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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ヴリシュタインはまだ遠く≪Risian's≫
- 日時: 2011/06/03 19:20
- 名前: Luzern ◆Luz./VATPA (ID: EcZ9RUNd)
- 参照: 花咲くなかれ。
現代は消滅した。
都会と称された町もジャングルと化し、木々が町を占める。
建物はおろか、いろいろな建造物にも植物が絡み付き…
偶然にも生き延びた日本の自衛隊員は、とある学校にたむろし、窮屈な生活を反芻していた。
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- Re: ヴリシュタインはまだ遠く≪Risian's≫ ( No.1 )
- 日時: 2011/06/05 15:47
- 名前: Luzern ◆Luz./VATPA (ID: EcZ9RUNd)
- 参照: 花咲くなかれ。
「なあ隊長、いつまで生活を続けなければいけない?これ以上、この“ジャパン”で生活するのは飽きたわけだが。」
ジャングル、としか言いようの無い都会で、隊長と称する人間にそう尋ねるのだ。
しかし、このジャングル…不可解にも、動物が存在しない。いや、自分達以外の生物を見かけないのだ。
虫一匹見かけていない、どんなに目を凝らしたところで、見えるのは木々と生い茂る草のみだ。
「ヘクター、飽きるも何もない。生存者を探して拠点に送る。合衆国からのヘリを待つ生活は、なんとも気楽なものだ。奇遇にも食料は確保できているし、化け物も、サイコパスも現れていない。平凡な生活を、今のうちに楽しんでおくほうが立派だ。」
体を揺らしながら、隊長は気楽そうな顔でそう言った。
といっても、生存者を救出するのに、これほどの重装備は必要なのか?とヘクターは疑問に思う。
M4にフラッシュバン、大量の弾薬、そしてサバイバルナイフ…不思議だ。
「エルダー隊長、拠点といっても、あそこは“ジャパン”の小学校ですよ?」
「学校だから何だ?君は小学生が苦手か?ははっ、国立公園で子供にソフトクリームをぶっかけられたのがそれほど嫌だったか、ははっ。」
「………ええ。」
「とりま、行くぞ。 いくら嫌がっても、使った時間は戻ってこない。」
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