ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Aより皆様へ
- 日時: 2011/05/30 22:28
- 名前: サイ (ID: vlsSoCkf)
こんにちは。サイと申します。ここで小説を書こうと思います。コメントもどんどん書いて下さい。
注意
・荒らしは絶対ダメ!!
・更新が不定期。
以上です。どうぞよろしくお願いします!!
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- Re: Aより皆様へ ( No.1 )
- 日時: 2011/05/31 22:59
- 名前: サイ (ID: KLUYA2TQ)
*主な登場人物*
・A
殺人貴。情緒不安定で自分という存在が分からなくなったりする。
自分という存在を他人を通して知ろうとした結果、殺人を行うようになった。
・松岡 美紗(マツオカ ミサ)
高校1年生。すごく美少年。女みたいな名前だが、顔が良いので名前で馬鹿にされたりいじめられたりした事はない。
基本的に冷たく辛辣ではあるが、自分をあまり理解していないのでキャラがよく変わったりする。無自覚に多重人格になりつつある。
・吉田 桜(ヨシダ サクラ)
高校1年生。美紗と同じクラス。美少女。クラスで孤立しているが気にしてない。
割り切った性格で冷め切った性格。行動が一々意味不明。「不思議ちゃん」を通り越して「宇宙人」といわれている。
これから増えるかも。
- Re: Aより皆様へ ( No.2 )
- 日時: 2011/06/12 11:27
- 名前: サイ (ID: Av1hdecO)
(プロローグ)
「あ・・・・・・、あぁあ、あぁぁぁぁあああああああっっ!!!!!ハァッ、・・・っ、。うぅぅ、・・・・・・フッ・・・フフッ!アッハァ!アハハハハハハハハハハハハハッ!!!アーハハハ!!!」
足元にある死体を踏みつけ暗闇の中で男が笑う。いや、狂う。この男こそがこの場にいる中での唯一の目撃者であり、生存者であり、犯罪者だった。
彼はA。殺人者Aだ。それは物語りに数多くいる脇役を通行人Aと表すように彼もまた、数多くいる犯罪者のうちの一人に過ぎないということだった。
「あぁ!!今日もまた俺は人間だった!!!」
—ありがとう!俺は君たちに感謝する!
そう言ってAは死体に向けて一礼して見せた。小説的にはその光景は狂気に満ちた姿と書くべきだが、端から見れば彼はただの変態だった。
・・・無駄話はここまでにしてAのこの意味不明な言葉を説明すべきだろう。この言葉を説明するなら、Aの殺人の動機も説明しなければならない。彼は時折不安になる。゛自分は本当に人間なのか"゛ここに存在しているのか"と。確かめようにも、自分を切り刻むわけにはいかない。だから自分と同じ構造の゛物"を刻むことでAは自我を保っているのだ。先ほどの一礼は身代わりになってくれて有難うという意味だ。
「俺が悪いんじゃないよ?俺が不安な時にそばにいたあんたらが悪いんだ。」
感謝の言葉など忘れそんな事を言い出すAは世間一般的に最低なのだろう。まぁ、殺しをする時点で最低なのだが。Aは返り血もそのままに歩き出す。光が射してきた。夜が明ける。
Aに一番近かったのは少年。
Aを一番理解したのが少女。
Aを一番哀れんだのは、
Aを一番恨んだのが、
Aを一番、
Aを
Aを
Aを
そして、今日が始まる。
- Re: Aより皆様へ ( No.3 )
- 日時: 2011/06/09 20:16
- 名前: サイ (ID: EZkVITYZ)
「また、Aが・・・」
少年、松岡美紗が呟く。10人が10人振り返るような、そんな綺麗な顔立ちの少年だった。
「分かってるよ・・・。誰もが皆、主人公になれるわけじゃない。」
「なーにブツブツ言ってんだ?」
「お前の残念な顔についてだよ。」
「ひどっ!!」
確かにお前は美人だけど・・・などと項垂れる友人を無視する。友人の顔は中の中、つまり普通だったが、美紗を見た後に見ると何だか物足りないような感じの顔立ちだった。
いやでも、俺も顔はいい方だと思う。—いまだに自分の世界に入っている友人にラリアットをきめた。
「うげぇっ!!」
「・・・きったね。なんか飛んできたんだけど。」
すぐさま友人から距離をとる。
「やっぱひでぇ・・・」
「ねぇー。一緒にトイレ行こー。」
「あー、うちも調度行きたかったんだー。」
「つーかさ、あいつ最近まじ調子のってね?」
「ブスのくせしていきがってんじゃねーよ!!」
「アッハ!ひどっ!」
そんなことを言いながらクラスの女子が教室から出て行く。ダボダボのセーターに短いスカート、いわゆる今時の女子だった。
「・・・・・・女子って怖ぇー・・・」
「そうか?普通だろ。」
「いやでもアレは俺の好みじゃない・・・・・・。そういや女子って集団行動好きな。何であんなに群れんの?邪魔じゃね?」
「そうか?普通だろ。」
「・・・俺の話聞いてる?」
どう考えても適当に返事をしている。聞いているわけがない。何故なら美紗はヘッドフォンをして音楽を聞いているのだから。
「ていっ!」
「あっ!何すんだ!!」
ヘッドフォンを無理やり奪い去る友人に怒る美紗。まぁ、当たり前の反応だろう。
「なんで女子はあんなに群れるんだって聞いてるんだよ!!」
「どうでもいいじゃねーか・・・。」
正論だ。
「でもさ。吉田ってすげーよな。女子なのに一人でいるし、学校に新聞もってきてるし。」
「別に吉田の勝手だろ。」
吉田と呼ばれた少女を見る。こちらもなかなかの美人だ。
「まだ高1の1学期だぜ!?孤立するのには早いだろ。宇宙人っていわれてるし、学校に新聞もってきてるし。変な奴だよなー。」
「そうか?普通だろ。」
「またお前はっ!!」
・・・・・・・・・
吉田桜は新聞を読んでいた。学校で。こういうところが宇宙人といわれる所以なのだろう。彼女自身はそんなこと気にしてないようだが。
「この記事・・・。間違いない、A・・・。」
その記事には詳しいことが載ってなかったが、桜は直感的にそう感じた。手がその記事を撫ぜる。Aのことは嫌いじゃない。むしろ、好感をもっていた。Aはきっと、誰よりも人間なのだろう。そう思うようにまでなった。
人間のなかの人間。人間を極めた人間。だからこそ、Aは誰も愛さないし、誰からも恨まれる。・・・・・・いや、この言い方は間違いだ。現にここに一人、Aに好感を持っている人間がいる。
「Aは私なんかより、ずっと人間なんだ・・・。すごいなぁ。」
桜は大勢でいるのが嫌いなわけではない。むしろ楽しいと思っている。しかし、桜は人に合わせるということができない。だから、孤立してしまった。
「あはは。いいなぁ。」
桜は笑っている。しかし無表情。声だけで笑っているという光景はとても不気味だった。
その日、吉田桜は実はアンドロイドという噂が広まった。
- Re: Aより皆様へ ( No.4 )
- 日時: 2011/06/16 22:08
- 名前: サイ (ID: cl9811yw)
A?ああ、知っている。あいつは最低な奴さ!!他人を自分の安定剤としか思ってない!!
人間は、自分をコントロールできるんだろ?コントロールしなきゃいけないんだろ?それとも・・・・・・・・・Aが正しいのか?あいつが、本来の人間の姿なのか?他の人間が異常なのか?・・・だめだ、頭が痛い。俺には学がないからな。普段使わないような頭の使い方するとこんがらがってしまう。俺は生きることだけを考えてりゃいいんだ。じゃなきゃ死んじまう。そうだ、本当なら俺はAに感謝しなきゃいけないんだ。あいつのおかげで俺は肉にありつける。人間の死肉だが。まぁ、ゴミ箱を漁るよりは何倍もましだ。ゴミ漁りをすると人の目がいたいんだ。ひどい奴は石を投げつけてくる。ガキなんか俺の姿を見ただけで追い掛け回したり罵倒を浴びせたりする。ひどいもんさ。返り討ちにしてやろうか。・・・っと、俺の話しはいいんだ。Aの話しだったな?今俺が肉を食えるのもあいつのおかげだ。今日の肉は女か。うん。やわらかい。ゆっくり味わって食べたいが、早く食わないと人に見つかる。
「キャァァアアアア!!!」
ほら、見つかった。あーあ、叫んだりするから人が集まってきちまったじゃねーか。こりゃ、警察が来るのも時間の問題だな。その前に食べ終わらないと。奴らが来ると面倒だ。
・・・・・・っ!!危ねぇ、誰だ石を投げたのは!こちとら食事の時間だぞ!!こうゆう時に食わないと何日も獲物にありつけない日が続いたりするんだ!
「うわっ!なんだこいつ!!こっち来んな!!」
「イヤァ!気持ち悪い!あっち行ってよ!」
少し睨んだだけでこの言われよう。だから人間は嫌いなんだ。ちっ!うっせぇなぁ。気分悪い。顔覚えたからな、お前ら。今度会ったらただじゃおかねー。
一羽のカラスが人の頭上を超え空高く羽ばたいた。
- Re: Aより皆様へ ( No.5 )
- 日時: 2011/06/18 14:26
- 名前: 紅蓮の流星 ◆vcRbhehpKE (ID: L7bcLqD7)
タイトルにホイホイされました。よかったのか?ホイホイついてきて。
ハイ、いきなりスミマセン。紅蓮の流星というものです。
Aの狂った感もそうですが、松岡君の無関心さ加減が個人的にクリーンヒットです。
狂人と冷徹漢がどのようにこの物語の中で関わっていくのかとても楽しみです。
これからも更新頑張ってください。陰ながら応援させていただきます。
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