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侵入不可能
日時: 2011/06/07 22:17
名前: mk (ID: PMHGkQdB)


こんにちはmkと申します!
今回このジャンルの小説には初挑戦だったので
上手くかけてないところがあります・・・(T△T)

どうか!どうか温かい目で見守ってくださいませ!!

では、早速ですが、侵入不可能の登場人物の紹介です

−登場人物−

主人公

桜 千鶴 (サクラ チヅル)

腰の辺りまである長くて黒い髪、琥珀色の瞳

性格は優しい。

母親を殺され、その時の悲しみを背負いながら生きていこうとしている


−親友−

仁科 京夜 (ニシナ キョウヤ)

肩に少し掛かるぐらいの茶色い髪、エメラルド色の瞳

性格はかなりケンカばやい。人への接し方を知らない

小さい頃、父親にも母親にも暴力をふられ愛を知らずに育ってきた



と、まあこの二人が小説のメインキャラです
これから、よろしくお願いします!

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Re: 侵入不可能 第壱話 ( No.1 )
日時: 2011/06/07 22:19
名前: mk (ID: PMHGkQdB)

突然周りが赤く染まった・・・

いつの間にか、自分の手も真っ赤になっている

目の前には母が私に覆いかぶさっていた

何が起きたか分からずにただ呆然としていた

「ちっ・・・金目のもんなんてありゃしねぇ・・・どいつもこいつもクズばっかりでよぉ・・・」

母の後ろから聞こえた低い、恐ろしい声・・・

「ガキも死んだかな?」

一瞬、母の体が軽くなった

とっさに目を瞑る

「死んでるか・・・まぁ、いい。顔を見られてないだけマシか・・・」

薄目を開け、少しでも顔を見ようとする・・・

男は私が死んでると思っているらしい・・・薄目を開けても気付かない・・・

男は少々吊目で、首元に・・・髑髏のタトゥー。

頬にホクロ・・・その顔は狂っているようにも思えた

恐怖で、動けなかった・・・本能的に感じたのだ・・・今、ここで声を出したりしたら殺されるって・・・

「そろそろ行くか・・・あばよ、どこまでも不幸な女だったな」

男は吐き捨てるようにそういい残すとそのまま部屋を出て行った

玄関の戸が閉まる音がした。男が完全に去ったのを音で確認する

階段をおりる音がする・・・コツン、コツン・・・とその音が妙に反響して不気味に思えてくる

体を起こし、母に近づく

「お母さん・・・?」

うつ伏せになっている母をどうにか仰向けにする

「お母さん・・・お母さん・・・大丈夫?」

今度は母の体をゆする

返事はない・・・ただ、胸の辺りからどす黒い液体が流れ出ているだけだった

「お母さん!起きてよ!!どうしたの?返事してよ!いつもみたいに『ちーちゃん』って呼んでよ!!ねぇ・・・お願いだから・・・」

暗い闇の中、怖くて・・・心細くて・・・私は母の体に顔を押し当てて泣いた・・・

既に私の体は母の血で真っ赤に染まっていた

服も、手も足も・・・

翌日、私の家を訪れた隣人によって真っ赤に染まった母と私がリビングの真ん中に倒れているのが発見されたのは言うまでもない・・・

『東京都練馬区のマンションの一室で若い女性の死体!!』

『小さな少女、奇跡的にも生きていた!』

『真っ赤に染まった一室で生き残った女の子』

私は、生き残った子供として新聞などに取り上げられた

しばらくは、ショックで口も聞けず精神病院で過ごすことになった

病院から出た頃には、母の死から5年が経っていて私は既に中学二年生となっていた

当時、警察官の人が私に犯人の顔を覚えてないか?など聞いてきたけど、ショックで口が聞けなくなった私に何を言っても無言だったらし
い。

目撃者も少なかったため、事件が発生してしばらくは迷宮入りとなったらしい

ただ、今は私の精神状態も回復したのでよく警察の人が私に話を聞きに来る

私が覚えているのは、吊り上った目と首下にあった髑髏のタトゥー・・・頬にある大きめのホクロ・・・

犯人について覚えてるのはそれしかなかった

この間、夢を見た・・・

あの時の夢を・・・

夢から覚めた後、なんで母が私に覆いかぶさってきたのかが分かった

『声を出さないで・・・大丈夫・・・私が守ってあげる・・・』

苦しげな表情で・・・でも私を安心させようと無理に笑ってみせる・・・

そんな母の表情を思い出すたび、涙が溢れてきた・・・

でも、母のおかげで私は生きることが出来たのだ・・・

「お母さん・・・」

無意識にそう呟いていた・・・

父親は私が生まれる前に他に女を作って逃げて行ったらしい・・・

自分だって辛いはずなのに、私の前ではずっと笑顔でいた・・・そんな母の顔は強く美しかったようにも思えた・・・

その時、私は決心した・・・

「お母さんが命がけで守ってくれたこの命・・・大事にするね・・・だから、見守っててね・・・」

時々、犯人に復讐してやろうと思ったことがある・・・

でも、それはやめた。母のためにも私は幸せに暮らそうと決意した・・・

だが・・・まさかこれから先、私に暗い未来が待っているということは今の私には知る由もなかった・・・・・



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