
この時間が一番好き。
あたしは小説の「嬢王アリス」が好きだ。
国の嬢王アリスは、まだ20歳だというのに、死んだお母さんのあとを
つぎ、嬢王になってしまったのだ。
最終的にアリスは死んでしまう。
夕暮れを過ぎたあと、少し冷たい風がさまようなか、アリスは1人で飛び
立つのだ。
そう。アリスが死んだのは7時前後。
あたしは冷蔵庫から、ストロベリー味の、赤いゼリーを出しては、小さ
なスプーンでゼリーを口にした。
「さて、ショータイムの始まりね。」
あたしは邪魔くさいドレスを身にまとってドアを開けた。
ざわめく会場には、輝くようなドレスを身にまとった女性ばかり。
あたしはゼリーを一くち口にすると、放送をかけた。
『さぁ、プリンセス達・・・今日も探して下さいね。
嘘 つ き プ リ ン セ ス
をね。』
すると、騒がしい会場はもっと騒がしくなった。
叫び声に奇声。
まるで狂人のような醜い顔をした女
泣き叫んで必死に逃げる女
ただ病人のようによたよたとあるく女
「ふふ・・・最高に愉快」
あたしは口元を緩ませた。
そしてゼリーを床にぶちまけて黒いヒールでぐちゃぐちゃとつぶした。
「ふふっ・・・あーははははははは!」
赤→血→死体→殺人→人間→殺す→醜い
「クスクス赤はこんなに素敵なものを連想させてくれるんですもの。
大好きよ」
あたしは赤いドレスを脱いだ。
- Re: 嘘つきプリンセス ( No.2 )
- 日時: 2011/06/01 17:18
- 名前: 桜 (ID: 1xlwHmTN)
- 参照: http://明日修学旅行だぜ☆
「きゃあああああああああ!」
「嫌だぁぁぁああぁぁっぁあああ!」
鈍い音とともに叫び声がとぶ。
ドス ゴス
そんな音をたてては人が倒れていく。
「今日もいない。
嘘つきアリス・・・プリンセスを・・ ... ヲ タ ス ケ テ ク レ ル ヒ ト」
きっと現れることはないんだろう
あたしは気づいていた。
でも何故かやめることはできなかった。
賞金1億円とでも書いてプリンセスを探せ!
と書けばいいのだ。
そうすると全国からたくさんの女が集まる。
でもプリンセスを見つけるものはいない。
「かわいそうに・・・アリス・・・」
すごい数の死体のなか、血で赤茶にそまったドレスを着た女の子は
オノをもってただたっていた。
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